ローガン・モリソン

アメリカの野球選手 (1987 - )
ローガン・モリスンから転送)

ジャスティス・ローガン・モリソンJustis Logan Morrison, 1987年8月25日 - )は、アメリカ合衆国ミズーリ州カンザスシティ出身のプロ野球選手一塁手左翼手)。左投左打。アメリカ独立リーグ・アトランティックリーグハイポイント・ロッカーズ英語版所属。愛称はロモLoMo[1]

ローガン・モリソン
Logan Morrison
ハイポイント・ロッカーズ
タンパベイ・レイズ時代
(2016年4月3日)
基本情報
国籍 アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
出身地 ミズーリ州カンザスシティ
生年月日 (1987-08-25) 1987年8月25日(37歳)
身長
体重
6' 3" =約190.5 cm
245 lb =約111.1 kg
選手情報
投球・打席 左投左打
ポジション 一塁手左翼手
プロ入り 2005年 MLBドラフト22巡目
初出場 2010年7月27日
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度)

経歴

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プロ入りとマーリンズ時代

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2005年MLBドラフト22巡目(全体666位)でフロリダ・マーリンズから指名を受ける。ドラフト&フォロー方式により、メープルウッズ・コミュニティカレッジ英語版で1年間プレーした後、2006年5月29日に22万5000ドルの契約金で入団した[2]

2009年の開幕前にはベースボール・アメリカ誌でキャメロン・メイビンマイク・スタントンに次ぐチーム内3位、マイナー全体では18位の有望株に選ばれた[3]

2010年7月27日のサンフランシスコ・ジャイアンツ戦でメジャーデビュー。この年は62試合の出場で打率.283、2本塁打、18打点、OPS.837だった。

2011年は開幕から左翼手のレギュラーとして起用される。4月19日に左足を痛めて故障者リストに入ったが[4]、5月13日には復帰。5月終了時点の成績は打率.320、7本塁打、OPS.980と好調だったが[5]、6月以降は打率が下降の一途を辿った。8月13日にAAA級ニューオーリンズ・ゼファーズへ降格となる。この降格の背後には、モリソンのツイッターでの発言内容やファン感謝イベントの無断欠席を問題視した首脳陣との不和があったとされる[6]。結局、最短の10日間でメジャーに復帰。最終的な成績は125試合の出場で打率.247・23本塁打・72打点・OPS.797だった。本塁打はスタントンに次いでチーム2位だった。降格騒動の後にはトレードが噂されるようになったが、11月8日にある球団幹部の話として、「モリソンの放出は認めない」とするマーリンズの方針が確認された[7]

2012年はオフに手術を受けた膝の影響で打撃不振が続き、7月末に故障者リストに入ってそのままシーズンを終えることになった[8]

マリナーズ時代

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2013年12月13日にカーター・キャップスとのトレードで、シアトル・マリナーズへ移籍した[9]

2014年2月4日にマリナーズと175万ドルの1年契約に合意した[10][11]。同年は4月に故障者リスト入り、6月頃までは不振だったが、後半戦で調子を上げて勝負強さを評価された[12]。打撃面では、いずれも自己2位ないし2位タイ(当時)の打率.262・11本塁打・38打点という成績を記録した。守備では主に一塁手で起用され、79試合で守備率.996・DRS0と安定した守備を披露した。

2015年はフルタイムで一塁のレギュラーとして起用され、実に4年ぶりに規定打席に達したが、打率.225と不振だった。一方でパワーは健在で、17本塁打を放ったほか、走塁面でも成長ぶりを見せて自己最多の8盗塁を決めた。守備では140試合で守りに就き、守備率は前年と同等の.996だったが、DRSは-7まで大幅に低下した。

レイズ時代

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2015年11月5日にネイサン・カーンズC.J.リーフェンハウザーブーグ・パウエルとのトレードで、ブラッド・ミラーダニー・ファーカーと共にタンパベイ・レイズへ移籍した[13]

2016年は、一塁手のレギュラー格で起用された。107試合に出場し、バッティング面では打率.238・14本塁打・43打点・4盗塁という成績を残した。一塁の守備は、83試合で守りに就いて4失策守備率.993・DRS -4という内容だった。また、17試合では指名打者としても起用された。オフの11月3日にFAとなった[14]

2017年2月7日にレイズと1年250万ドル(出来高最大125万ドル)で再契約を結んだ[15]。この年は打率こそ.246であったが、自己最高の38本塁打を記録。オフの11月2日にFAとなった[16]

ツインズ時代

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2018年2月25日にミネソタ・ツインズと単年600万ドル(2年目はチームオプション)で契約を結んだ[17]。この年は95試合に出場して打率.186、15本塁打、39打点、1盗塁を記録した。オフの10月29日にFAとなった[18]

ヤンキース傘下時代

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2019年4月22日にニューヨーク・ヤンキースとマイナー契約を結んだ[19]。傘下のAAA級スクラントン・ウィルクスバリ・レイルライダースでプレーしていたが、7月2日に自ら契約を途中で放棄する「オプトアウト」を行使した[20]

フィリーズ時代

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2019年7月13日にフィラデルフィア・フィリーズとマイナー契約を結んだ[21]。傘下のAAA級リーハイバレー・アイアンピッグスに配属された後、8月14日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[22]。オフにFAとなった[23]

ブルワーズ時代

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2020年1月9日にミルウォーキー・ブルワーズとマイナー契約を結んでスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[24]。7月21日にメジャー契約を結んで40人枠入りした[25]。8月10日にDFAとなり[26]、14日にFAとなった[27]

独立リーグ時代

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2021年4月28日にアトランティックリーグハイポイント・ロッカーズ英語版と契約した[14]。9試合に出場し打率.370、3本塁打、9打点の成績を挙げた。

レッズ傘下時代

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2021年6月11日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結んだ[14]。AAA級ルイビル・バッツで16試合に出場して打率.347、2本塁打、12打点の成績を残したが、メジャー昇格の機会はなく、オフの11月7日にFAとなった[14]

独立リーグ時代

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2022年4月9日にアトランティックリーグのハイポイント・ロッカーズに復帰した[28]

選手としての特徴

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本職は一塁手だが、マーリンズでは一塁にギャビー・サンチェスが在籍していた頃は左翼手として起用されることが多かった。左翼の守備力は高くはなく、2012年までの3年間で、守備防御点は通算 -36、UZRは通算 -25.7という数値が残っている[29]

人物

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ツイッターを熱心に利用しており、その発言が奔放なことでも知られる[30]。一方で、慈善活動に熱心という側面もある[8]。カンザスシティの出身であることから、2017年のオフにFAになったときにはロイヤルズへの入団を望んでいたというが、最終的にはツインズと契約することになった(なおこのときロイヤルズは、ルーカス・ドゥーダと1年350万ドルで契約している)[31]

詳細情報

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年度別打撃成績

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O
P
S
2010 FLA
MIA
62 287 244 43 69 20 7 2 109 18 0 1 0 0 41 0 2 51 4 .283 .390 .447 .837
2011 123 525 462 54 114 25 4 23 216 72 2 1 0 4 54 4 5 99 9 .247 .330 .468 .797
2012 93 334 296 30 68 15 1 11 118 36 1 0 0 3 31 2 4 58 9 .230 .308 .399 .707
2013 85 333 293 32 71 13 4 6 110 36 0 0 0 0 38 5 2 56 10 .242 .333 .375 .709
2014 SEA 99 365 336 41 88 20 0 11 141 38 5 2 0 2 24 1 3 59 9 .262 .315 .420 .735
2015 146 511 457 47 103 15 3 17 175 54 8 4 1 2 47 5 4 81 7 .225 .302 .383 .685
2016 TB 107 398 353 45 84 18 1 14 146 43 4 2 0 2 37 1 6 89 4 .238 .319 .414 .733
2017 149 601 512 75 126 22 1 38 264 85 2 0 0 3 81 8 5 149 12 .246 .353 .516 .868
2018 MIN 95 359 318 41 59 13 0 15 117 39 1 0 0 1 34 0 6 80 3 .186 .276 .368 .644
2019 PHI 29 38 35 5 7 1 0 2 14 3 1 0 0 1 3 0 0 10 1 .200 .263 .400 .663
2020 MIL 9 28 25 3 3 1 0 1 7 2 0 0 0 0 3 0 0 8 0 .120 .214 .280 .494
MLB:11年 997 3779 3331 416 792 163 21 140 1417 426 23 10 1 17 390 25 37 740 68 .238 .323 .425 .749
  • 2020年度シーズン終了時
  • FLA(フロリダ・マーリンズ)は、2012年にMIA(マイアミ・マーリンズ)に球団名を変更

記録

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MiLB

背番号

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  • 20(2010年 - 2011年、2014年 - 2015年)
  • 5(2012年[32] - 2013年)
  • 7(2016年 - 2017年)
  • 99(2018年)
  • 8(2019年)
  • 21(2020年)

脚注

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  1. ^ Rays Players Weekend nicknames explained MLB.com (英語) (2017年8月27日) 2017年9月15日閲覧
  2. ^ 2005 Draft Picks for Round #22” (英語). The Baseball Cube. 2011年12月8日閲覧。
  3. ^ Top 100 Prospects: 1-20 From Matt Wieters to Gordon Beckham” (英語). Baseball America (2009年2月24日). 2011年12月8日閲覧。
  4. ^ Ted Hutton (2011年4月21日). “Logan Morrison out two to four weeks with foot injury” (英語). Sun Sentinel. 2011年12月8日閲覧。
  5. ^ Logan Morrison Game By Game Stats and Performance - Miami Marlins” (英語). ESPN. 2011年12月8日閲覧。
  6. ^ Stephen Smith (2011年8月15日). “Marlins' Logan Morrison demoted for tweets?” (英語). CBS News. 2011年12月8日閲覧。
  7. ^ Tim Dierkes (2011年11月8日). “Heyman On Posada, Dodgers, Beltran, Morrison” (英語). MLB Trade Rumors. 2011年12月8日閲覧。
  8. ^ a b Clark Spencer (2012年11月4日). “Miami Marlins' Logan Morrison's offseason work focuses on rehab, charity” (英語). Miami Herald. 2013年4月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年2月8日閲覧。
  9. ^ "Mariners acquire Logan Morrison from Miami Marlins in exchange for Carter Capps" (Press release) (英語). MLB.com (Seattle Mariners). 13 December 2013. 2017年2月8日閲覧
  10. ^ "Mariners Agree to Terms with Logan Morrison" (Press release) (英語). MLB.com (Seattle Mariners). 4 February 2014. 2014年2月5日閲覧
  11. ^ Adam Berry (2014年2月4日). “Mariners reach one-year deal with LoMo” (英語). MLB.com. 2014年2月5日閲覧。
  12. ^ 友成那智、村上雅則『メジャーリーグ・完全データ選手名鑑2015』廣済堂出版、2015年、221頁。ISBN 978-4-331-51921-9 
  13. ^ Bill Chastain (2015年11月5日). “Rays get Miller, Morrison, Farquhar from M's” (英語). MLB.com. http://www.mlb.com/news/article/156606676/rays-acquire-miller-morrison-farquhar 2015年11月6日閲覧。 
  14. ^ a b c d MLB公式プロフィール参照。2017年1月3日閲覧。
  15. ^ Bill Chastain (2017年2月7日). “Rays re-sign Morrison to 1-year deal” (英語). MLB.com. 2017年2月8日閲覧。
  16. ^ Key free agents for all 30 MLB teams MLB.com (英語) (2017年11月5日) 2017年12月30日閲覧
  17. ^ ツインズ、昨年38発の強打者L・モリソンを獲得”. SportingNews. 2018年3月12日閲覧。
  18. ^ Rhett Bollinger (2018年10月30日). “Twins decline options on Santana, Morrison” (英語). MLB.com. 2019年2月13日閲覧。
  19. ^ Hobbled Yanks reach minors deal with Morrison” (英語). ESPN (2019年4月20日). 2019年4月23日閲覧。
  20. ^ Logan Morrison: Opts out of contract” (英語). CBS Sports (2019年7月2日). 2019年7月19日閲覧。
  21. ^ Corey Seidman (2019年7月13日). “Back of roster matters too, and Logan Morrison could help Phillies if he makes it up” (英語). NBC Sports. 2019年7月19日閲覧。
  22. ^ Todd Zolecki (2019年8月14日). “Arrieta (elbow) 'probably' out for season” (英語). MLB.com. 2019年8月15日閲覧。
  23. ^ Thomas Harrigan, Manny Randhawa and Paul Casella (2019年11月8日). “Here are every team's free agents this winter” (英語). MLB.com. 2019年12月2日閲覧。
  24. ^ Mark Polishuk, Connor Byrne (2020年1月9日). “Brewers Sign Logan Morrison” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年3月10日閲覧。
  25. ^ Anthony Franco, George Miller (2020年7月21日). “Justin Grimm, Logan Morrison To Make Brewers’ Opening Day Roster” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年7月24日閲覧。
  26. ^ Steve Adams (2020年8月10日). “Brewers Reinstate Luis Urias, Designate Logan Morrison” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月11日閲覧。
  27. ^ Connor Byrne (2020年8月14日). “Logan Morrison Elects Free Agency” (英語). MLB Trade Rumors. 2020年8月15日閲覧。
  28. ^ Steve Shutt (2022年4月9日). “Morrison, Russell, Dull, Johnson Join Rockers”. High Point Rockers. 2022年4月19日閲覧。
  29. ^ Logan Morrison » Statistics » Batting” (英語). FanGraphs Baseball. 2011年12月8日閲覧。
  30. ^ Logan Morrison is one of the Top Tweeters on Twitter” (英語). Tweetscenter. 2011年12月8日閲覧。
  31. ^ Kansas City Royals: Logan Morrison Desperately Wants to be Royal”. FANSIDED. 2018年3月12日閲覧。
  32. ^ それまでマーリンズの背番号5はカール・バーガーの永久欠番だったが、球団名変更での永久欠番解除とモリソンの父の憧れだったジョージ・ブレットにあやかりたいという本人の強い希望もあって着用を認められた。

関連項目

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外部リンク

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