ロール・ウィズ・イット (アルバム)
『ロール・ウィズ・イット』(Roll with It)は、イギリスのロック・ミュージシャン、スティーヴ・ウィンウッドが1988年に発表した、ソロ名義では5作目のスタジオ・アルバム。ヴァージン・レコード移籍第1弾アルバムとしてリリースされた。
『ロール・ウィズ・イット』 | ||||
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スティーヴ・ウィンウッド の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 |
ダブリン Windmill Lane トロント McClear Place | |||
ジャンル | ロック、ブルー・アイド・ソウル | |||
時間 | ||||
レーベル | ヴァージン・レコード | |||
プロデュース | スティーヴ・ウィンウッド、トム・ロード=アルジ | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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スティーヴ・ウィンウッド アルバム 年表 | ||||
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背景
編集前スタジオ・アルバム『バック・イン・ザ・ハイ・ライフ』(1986年)でレコーディング・エンジニアを務めたトム・ロード=アルジが、本作ではプロデューサーとしてもクレジットされた[11]。メンフィス・ホーンズのメンバーとして知られるウェイン・ジャクソンとアンドリュー・ラヴがレコーディングに参加しており、ウィンウッド自身は、当時アメリカのテネシー州に移住したことが本作の音楽性に反映されたと説明している[12]。
「ドント・ユー・ノウ・ホワット・ザ・ナイト・キャン・ドゥ?」は、アメリカのビール「Michelob」のテレビCMのために作られた曲である[13]。「ハーツ・オン・ファイアー」はトラフィック時代の盟友ジム・キャパルディとの共作。
反響・評価
編集全英アルバムチャートでは16週チャート圏内に入って最高4位を記録し、自身3度目のトップ10入りを果たした[3]。アメリカでは総合アルバム・チャートのBillboard 200で1位を獲得し、『ビルボード』のR&Bアルバム・チャートでは93位を記録して[1]、1988年11月にはRIAAによりダブル・プラチナの認定を受けている[14]。
本作からは「ロール・ウィズ・イット」(全英53位[15]・全米1位[1])、「ドント・ユー・ノウ・ホワット・ザ・ナイト・キャン・ドゥ?」(全英89位[3]・全米6位[1])、「ホールディング・オン」(全米11位[1])、「ハーツ・オン・ファイアー」(全米53位[1])がシングル・ヒットした。
グラミー賞では最優秀アルバム賞にノミネートされるが、受賞は逃した[16]。共同プロデュース及びエンジニアを務めたトム・ロード=アルジは、本作で最優秀エンジニア・アルバム賞を受賞した[1]。
Michael GallucciはUltimate Classic Rockにおいて本作を「スペンサー・デイヴィス・グループ時代以来となる、ウィンウッドの最もソウルフルなアルバム」と評し、タイトル曲を「スティーヴ・ウィンウッドの曲トップ10」の7位に挙げている[17]。
収録曲
編集特記なき楽曲はスティーヴ・ウィンウッドとウィル・ジェニングスの共作。
- ロール・ウィズ・イット - "Roll with It" (Steve Winwood, Will Jennings, Eddie Holland, Lamont Dozier, Brian Holland) – 5:21
- ホールディング・オン - "Holding On" – 6:16
- ザ・モーニング・サイド - "The Morning Side" – 5:15
- プット・オン・ユア・ダンシング・シューズ - "Put on Your Dancing Shoes" – 5:12
- ドント・ユー・ノウ・ホワット・ザ・ナイト・キャン・ドゥ? - "Don't You Know What the Night Can Do?" – 6:55
- ハーツ・オン・ファイアー - "Hearts on Fire" (S. Winwood, Jim Capaldi) – 5:17
- ワン・モア・モーニング - "One More Morning" – 5:00
- シャイニング・ソング - "Shining Song" – 5:32
参加ミュージシャン
編集- スティーヴ・ウィンウッド - ボーカル、キーボード、ハモンドオルガン、ピアノ、シンセサイザー、エレクトリックベース、シンセサイザー・ベース、ギター、プログラミング
- マイク・ロウラー - キーボード
- ロビー・キルゴア - キーボード(on #2, #4, #8)
- ポール・ペスコ - ギター(on #3, #6)
- ジョン・ロビンソン - ドラムス(on #2, #3, #4, #5, #6, #7)
- バシリ・ジョンソン - パーカッション(on #2, #3, #4, #5, #7)
- ジミー・ブラロウアー - パーカッション(on #4)、ドラムマシン(on #4)、マシン・パーカッション(on #8)
- トム・ロード=アルジ - タンブリン(on #8)
- ウェイン・ジャクソン - トランペット、トロンボーン(on #1, #2, #6, #7)
- アンドリュー・ラヴ - テナー・サクソフォーン(on #1, #2, #6, #7)
- テッサ・ナイルズ - バッキング・ボーカル(on #1, #2, #4, #5, #6, #8)
- マーク・ウィリアムソン - バッキング・ボーカル(on #1, #2, #4, #5, #6, #8)
脚注
編集- ^ a b c d e f g Roll with It - Steve Winwood | Awards | AllMusic
- ^ swedishcharts.com - Steve Winwood - Roll With It
- ^ a b c STEVE WINWOOD | Artist | Official Charts - 「Albums」をクリックすれば表示される - 2015年4月22日閲覧
- ^ Steve Winwood - Roll With It - hitparade.ch
- ^ officialcharts.de
- ^ norwegiancharts.com - Steve Winwood - Roll With It
- ^ australian-charts.com - Steve Winwood - Roll With It
- ^ charts.org.nz - Steve Winwood - Roll With It
- ^ dutchcharts.nl - Steve Winwood - Roll With It
- ^ 『オリコンチャート・ブックLP編(昭和45年‐平成1年)』(オリジナルコンフィデンス/1990年/ISBN 4-87131-025-6)p.182
- ^ Tom Lord-Alge | Credits | AllMusic
- ^ Gross, Shera (1988年7月7日). “ALBUM REFLECTS RHYTHM-AND-BLUES STYLE : Steve Winwood Returns to His Musical Roots”. Los Angeles Times. 2015年4月22日閲覧。
- ^ Wardlaw, Matt. “10 Things You Didn't Know About Steve Winwood”. Ultimate Classic Rock. Diffuser Network. 2015年4月22日閲覧。
- ^ RIAA公式サイト内SEARCHABLE DATABASE - 引用符付きの"ROLL WITH IT"と入力して検索すれば表示される
- ^ STEVE WINWOOD | Artist | Official Charts - 2015年4月22日閲覧
- ^ GRAMMYs' Best Albums | GRAMMY.org
- ^ “Top 10 Steve Winwood Songs”. Ultimate Classic Rock. Diffuser Network. 2015年4月22日閲覧。
先代 デフ・レパード『ヒステリア』 |
Billboard 200 ナンバーワン・アルバム 1988年10月20日 - 26日 |
次代 トレイシー・チャップマン 『トレイシー・チャップマン』 |