ヴィーノロッソVino Rosso[1])は、アメリカ合衆国競走馬種牡馬。主な勝ち鞍は2019年ブリーダーズカップ・クラシック(GI)、ゴールドカップアットサンタアニタステークス(GI)。

ヴィーノロッソ
欧字表記 Vino Rosso[1]
品種 サラブレッド
性別
毛色 栗毛
生誕 2015年3月29日(9歳)
Curlin
Mythical Bride
母の父 Street Cry
生国 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
生産者 John D. Gunther[1]
馬主 Repole Stable & St. Elias Stable[1]
調教師 トッド・プレッチャーアメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国[1]
競走成績
生涯成績 15戦6勝
獲得賞金 $4,803,125[2]
勝ち鞍
GI ブリーダーズカップ・クラシック 2019年
GI ゴールドカップアットサンタアニタステークス 2019年
テンプレートを表示

戦績

編集

2015年3月29日に誕生。翌2016年9月のキーンランド1歳馬セールに上場され、マイク・リポールヴィンセント・ヴィオラ(名義はSt. Elias)によって41万ドルで落札された[3]

東海岸の名門トッド・プレッチャー厩舎に入厩。2017年11月にアケダクト競馬場でデビューし、初戦と2戦目の一般競走を連勝する[2]

3歳シーズン(2018年)はクラシック前哨戦の1つであるウッドメモリアルステークスで重賞初制覇を飾る。しかし、不良馬場で行われたケンタッキーダービーでは同年の三冠馬ジャスティファイから10馬身以上離された9着に終わる。プリークネスステークスをパスして挑んだベルモントステークスではジャスティファイの4着に入った。その後はジムダンディステークス3着、トラヴァーズステークス5着となり、秋以降は休養に充てられた[2]

4歳シーズン(2019年)は3月に戦列に復帰。シーズン3戦目のゴールドカップアットサンタアニタステークスで1番人気のギフトボックス(Gift Box)を破ってG1初制覇を果たす。次戦のホイットニーステークスではマッキンジーの3着に敗れたが、翌月に年内での現役引退と翌年からのスペンドスリフトファームでの種牡馬入りが発表された[4]。続くジョッキークラブゴールドカップではコードオブオナーとの叩き合いをハナ差制して1位入選を果たしながら、2着に降着となった[5]

引退レースのブリーダーズカップ・クラシックでは混戦模様の中、マッキンジー、コードオブオナーに次ぐ3番人気で出走。前走からコンビを組んだイラッド・オルティス・ジュニアを背に2着マッキンジーに4馬身1/4差をつける決定的な勝利を挙げ、父カーリンとの親子2代制覇を達成した[6]。同レースの父子制覇はオーサムアゲインゴーストザッパー以来二組目の快挙であった[7]。そして、この年のエクリプス賞最優秀古牡馬に選出された。

競走成績

編集

以下の内容は、Racing Post[1]およびEquibase[2]の情報に基づく。

出走日 競馬場 競走名 距離 着順 騎手 着差 1着(2着)馬
2017年11月11日 アケダクト 未勝利 7f 1着 J.ヴェラスケス 2馬身3/4 (Point to Remember)
2017年12月22日 タンパベイダウンズ アローワンス・オプショナルクレーミング 8f40yds 1着 J.ヴェラスケス 2馬身1/2 (Bon Raison)
2018年02月10日 タンパベイダウンズ サム・F・デービスステークス G3 ダ8.5f 3着 J.ヴェラスケス 1馬身1/4 Flameaway
2018年03月10日 タンパベイダウンズ タンパベイダービー G2 ダ10f 4着 J.ヴェラスケス 6馬身 Quip
2018年04月07日 アケダクト ウッドメモリアルステークス G2 ダ10f 1着 J.ヴェラスケス 3馬身 (Enticed)
2018年05月05日 チャーチルダウンズ ケンタッキーダービー G1 ダ10f 9着 J.ヴェラスケス 10馬身1/2 Justify
2018年06月09日 ベルモントパーク ベルモントステークス G1 ダ12f 4着 J.ヴェラスケス 3馬身3/4 Justify
2018年07月28日 サラトガ ジムダンディステークス G2 ダ9f 3着 J.ヴェラスケス 1馬身 Tenfold
2018年08月25日 サラトガ トラヴァーズステークス G1 ダ10f 5着 J.ヴェラスケス 9馬身 Catholic Boy
2019年03月09日 アケダクト スタイミーステークス L ダ8f 1着 J.ヴェラスケス 3/4馬身 (Title Ready)
2019年04月06日 アケダクト カーターハンデキャップ G1 ダ10f 4着 J.ヴェラスケス 2馬身1/4 (World Of Trouble)
2019年05月27日 サンタアニタ ゴールドカップアットサンタアニタステークス G1 ダ10f 1着 J.ヴェラスケス 1馬身1/2 (Gift Box)
2019年08月03日 サラトガ ホイットニーステークス G1 ダ9f 3着 J.ヴェラスケス 6馬身1/2 McKinzie
2019年09月28日 ベルモントパーク ジョッキークラブゴールドカップステークス G1 ダ10f 2着[race 1] I.オルティスJr. 降着 Code of Honor
2019年11月02日 サンタアニタ ブリーダーズカップ・クラシック G1 ダ10f 1着 I.オルティスJr. 4馬身1/4 (McKinzie)
  1. ^ 1位入線

種牡馬時代

編集

2020年からスペンドスリフトファーム種牡馬入りする。初年度の種付け料は3万ドルに設定された[8]

同年よりオーストラリアでもシャトル供用されている。

血統表

編集
ヴィーノロッソ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミスタープロスペクター系
[§ 2]

Curlin
2004 栗毛
父の父
Smart Strike
1992 鹿毛
Mr. Prospector Raise a Native
Gold Digger
Classy 'n Smart Smarten
No Class
父の母
Sherriff's Deputy
1994 鹿毛
Deputy Minister Vice Regent
Mint Copy
Barbarika Bates Motel
War Exchange

Mythical Bride
2008 栗毛
Street Cry
1998 黒鹿毛
Machiavellian Mr.Prospector
Coup de Folie
Helen Street Troy
Waterway
母の母
Flaming Heart
2001 鹿毛
Touch Gold Deputy Minister
Passing Mood
Hot Lear Lear Fan
Medicine Woman
母系(F-No.) (FN:2-f) [§ 3]
5代内の近親交配 Mr.Prospector 3×4=18.75%、Deputy Minister 3×4=18.75% [§ 4]
出典
  1. ^ Free 5X Pedigrees2019年11月15日閲覧
  2. ^ Free 5X Pedigrees2019年11月15日閲覧
  3. ^ Vino Rossoの血統表2019年11月15日閲覧
  4. ^ Free 5X Pedigrees2019年11月15日閲覧

出典

編集
  1. ^ a b c d e f Vino Rosso”. Racing post. 2019年11月15日閲覧。
  2. ^ a b c d Vino Rosso”. Equibase. 2019年11月15日閲覧。
  3. ^ Jay Privman (2019年5月27日). “Vino Rosso gets his Grade 1 in Gold Cup at Santa Anita”. Daily Racing Form. 2019年11月15日閲覧。
  4. ^ Spendthrift Farm Announces Five New Stallions for 2020”. Bloodrhorse (2019年9月12日). 2019年11月15日閲覧。
  5. ^ Bob Ehalt (2019年9月28日). “Code of Honor Takes Jockey Club Gold Cup”. Bloodhorse. 2019年11月15日閲覧。
  6. ^ Bob Ehalt (2019年11月2日). “Vino Rosso Outruns McKinzie in Breeders' Cup Classic”. Bloodhorse. 2019年11月15日閲覧。
  7. ^ Eric Mitchell (2019年11月2日). “Curlin Second Classic Winner to Sire a Classic Winner”. Bloodrhorse. 2019年11月15日閲覧。
  8. ^ Eric Mitchell (2019年11月5日). “Vino Rosso, Mitole Retire to Spendthrift”. Bloodhorse. 2019年11月15日閲覧。
  9. ^ Vino Rosso”. Spendthrift Farm. 2019年11月15日閲覧。

外部リンク

編集