ヴァイオリンソナタ第4番 (ベートーヴェン)
ヴァイオリンソナタ第4番(ヴァイオリンソナタだいよんばん)イ短調 作品23 は、ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェンが1800年から1801年にかけて作曲したヴァイオリンソナタ。作曲者のヴァイオリンソナタとしては4作目のもので、初めての短調ソナタである。
概説
編集第1番 ニ長調、第2番 イ長調、第3番 変ホ長調と、ヴァイオリンの明るい響きを前面に押し出した作品群の後の激しい曲風である。ただ(小規模な)3楽章作品の形式は未だ守っており、この頃のピアノソナタが4楽章で管弦楽編曲をにらんだものとは事情が異なる。ヴァイオリンソナタはヴァイオリンとピアノとの調和の妙が一つの目的であり、ピアノ即ちオーケストラという作者の考えとは相違がある。この作品では後の第9番「クロイツェル」と同じ調性でヴァイオリンに演奏簡単なイ短調を選んでいる。