ヴィカース (Vikas) はインド宇宙研究機関 (ISRO) によって製造される液体燃料ロケットエンジンである[7]1970年代に液体推進システムセンターでNambi Narayananと彼のチームによって開発された[8]

Vikas
Model of the Vikas engine
原開発国インドの旗 インド
設計者ISRO
開発企業MTAR テクノロジーズとGodrej & Boyce[1][2][3][4]
現況運用中
液体燃料エンジン
推進薬N2O4 / UDMH
サイクルガス発生器サイクル
性能
推力800 kN[5]
燃焼室圧力58.5 bar [6]
Isp (vac.)290秒 (2.8 km/s)[6]
寸法
全長12.8 m (42 ft)
直径2.8 m (9 ft 2 in)
使用
PSLVGSLVの2段目、4基の補助ロケット、LVM3の1段目、

フランスの技術協力を受けているが、設計のコピーではなく、インドとフランスが協力してバイキングエンジンを元に開発された。それぞれのエンジンは別設計である。ジンバル機構を備え角度を変えることが可能である。

インドの人工衛星打ち上げ用のロケットであるPSLVGSLVの2段目及び機体周囲に備える4基の液体燃料補助ロケットに用いられる。また、LVM3のL110コアステージでは2基がクラスター化されて使用される。GSLVとPSLVに積載する推進剤が40トンであるが、LVM3に積載する推進剤は55トンである。

技術的詳細

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約40トンの非対称ジメチルヒドラジン (UDMH) を燃料として、四酸化二窒素 (N2O4) を酸化剤として使用し、最大推力は725kNである。推力増強型の燃焼室の圧力は旧型の52.5 barに対して58.5 barに達し、推力は800 kNである。

前述のとおり、フランスのCNES/SEPによって開発されたバイキング 4Aの技術協力を受けている[9][10]。 ヴィカースの第一の違いは燃焼時間が長い事である。

出典

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外部リンク

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