ヴェルザンディ
北欧神話に登場する運命の女神
ヴェルザンディ(Verðandi, Verthandi)は、北欧神話に登場する運命の女神、ノルンたち(ノルニル)の1人。英語ではヴェルダンディ(Verdandi)という。その名前は「生成する者」[1]、「現在」[2]を意味する。
概説
編集『古エッダ』の『巫女の予言』によれば、三姉妹はユグドラシルの根元の海から現れたという。ヴェルザンディはウルズと共に、木片にルーン文字を刻み、運命を決定する[3]。一般的に現在を司る女神と解釈される。
古い時代の詩においてヴェルザンディが登場するのは『巫女の予言』だけである[4]。
脚注
編集参考文献
編集- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。
- シーグルズル・ノルダル『巫女の予言 エッダ詩校訂本』菅原邦城訳、東海大学出版会、1993年、ISBN 978-4-486-01225-2。
- Orchard, Andy (1997). Dictionary of Norse Myth and Legend. Cassell. ISBN 978-0-304-34520-5.