ロングモント
ロングモント(英: Longmont)は、アメリカ合衆国コロラド州にある都市。人口は9万8885人(2020年)。州都デンバーから北北西に50km、ボルダー郡の郡庁所在地であるボルダーの北東に位置し、州北部のボルダー郡とウェルド郡にまたがる。市街から山容をはっきりと望めるロングス山が市名の由来で、「モント」とはフランス語で「山」を意味する。この山は探検家のスティーブン・H・ロングにちなみ名づけられた。
ロングモント | |
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市 | |
Longmont | |
ロングモント安全・司法センター | |
ボルダー郡内の位置 | |
北緯40度10分18秒 西経105度6分33秒 / 北緯40.17167度 西経105.10917度座標: 北緯40度10分18秒 西経105度6分33秒 / 北緯40.17167度 西経105.10917度 | |
国 | アメリカ合衆国 |
州 | コロラド州 |
郡[1] |
ボルダー郡 ウェルド郡 |
建設 | 1871年 |
市制施行 | 1885年11月15日[2] |
名の由来 | スティーブン・ハリマン・ロングとロングス山から |
政府 | |
• 種別 | 自治市[1] |
• 市長 | ブライアン・L・ボーム |
面積 | |
• 合計 | 21.8 mi2 (56.4 km2) |
• 陸地 | 21.8 mi2 (56.4 km2) |
• 水域 | 0 mi2 (0 km2) |
標高 | 4,984 ft (1,519 m) |
人口 (2020年)[4] | |
• 合計 | 98,885人 |
等時帯 | UTC-7 (山岳部標準時) |
• 夏時間 | UTC-6 (山岳部夏時間) |
ZIPコードs[5] |
80501-80504 |
市外局番 | 303と720 |
FIPSコード | 08-45970 |
地名情報システムID | 0202560 |
主要幹線道路 | 国道287号、州道66号、州道119号 |
ウェブサイト | www.ci.longmont.co.us |
2006年6月にはNPO団体のナショナル・シビック・リーグから「アメリカ全国都市賞」を受賞、2008年にもマネー・マガジンの「アメリカの住みよい街トップ100」に選出された[6]。
歴史
編集1871年にイリノイ州シカゴからの一団によって建設された。当初はシカゴ=コロラド植民地と呼ばれ、町は町民権を売って得た金で土地を購入していった。街区は1マイル間隔の碁盤目状に整備された。1877年にコロラド中央鉄道が通じてからは農業が盛んになった。1940年代に入ると市域が拡張されはじめ、1960年代には連邦政府が航空管制センターを、IBMが大規模工場をそれぞれ建設した。シーゲイト・テクノロジーやマックストアといったハードドライブ関連企業が誘致され、IT産業が盛り上がる一方、農業は衰退した。2009年4月にはGEエナジーがコントロール・ソリューション事業をこの市に遷した。メインストリート沿いのダウンタウンは1980年代に一旦寂れたが、近年鮮やかな復活を遂げた。1990年代半ばには建築家のアンドレス・ダーニーによって、南の街外れがコロラド州で初のニューアーバニズム計画地(プロスペクト・ニュー・タウン)に選ばれた。
教育
編集高等教育機関としてはレジス大学やフロント・レンジ・コミュニティ・カレッジがあるが、2010年9月にはビジネス・アンド・メディカル・キャリアーズ研究所がキャンパスを開校、ビジネスや医療職を志す学生に職業訓練とキャリアサポートの場を提供しはじめた[7]。ブルーム・モンテッソーリ・スクールなど、私学も多い。
地理
編集国勢調査局によると、市の総面積は56.5平方キロ(21.8平方マイル)で、うち56.4平方キロ(21.8平方キロ)が陸地、0.05%を水域が占める。標高はメインストリートとセントブレーン川との交点で1525m。
交通
編集自家用車で国道287号線を通りデンバーに通勤する人が多い。デンバー地域交通局 (RTD) の圏内にあるため、デンバーやボルダー間にローカルバスやリージョナルバスが運行されている。圏外でもフォート・コリンズやラブランドにバスが通じている。
メディア
編集日刊紙にロングモント・タイムズ=コールが、ローカルラジオ局にKRCN、KGUD、KKFNがある。
人口動態
編集人口推移 | |||
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年 | 人口 | %± | |
1880 | 773 | — | |
1890 | 1,543 | 99.6% | |
1900 | 2,201 | 42.6% | |
1910 | 4,256 | 93.4% | |
1920 | 5,843 | 37.3% | |
1930 | 6,029 | 3.2% | |
1940 | 7,406 | 22.8% | |
1950 | 8,099 | 9.4% | |
1960 | 11,489 | 41.9% | |
1970 | 23,209 | 102.0% | |
1980 | 42,942 | 85.0% | |
1990 | 51,555 | 20.1% | |
2000 | 71,093 | 37.9% | |
2010 | 86,270 | 21.3% | |
2020 | 98,885 | 14.6% | |
アメリカ合衆国国勢調査 |
2000年の国勢調査[8]によると、この市には7万1093人の2万6667世帯、1万8453家族が暮らしている。人口密度は1平方キロあたり1259.7人で、平方マイルに換算すると3262.3人となる。住居数は2万7394軒で、1平方キロメートルあたりに485.4軒(1平方マイルあたりでは1257.0軒)が建っている計算になる。住民のうち白人が84.76%、アフリカ系が0.54%、先住民系が0.97%、アジア系が1.76%、太平洋諸島系が0.06%、その他の人種が9.76%、混血が2.2%を占めており、ヒスパニック(ラテン系)の割合は19.07%である。
2万6667世帯のうち36.9%は18歳以下の子供と暮らしており、54.6%は夫婦で生活している。10.1%は未婚の女性が世帯主であり、30.8%は家族以外の住人と同居している。23.7%の世帯が単身で、7.3%を独居老人が占める。1世帯あたりの平均構成人数は2.64人、家庭の構成人数は3.15人である。
住民のうち27.9%が18歳以下の未成年、8.5%が18歳以上24歳以下、33.1%が25歳以上44歳以下、21.3%が45歳以上64歳以下、9.2%が65歳以上となっており、平均年齢は34歳である。女性100人に対し男性が97.9人いる一方、18歳以上の女性100人ごとに対しては95.6人いる。
一世帯あたりの平均収入は5万1174米ドルで、家族あたりでは5万8037米ドルである。男性の平均収入は4万978米ドル、女性の平均収入は2万9582米ドルで、労働者でない人々も含めた住民一人当たりの収入は2万3409米ドルとなる。総人口の7.8%、家族の5.9%、18歳以下の子どもの10.6%、および65歳以上の老人の6.2%は貧困線以下の収入で生計を立てている。
経済
編集ロングモント区経済委員会によると[9]、市内の主要11雇用主は以下の通りである。
- セントブレーン・バレー・スクールズ(地元の学区)- 4875人
- ロングモント共同病院 - 1282人
- シーゲイト・テクノロジー - 1160人
- ロングモント市 - 814人
- アムジェン -789人
- イントレード - 762人
- 連邦航空局 - 540人
- DigitalGlobe - 437人
- マクレーン・ウェスタン - 425人
- バターボールLLC(旧称:コナグラ) - 381人[10]
出身者
編集- カイリー・アイルランド - ポルノ女優、ポルノ映画監督
- デビッド・ボート - プロ野球選手
- デビッド・ポーリー - プロ野球選手
- ジャック・レイナー - 俳優
歴代市長
編集氏名 | 在任期間 |
---|---|
L・H・ディクソン | 1881-1885 |
ジョージ・T・デール | 1885-1887 |
チャールズ・H・ベーカー | 1887-1888 |
ジョン・B・トンプソン | 1888-1889 |
アイラ・L・ヘロン | 1889-1890 |
フランク・スティックニー | 1890-1892 |
ジョン・A・バックリー | 1892-1894 |
ニール・C・サリバン | 1894-1896 |
ジョージ・W・コフィン | 1896-1897 |
ウィリス・A・ワーナー | 1897-1898 |
フランク・M・ダウナー | 1898-1899 |
フランク・M・ミラー | 1899-1901 |
ジョン・A・ドノバン | 1901-1903 |
サミュエル・C・モーガン | 1903-1905 |
チャールズ・A・ブラッドリー | 1905-1909 |
フランク・P・セカー | 1909-1911 |
ラー・H・キテリー | 1911-1921 |
ジェームズ・F・ヘイズ | 1921-1927 |
フレッド・W・フランダース | 1927-1929 |
アール・T・ラドロー | 1929-1931 |
レイ・ラニオン | 1931-1943 |
フレッド・C・ファーガソン | 1943-1947 |
ジョージ・A・リチャート | 1947-1949 |
オットー・F・ブリエット | 1949-1957 |
リチャード・C・トロクセル | 1957-1959 |
アルバート・ウィル | 1959-1961 |
ラルフ・R・プライス | 1961-1969 |
アレクサンダー・ズラテン | 1969-1971(代行) |
ウェード・ガディス | 1971-1973(代行) |
オースティン・P・ストーンブレーカー | 1973-1974 |
アルビン・G・ペレニー | 1975-1977 |
ジョージ・F・チャンドラー | 1977(代行) |
E・ジョージ・パターソン・ジュニア | 1977-1979 |
ロバート・J・アスキー | 1979-1981 |
ウィリアム・G・スウェンソン | 1981-1985 |
ラリー・バークハルト | 1985-1987 |
アルビン・E・スウェニー | 1987-1989 |
フレッド・ウィルソン | 1989-1993 |
レオナ・ストッカー | 1993-2001 |
ジュリア・パーナック | 2001-2007 |
ロジャー・ランジ | 2007-2009 |
ブライアン・L・ボーム | 2009- |
出典[11]
姉妹都市
編集脚注
編集- ^ a b “Active Colorado Municipalities”. State of Colorado, Department of Local Affairs. 2010年11月23日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年9月1日閲覧。
- ^ “Colorado Municipal Incorporations”. State of Colorado, Department of Personnel & Administration, Colorado State Archives (December 1, 2004). September 2, 2007閲覧。
- ^ US Board on Geographic Names, United States Geological Survey, (2007-10-25) 2008年1月31日閲覧。
- ^ “Quickfacts.census.gov”. 21 September 2023閲覧。
- ^ “ZIP Code Lookup” (JavaScript/HTML). United States Postal Service. 2012年3月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年11月15日閲覧。
- ^ “Best places to live 2008 – Top 100 City details: Longmont, CO – from MONEY Magazine”. CNNMoney.com (August 2008). May 2, 2009閲覧。
- ^ IBMC Purpose
- ^ American FactFinder, United States Census Bureau 2008年1月31日閲覧。
- ^ Longmont Area Economic Council (October 2009). “LONGMONT AREA TOP EMPLOYERS” (PDF). August 25, 2010閲覧。
- ^ Wallace, Alicia (2008年6月28日). “Butterball cuts 209 jobs in Longmont”. Daily Camera. 2008年8月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2009年2月15日閲覧。
- ^ “Mayors of Longmont since 1881”. City of Longmont (November 13, 2007). May 2, 2009閲覧。