ローガン山
カナダの最高峰
ローガン山(Mount Logan)またはローガンは、ユーコン準州にあるカナダの最高峰であり、またデナリ(マッキンリー)に次ぎ、北アメリカ大陸で二番目に高い山である。標高は5,959 m[1]。世界で最も大きな山麓をもつといわれており、しかもその山麓は全て広大な氷河に覆われている。この特殊な立地条件のために、道路から見ることができず、ローガン山を見るためには、航空機を利用しての遊覧飛行する必要がある。
ローガン | |
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標高 | 5,959 m |
所在地 | カナダ ユーコン準州 |
位置 | 北緯60度34分2秒 西経140度24分10秒 / 北緯60.56722度 西経140.40278度座標: 北緯60度34分2秒 西経140度24分10秒 / 北緯60.56722度 西経140.40278度 |
山系 | セントエリアス山脈 |
初登頂 | A.H.マッカーシーら(1925年) |
プロジェクト 山 |
名称
編集カナダの地理学者であり同時にカナダ地質調査部(Geological Survey of Canada)の設立者でもあるウィリアム・エドモンド・ローガン卿にちなみ、命名された。
特徴
編集ローガン山はユーコン準州の南西部、クルアーニー国立公園・保護区内に位置する。ローガン山上および周辺部は極寒である。標高5,000mを超える峰の上では、気温は冬季で約-45℃、夏季で0℃付近であり、年間平均気温は約-27℃である。カナダ最高峰として登山家の目標となっているローガン山だが、気候的に非常に厳しい地区であり、1991年には南極を除く場所で最も寒い、マイナス77.5度を記録した。
地形
編集ローガンは5,000m以上の頂を11個もつ。また、ハバード氷河およびローガン氷河の源でもある。ローガンの標高は5,959mだが、造山活動が現在も続いており、今でも標高が徐々にではあるが高くなっている。現在は1992年に観測登山隊が測量した標高が公式の標高となる。
登頂歴
編集1925年6月23日、アルバート・H・マッカーシーを隊長とするカナダ・イギリス・アメリカの登山家からなる国際登山隊が初めて登頂に成功した。
脚注
編集- ^ 『カナダ ことりっぷ 海外版』昭文社、2017年、65頁。ISBN 978-4-398-15524-5。