ヴィーナス・アイル
『ヴィーナス・アイル』(Venus Isle)は、アメリカ合衆国のギタリスト、エリック・ジョンソンが1996年に発表した3作目のスタジオ・アルバム。
『ヴィーナス・アイル』 | ||||
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エリック・ジョンソン の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
テキサス州オースティン ソーサー・スタジオ[2] アディショナル・レコーディング:A&Mスタジオ、アーリン・スタジオ、デジタル・サーヴィセズ・レコーディング、ロケット・ランチ、リールサウンド・レコーディング[2] | |||
ジャンル | インストゥルメンタル・ロック、ポップ・ロック | |||
時間 | ||||
レーベル | キャピトル・レコード | |||
プロデュース | エリック・ジョンソン、リチャード・マレン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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エリック・ジョンソン アルバム 年表 | ||||
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背景
編集「S.R.V.」はスティーヴィー・レイ・ヴォーンに捧げられた曲で、スティーヴィーの兄ジミー・ヴォーンがゲスト参加した[4][5]。本作のサンプル盤では、仮タイトルの『Travel One Hope』が使用されたが、キャピトル・レコード側が「遠回しすぎる」と判断したことから、タイトルが変更された[4]。
反響
編集アメリカの総合アルバム・チャートBillboard 200では、ジョンソンのアルバムとしては過去最高の51位に達した[3]。ただし、累計売上は前作『未来への扉』(1990年)に及ばず、ジョンソンは本作を最後にキャピトルとの契約を失うが、後にジョンソンが自身のレーベル「Vortexan Records」から発表したアルバム『Up Close』(2010年)は、キャピトルの親会社であるEMIを通じて配給された[6]。
評価
編集収録曲「パヴィリオン」は第39回グラミー賞で最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされ、「S.R.V.」は第40回グラミー賞で最優秀ロック・インストゥルメンタル・パフォーマンス賞にノミネートされた[7]。
Shawn M. Haneyはオールミュージックにおいて5点満点中3点を付け「ギターの颯爽とした超絶技巧、優れたオーケストレーション、ロマンティックな詩情に満ちており、たとえジョンソンの熱心なファンでなくとも、最初から最後まで満足感を得られるレコード」と評している[5]。また、『CDジャーナル』のミニ・レビューでは「民族音楽とアシッド感覚を盛り込んだ幻想的かつ哀愁のメロディを奏で、一連のジミヘンもどきと一線を画す」と評されている[1]。
収録曲
編集特記なき楽曲はエリック・ジョンソン作。4. 6. 7. 8. 10. 11.はインストゥルメンタル[8]。
- ヴィーナス・アイル - Venus Isle - 5:29
- 勝利の戦い - Battle We Have Won - 5:59
- 君のすべて - All About You - 8:20
- S.R.V. - S.R.V. - 3:03
- 孤独の夜 - Lonely in the Night (Vince Mariani) - 6:05
- マンハッタン - Manhattan - 4;52
- キャメルズ・ナイト・アウト - Camel's Night Out (Kyle Brock, Mark Younger-Smith) - 5:16
- ソング・フォー・リネット - Song for Lynette - 4:54
- 朝の光の中で - When the Sun Meets the Sky (Eric Johnson, Steve Barber) - 7:53
- パヴィリオン - Pavilion - 5:02
- ヴィーナス・レプリーゼ - Venus Reprise - 1:29
参加ミュージシャン
編集- エリック・ジョンソン - ギター(all songs)、ボーカル(on #1, #2, #3, #5, #9)、ラップ・スティール・ギター(on #1, #2, #9)、ギターシンセサイザー(on #1, #5, #10)、ピアノ(on #1, #2, #3, #5, #6, #8, #9, #11)、シンセサイザー(on #2, #3, #8)
- アミット・チャタジー - ボーカル(on #1, #3)
- クリストファー・クロス - アディショナル・ボーカル(on #3, #5, #9)
- ジミー・ヴォーン - ギター(on #4)
- スティーヴ・バーバー - シンセサイザー(on #1, #2, #3, #4, #5, #8, #9, #10)、ハモンドオルガン(on #4, #6)、ストリングス・アレンジ(on #5, #8)
- カイル・ブロック - ベース(on #1, #2, #5, #6, #7, #10)
- ロスコー・ベック - ベース(on #3, #9, #10, #11)
- クリス・マレシュ - ベース(on #8)
- トミー・テイラー - ドラムス(#8を除く全曲)、パーカッション(on #3, #10)
- ビル・マドックス - ドラムス(on #8)
- ジェイムズ・フェナー - パーカッション(on #2, #5, #6, #10)
- クリス・サールズ - パーカッション(on #3, #5)
- アンソニー・ストグナー、ブルース・ウィリアムズ、Jennifer Bourianoff、リチャード・キルマー - ストリングス(on #5)
- スコット・マッキントッシュ - トランペット(on #8)
脚注
編集- ^ a b “エリック・ジョンソン/ヴィーナス・アイル”. CDJournal. 音楽出版社. 2021年8月6日閲覧。
- ^ a b CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b “Chart History - Eric Johnson - Billboard 200”. Billboard. 2021年8月6日閲覧。
- ^ a b Hernandez, Raoul (1996年9月27日). “Eric's World - The Many Fanastic Colors of”. The Austin Chronicle. 2021年8月6日閲覧。
- ^ a b Haney, Shawn M. “Venus Isle - Eric Johnson”. AllMusic. 2021年8月6日閲覧。
- ^ Bosso, Joe (2011年2月25日). “Eric Johnson On His Most Revealing Album: 'Up Close'”. Guitar World. Future plc. 2021年8月6日閲覧。
- ^ “Eric Johnson - Artist”. GRAMMY.com. Recording Academy. 2021年8月6日閲覧。
- ^ 日本盤CD (TOCP-8667)歌詞カード