ワシントン郡 (インディアナ州)

インディアナ州の郡

ワシントン郡(ワシントンぐん、: Washington County)は、アメリカ合衆国インディアナ州の南部に位置するである。2010年国勢調査での人口は28,262人であり、2000年の27,223人から3.8%増加した[1]郡庁所在地セイラム市(人口6,319人[2])であり、同郡で人口最大の都市でもある。

インディアナ州ワシントン郡
セイラム市にあるワシントン郡庁舎
ワシントン郡の位置を示したインディアナ州の地図
郡のインディアナ州内の位置
インディアナ州の位置を示したアメリカ合衆国の地図
州のアメリカ合衆国内の位置
設立 1814年
郡庁所在地 セイラム
面積
 - 総面積
 - 陸
 - 水

1,338 km2 (516.60 mi2)
1,331 km2 (513.72 mi2)
7 km2 (2.87 mi2), 0.56%
人口
 - (2010年)
 - 密度

28,262人
21人/km2 (54.9人/mi2)
標準時 東部: UTC-5/-4
ウェブサイト www.washingtoncountyindiana.com
注:  

ワシントン郡ケンタッキー州に跨るルイビル/ジェファーソン郡大都市圏に属している。

歴史

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1802年には既にフレデリック・ロイスという男が、現在のセイラムの東2マイル (3 km) にあるリックと呼ばれる場所で、オックス族インディアンの中に住んでいた。おそらく現在のワシントン郡に住んだ最初の白人である。ロイスは狩猟者かつ交易業者であり、塩を製造していた。1803年、トマス・ホッパーがハーディンズバーグ近くに入植した最初の者になった。

ワシントン郡は1814年に設立された。郡名は初代アメリカ合衆国大統領ジョージ・ワシントンに因んで名付けられた[3]

地理

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アメリカ合衆国国勢調査局に拠れば、郡域全面積は516.60平方マイル (1,338.0 km2)であり、このうち陸地513.72平方マイル (1,330.5 km2)、水域は2.87平方マイル (7.4 km2)で水域率は0.56%である[4]

主要高規格道路

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  •   アメリカ国道150号線
  •   インディアナ州道39号線
  •   インディアナ州道56号線
  •   インディアナ州道60号線
  •   インディアナ州道66号線
  •   インディアナ州道135号線
  •   インディアナ州道160号線
  •   インディアナ州道256号線
  •   インディアナ州道335号線
  •   インディアナ州道337号線

隣接する郡

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気候と気象

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セイラム
雨温図説明
123456789101112
 
 
3.3
 
39
21
 
 
3.2
 
46
25
 
 
4.3
 
56
33
 
 
4.6
 
67
42
 
 
4.9
 
76
51
 
 
3.9
 
84
60
 
 
4.4
 
87
64
 
 
4
 
86
62
 
 
3.1
 
79
55
 
 
2.9
 
68
44
 
 
3.9
 
55
36
 
 
3.7
 
44
26
気温(°F
総降水量(in)
出典:The Weather Channel[5]
メートル換算
123456789101112
 
 
85
 
4
-6
 
 
81
 
8
-4
 
 
109
 
13
1
 
 
117
 
19
6
 
 
123
 
24
11
 
 
100
 
29
16
 
 
112
 
31
18
 
 
101
 
30
17
 
 
78
 
26
13
 
 
73
 
20
7
 
 
99
 
13
2
 
 
94
 
7
-3
気温(°C
総降水量(mm)

近年、郡庁所在地であるセイラム市の平均気温は1月の21°F (-6 ℃) から7月の87°F (31 ℃) まで変化している。過去最低気温は1951年2月に記録された-32°F (-36 ℃) であり、過去最高気温は1954年7月に記録された105°F (41 ℃) である。月間降水量は10月の2.87インチ (73 mm) から5月の4.86インチ (123 mm) まで変化している[5]

2012年3月初旬に発生した竜巻により郡内で5人が死亡した[6]。ワシントン郡政府に拠れば、4人はオールドペキン道路沿いの1つの家屋の中で死んでいるのが見つかった[7]。5人目は同じ家族の生後15ヶ月の幼児だったが、野原で見つかり、後に病院で死んだ[8]

郡政府

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郡政府は憲法による政体であり、インディアナ州憲法とインディアナ州法典によって特別の権力を認められている。

郡政委員会

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郡政委員会は郡政府の立法府であり、郡の歳出や歳入を管理している。委員は郡内の選挙区から選出され、任期は4年間である。給与、年間予算、特別支出を設定する責任がある。郡レベルで所得税や資産税、消費税、サービス税を課する限定付き権限があるが、所得税と資産税は州の承認を要する[9][10]

行政委員会

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行政委員会は郡政府の行政府である。委員は郡全体を選挙区に選出され、任期は4年間で2年毎に半数が改選される。委員の一人、通常は最も経験のある者が議長になる。行政委員会は郡政委員会が決めた法を実行し、税金を集め、郡政府の日々の機能を管理する責任がある[9][10]

郡裁判所

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ワシントン郡には2人の判事がいる。巡回裁判所の判事と上級裁判所の判事各1人である。取り扱う訴訟は地元ルールで振り分けられる。各判事の任期は6年間である。

郡政府役人

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上記以外に、保安官、検視官、監査官、財務官、登記官、測量師および巡回裁判所事務官が選挙で選ばれている。任期は4年間であり、郡政府の異なる部門を監督している。郡政府に選ばれる役人は支持政党を公にすることが求めら、また郡の住人でなければならない[10]

ワシントン郡はアメリカ合衆国下院議員インディアナ州第9選挙区に属し、2012年時点では共和党議員を選出している[11]

人口動態

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人口推移
人口
18103,595
18207,875119.1%
183010,27330.5%
184012,45921.3%
185015,28622.7%
186018,52121.2%
187019,9137.5%
188021,3267.1%
189020,786−2.5%
190019,409−6.6%
191017,445−10.1%
192016,645−4.6%
193016,285−2.2%
194017,0084.4%
195016,520−2.9%
196017,8197.9%
197019,2788.2%
198021,93213.8%
199023,7178.1%
200027,22314.8%
201028,2623.8%
Sources: United States Department
of Commerce, Bureau of the Census,
Population Division[12]
Census Quickfacts[1]

以下は2000年国勢調査による人口統計データである。

基礎データ

  • 人口: 27,223人
  • 世帯数: 10,264 世帯
  • 家族数: 7,585 家族
  • 人口密度: 20人/km2(53人/mi2
  • 住居数: 11,191軒
  • 住居密度: 8軒/km2(22軒/mi2

人種別人口構成

先祖による構成

  • アメリカ人:28.9%
  • ドイツ系:23.7%
  • イギリス系:12.8%
  • アイルランド系:10.8%

年齢別人口構成

  • 18歳未満: 26.5%
  • 18-24歳: 8.7%
  • 25-44歳: 29.7%
  • 45-64歳: 23.0%
  • 65歳以上: 12.0%
  • 年齢の中央値: 36歳
  • 性比(女性100人あたり男性の人口)
    • 総人口: 100.1
    • 18歳以上: 97.2

世帯と家族(対世帯数)

  • 18歳未満の子供がいる: 35.0%
  • 結婚・同居している夫婦: 60.2%
  • 未婚・離婚・死別女性が世帯主: 9.2%
  • 非家族世帯: 26.1%
  • 単身世帯: 22.2%
  • 65歳以上の老人1人暮らし: 9.0%
  • 平均構成人数
    • 世帯: 2.62人
    • 家族: 3.05人

収入

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収入と家計

  • 収入の中央値
    • 世帯: 36,630米ドル
    • 家族: 42,618米ドル
    • 性別
      • 男性: 29,929米ドル
      • 女性: 21,944米ドル
  • 人口1人あたり収入: 16,748米ドル
  • 貧困線以下
    • 対人口: 10.6%
    • 対家族数: 7.3%
    • 18歳未満: 13.3%
    • 65歳以上: 9.4%

郡区

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ワシントン郡は下記13の郡区に分割されている。

  • ブラウン
  • フランクリン
  • ギブソン
  • ハワード
  • ジャクソン
  • ジェファーソン
  • マディソン
  • モンロー
  • ピアース
  • ポーク
  • ポージー
  • バーノン
  • ワシントン

都市と町

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  • キャンベルズバーグ
  • フレデリックスバーグ
  • ハーディンズバーグ
  • リトルヨーク
  • リボニア

未編入の町

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  • バートル
  • ベックスミル
  • ブルーリバー
  • バンカーヒル
  • カントン
  • クレイズビル
  • デイジーヒル
  • ファラビー
  • ジョージタウン
  • ハリーズバーグ
  • ハリスタウン
  • ヒッチコック
  • コシュート
  • マーティンズバーグ
  • マッキンリー
  • マウントカーメル
  • ニューリバティ
  • ニューフィラデルフィア
  • モリス(ハリスタウン)
  • オールドペキン
  • オーガンスプリング
  • プラッツバーグ
  • プラウズビル
  • パンプキンセンター
  • ローズバッド
  • ラッシュクリークバレー
  • スメドリー
  • サウスボストン

教育

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郡内には3つの教育学区がある[13]

  • セイラム・コミュニティ教育学区
  • イーストワシントン学校法人
  • ウェストワシントン学校法人

脚注

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  1. ^ a b Quickfacts.census.gov - Washington County - accessed 2011-12-06.
  2. ^ Quickfacts.census.gov - Salem, Indiana - accessed 2011-12-06.
  3. ^ De Witt Clinton Goodrich & Charles Richard Tuttle (1875). An Illustrated History of the State of Indiana. Indiana: R. S. Peale & co.. pp. 575. https://books.google.co.jp/books?id=YDIUAAAAYAAJ&redir_esc=y&hl=ja 
  4. ^ Census 2010 U.S. Gazetteer Files: Counties”. United States Census. 2011年11月5日閲覧。
  5. ^ a b Monthly Averages for Salem, Indiana”. The Weather Channel. 2011年1月27日閲覧。
  6. ^ . http://articles.boston.com/2012-03-02/news/31117777_1_violent-storms-tornadoes-death-toll  [リンク切れ]
  7. ^ http://www.wdrb.com/
  8. ^ “US Tornadoes: Toddler Found in Field Dies After Coming off Life Support”. London: The Guardian. (2012年3月5日). http://www.guardian.co.uk/world/2012/mar/05/us-tornadoes-toddler-field-dies 2012年3月5日閲覧。 
  9. ^ a b Indiana Code. “Title 36, Article 2, Section 3”. IN.gov. 2008年9月16日閲覧。
  10. ^ a b c Indiana Code. “Title 2, Article 10, Section 2”. IN.gov. 2008年9月16日閲覧。
  11. ^ Conressman Baron Hill”. House.Gov. 2010年3月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年9月12日閲覧。
  12. ^ Forstall, Richard L. (editor) (1996). Population of states and counties of the United States: 1790 to 1990 : from the twenty-one decennial censuses. United States Department of Commerce, Bureau of the Census, Population Division. pp. 50–53. ISBN 0-934213-48-8. https://books.google.co.jp/books?id=Z12v1lrkv2IC&lpg=PA50&pg=PA50&redir_esc=y&hl=ja#v=onepage&q&f=false 
  13. ^ Education, Indiana Department of (2009年). “Indiana Public Superintendent Directory 2009” (PDF). 2009年5月28日閲覧。

参考文献

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  • American Legion Pekin Post 203, The. History of Pekin, Indiana (1959). The American Legion Pekin Post 203
  • Everton Publishers, Inc, The. Handy book for Genealogists (1971). Everton Publishers, Inc, The
  • History of Washington County 1884 (1884).
  • Indiana Historical Commission. Indiana History Bulletin (August 1924). Wm. B. Burford

外部リンク

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座標: 北緯38度36分 西経86度07分 / 北緯38.60度 西経86.11度 / 38.60; -86.11