ワット・プラタートチョーヘー
ワット・プラタートチョーヘーは、タイ王国プレー県プレー市にある仏舎利を祭る仏教寺院である。王室寺院としては最下級の第3級サーマンである。
プラタート・チョーヘー | |
所在地 | プレー県 プレー市 |
格付け | 第3級サーマン |
宗旨 | マハーニカーイ |
備考 | 寅年生まれ巡礼寺院 |
歴史
編集国立図書館に所蔵されているスコータイ王朝に関する古文書などによると、1336年から1339年ごろ、当時プレーはスコータイ王朝の覇権下にあったが[1]、当時、未だスコータイの副王であったリタイが建立したものとされている。
リタイはこのとき仏塔を建て、そこに仏舎利を埋め込み、7日7晩にわたる儀式を行ったとされている。その後、この仏塔はプラタート・チョーヘー(プレーの花輪の仏舎利・仏塔)と呼ばれるようになり、寺院もこれにワット(寺)を冠して呼ばれるようになった。
1924年、シーウィチャイ僧によって修復された。
主な施設・建造物
編集プラタート・チョーヘーは、高さは33メートルあり幅が10メートルある。なお、この仏塔はプレー県章に採用されており、県のスローガンや、市のスローガンにもその名が入っている。
- 本堂
神仏や森林の動物を描いた壁画がある。
- ルワンポー・チョーヘー
本尊である。高さ4.5メートル、幅3.8メートルのチエンセーン様式の仏像で、900年以上の歴史があるともいわれている。
- タンチャイ仏
1922年にシャン族のグループによって寄進された仏像。高さ1.2メートル、幅0.8メートルの禅定仏である。
- シーウィチャイの遺骨
ワット・プラタートチョーヘーは、シーウィチャイ僧の遺骨が収められた寺院の1つである。
プラタート・プラチャムピークート
編集プラタート・チョーヘーは、プラタート・プラチャムピークートの1つで、寅年生まれの人が巡礼すべき仏塔とされている。巡礼の際は以下の経文を唱えることが推奨される。
- โกเสยัง ธะชัคคะ ปัพพะเต พุทธะธาตุ ปะติฏฐิตัง ปะสันเนนะ อะหังวันทามิ สัพพะทา อะหังวันทามิ ธาตุโย อะหังวันทามิ สัพพะโส
- コーセーヤン・タチャッカ・パッパテー・プッタタートゥ・パティッティタン・パサンネーナ・アハンワンターミ・サッパターアハンワンターミ・タートゥヨー・アハンワンターミ・サッパソー
脚注
編集- ^ Ongsakul, Sarasawat, History of Lan Na, trans. Chitraporn Tanratanakul, Chian Mai: Silkworm Books, Thai text 2001, English text 2005, p.48 ISBN 9749575849
参考文献
編集外部リンク
編集座標: 北緯18度05分10.6秒 東経100度12分14.9秒 / 北緯18.086278度 東経100.204139度