ヴァイキング・グレース
ヴァイキング・グレース(英語:Viking Grace)は、フィンランドの海運会社ヴァイキング・ラインが運航しているフェリー。LNGを燃料とするフェリーでは世界最大。
ヴァイキング・グレース Viking Grace | |
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基本情報 | |
船籍 | フィンランド オーランド自治県マリエハムン, [1] |
所有者 | Viking Line |
経歴 | |
発注 | 2010年12月22日[2] |
起工 | 2012年3月6日 |
進水 | 2012年8月10日 |
竣工 | 2013年1月10日 [1] |
要目 | |
総トン数 | 57,565トン[3] |
全長 | 218.0 m |
幅 | 31.8 m |
喫水 | 6.8 m |
主機関 | ディーゼル・エレクトリック |
航海速力 | 21.8ノット |
旅客定員 |
2,800名 車両100両 |
乗組員 | 200名 |
概要
編集本船はフィンランドのSTXフィンランドトゥルク工場で建造され、2013年1月10日に竣工。 13日にトゥルクで命名式が行われ、トゥルク - ストックホルム往復のデビュークルーズを行った後、15日よりトゥルク - マリエハムン - ストックホルム航路に就航した。 搭載している4基のヴァルチーラ 8L50DF型ディーゼルはLNGと重油または軽油を使用できる二元燃料(Dual Fuel)エンジンで、LNGでの運航時はSOxやNOxの排出を大幅に削減可能である。
就航時にはLNGを補給するためのインフラが間に合わず、しばらくはA重油を使用して運航していたが、3月24日より本船にLNGを補給するためのLNG補給船「シーガス(Seagas)」(626総トン、129重量トン、1974年竣工のフェリー改造)が運用開始し、以降はLNGを燃料として運航している。
LNG燃料のフェリーは比較的小型の沿岸航路用はすでに就航していたが、大型外航フェリーでは本船が初であり、また船から船へのLNG補給が実用化されるのも本船と「シーガス」が世界初であった。ローターセイルも取り付けられている。
ギャラリー
編集-
建造中の本船
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後部デッキ上のLNGタンク
参考文献
編集- 海人社『世界の艦船』2012年1月号 No.753
- 海人社『世界の艦船』2012年7月号 No.762
- 海人社『世界の艦船』2013年3月号 No.774
- 海人社『世界の艦船』2013年7月号 No.780
脚注
編集- ^ a b M/S Viking Gracen vesillelasku. Viking Line, 10 August 2012. 2012-08-10閲覧。
- ^ “Viking Line NB 1376”. 2016年9月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2012年1月23日閲覧。
- ^ “Marine Traffic Viking Grace”. 2016年10月5日閲覧。