ロンゴノット山
ロンゴノット山(ロンゴノットさん、Mount Longonot)は、ケニアにある火山である。グレート・リフト・ヴァレー内のナイヴァシャ湖の南東にある。1860年代の噴火を最後に活動を休止していると考えられている。「ロンゴノット」はマサイ語のoloonong'otからきており、「たくさんの突出部」または「険しい尾根」を意味する[2]。マサイ族はこの山をオルドイニョ・ローノンゴット (Ol Doinyo loonongot) と呼んでいる。
ロンゴノット山 | |
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ロンゴノット山 | |
標高 | 2,776[1] m |
所在地 |
ケニア リフトバレー州 |
位置 | 南緯0度54分52秒 東経36度26分47秒 / 南緯0.91444度 東経36.44639度座標: 南緯0度54分52秒 東経36度26分47秒 / 南緯0.91444度 東経36.44639度[1] |
山系 | グレート・リフト・ヴァレー |
種類 | 成層火山 |
最新噴火 | 1863 ± 5 年[1] |
プロジェクト 山 |
ロンゴノット山はロンゴノット山国立公園の一部であり、ケニア野生生物公社 (KWS) によって保護されている。国立公園の入り口からクレーターの縁まで道が伸び、クレーターを取り囲むループ状の道に続く。全行程は約8-9 kmの長さであるが非常に険しく、クレーター一周を含む、公園入り口-ロンゴノット山頂-公園入り口、を行くにはおよそ5時間のハイキングになる。入り口は海抜およそ2,150 m、山頂はおよそ2,780 mであるが、ジグザグのクレーター縁をなぞるため、実質的に垂直で650 m以上登ることになる。
小木の森がクレーター底を覆い、小さな水蒸気噴出孔がクレーター壁の周りに間を空けて見つかる。この山には様々な野生動物が棲息しており、シマウマ、キリン、バッファローおよびハーテビーストが有名である。ヒョウも報告されているが見つけるのは極めて困難である。
ロンゴノット成層火山は粗面岩からなり、約21,000年前の爆発噴火で形成された8×12 kmのカルデラ (クレーター) を持つ[1]。カルデラ形成後の溶岩がカルデラ底と山麓で見つかっている。ルイス・リーキーが1928年に土地のマサイ族の老人に聞いた話によると、約60-70年前 (1860年前後) に北側の山腹で火口から火が噴出したという[3]。
ロンゴノット山はナイロビの60 km北西にあり舗装された道で行くことができる。近くの町もロンゴノットという名前である。衛星通信のロンゴノット地球局は山の南に位置する。
脚注
編集- ^ a b c d Longonot - Smithsonian Institution: Global Volcanism Program
- ^ “Mount Longonot National Park”. Kenya Wildlife Service. 2009年7月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2008年12月27日閲覧。
- ^ 佐藤博之 (1984). “ケニア・リフトバレー (2)”. 地質ニュース (354): 38-51 .
外部リンク
編集- Longonot - Smithsonian Institution: Global Volcanism Program
- Mount Longonot National Park - Kenya Wildlife Service