ロレアル-ユネスコ女性科学賞

ロレアル-ユネスコ女性科学賞(ロレアル-ユネスコじょせいかがくしょう、フランス語: Prix L'Oréal-Unesco pour les femmes et la science )は、科学における女性英語版の地位を向上させることを目的として、科学の進歩に貢献した優れた女性科学者を表彰するである。

ロレアル-ユネスコ女性科学賞
フランス語: Prix L'Oréal-Unesco pour les femmes et la science
受賞対象女性科学者
世界の旗 世界
主催ロレアルグループ
ユネスコ本部
報酬10万ドル
初回1998年
最新回2022年
公式サイトhttp://www.unesco.org/new/en/natural-sciences/priority-areas/gender-and-science/for-women-in-science-programme/

概要

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この賞は、フランスの化粧品会社ロレアル国際連合教育科学文化機関(UNESCO)が1998年より毎年世界規模で展開している共同プロジェクトであり、各受賞者に10万ドルの研究助成金を授与する[1][2][3]

受賞者は国際的な審査員によって、毎年生命科学物質科学の分野から交互に、以下の各地域から1名ずつ選出される。

また、15人の模範的で有望な若手女性科学者をユネスコ-ロレアル国際フェローシップ(UNESCO-L'Oréal International Fellowships)として表彰し、2年間で最大4万ドルの研究助成金を提供する[4]。フェローシップ賞は2000年に始まり[5]、当初は助成期間は1年、金額は2万ドルで、受賞者数は10人だった。2003年には受賞者数が15人に増え、2006年に助成期間が2年に延長、金額が4万ドルに増加された[6]。2015年、名称をRising Talent Grants(新進才能助成金)に変更した[7]

受賞者

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氏名 国籍
1998年 グレース・オラダニ・テイラー英語版   ナイジェリア
柳明姫   韓国
パスカル・コサール   フランス
グロリア・モンテネグロ・リザルディーニ英語版スペイン語版   チリ
2000年 バレリー・ミズラヒ英語版   南アフリカ共和国
岡崎恒子   日本
マルガリータ・サラス   スペイン
エウヘニア・デル・ピノ英語版   エクアドル
ジョアン・コリー   アメリカ合衆国
2001年 アディインカ・グラディス・ファルシ英語版   ナイジェリア
スザンヌ・コーリー英語版   オーストラリア
アン・マクラーレン   イギリス
マヤナ・ザッツ英語版   ブラジル
ジョーン・A・スタイツ   アメリカ合衆国
2002年 ナグワ・アブデル・メギド英語版   エジプト
インディラ・ナス英語版   インド
メアリー・オズボーン英語版   ドイツ
アナ・マリア・ロペス・コロメ英語版   メキシコ
シャーリー・M・ティルマン英語版   カナダ/  アメリカ合衆国
2003年 カリマット・エル=サイード英語版   エジプト
李方華英語版   中国
アイセ・エルザン英語版   トルコ
マリアナ・ワイスマン英語版   アルゼンチン
アネカ・レフェルト・センガース英語版   アメリカ合衆国
2004年 Jennifer Thomson   南アフリカ共和国
Lúcia Mendonça Previato   ブラジル
フィリッパ・マラック   アメリカ合衆国
葉玉如   中国
Christine Petit   フランス
2005年 Zohra ben Lakhdar   チュニジア
米沢富美子   日本
Dominique Langevin   フランス
Belita Koiller   ブラジル
Myriam P. Sharachik   アメリカ合衆国
2006年 Habiba Bouhamed Chaabouni   チュニジア
Jenny Graves   オーストラリア
Christine Van Broeckhoven   ベルギー
クリスティアーネ・ニュスライン=フォルハルト   ドイツ
Esther Orozco   メキシコ
Pamela J. Bjorkman   アメリカ合衆国
2007年 アミーナ・グリブ=ファキム   モーリシャス
Ligia Gargallo   チリ
ミルドレッド・ドレッセルハウス   アメリカ合衆国
Margaret Brimble   ニュージーランド
Tatiana Birshtein   ロシア
2008年 Lihadh Al-Gazali   アラブ首長国連邦
V. Narry Kim   韓国
アダ・ヨナス   イスラエル
Ana Belén Elgoyhen   アルゼンチン
エリザベス・H・ブラックバーン   アメリカ合衆国/   オーストラリア
2009年 Marnie Blewitt   オーストラリア
Tebello Nyokong   南アフリカ共和国
小林昭子   日本
Athene Donald   イギリス
Beatriz Barbuy   ブラジル
Eugenia Kumacheva   カナダ
2010年 Rashika El Ridi   エジプト
Lourdes J. Cruz   アメリカ合衆国
Anne Dejean-Assémat   フランス
Alejandra Bravo   メキシコ
エレイン・フックス   アメリカ合衆国
2011年 Faiza Al-Kharafi   クウェート
Vivian Wing-Wah Yam (任咏華)   香港
アンヌ・リュイリエ   フランス
Silvia Torres-Peimbert   メキシコ
Jillian Banfield   オーストラリア
2012年 Jill Farrant   南アフリカ共和国
Ingrid Scheffer   オーストラリア
Frances Ashcroft   イギリス
Susana López Charretón   メキシコ
ボニー・バスラー   アメリカ合衆国
2013年 Francisca Nneka Okeke   ナイジェリア
黒田玲子   日本
Pratibha Gai   イギリス
Marcia Barbosa   ブラジル
デボラ・S・ジン   アメリカ合衆国
2014年 Segenet Kelemu   ケニア
稲葉カヨ   日本
Brigitte Kieffer   フランス
Cecilia Bouzat   アルゼンチン
Laurie Glimcher   アメリカ合衆国
2015年 Rajaâ Cherkaoui El Moursli   モロッコ
Xie Yi (謝毅)   中国
キャロル・ロビンソン   イギリス
Thaisa Storchi Bergmann   ブラジル
Molly S. Shoichet   カナダ
2016年 エマニュエル・シャルパンティエ   ドイツ
ジェニファー・ダウドナ   アメリカ合衆国
Quarraisha Abdool Karim   南アフリカ共和国
Hualan Chen   中国
Andrea Gamarnik   アルゼンチン
2017年 Niveen Khashab   サウジアラビア
ミッシェル・シモンズ英語版   オーストラリア
Nicola Spaldin   スイス
鮑哲南   アメリカ合衆国
マリア・テレサ・ルイズ英語版   チリ
2018年 ヘザー・ザー英語版   南アフリカ共和国
張弥曼英語版   中国
キャロライン・ディーン英語版   イギリス
エイミー・T・オースティン英語版   アルゼンチン
ジャネット・ロサント英語版   カナダ
2019年 Najat Aoun Saliba   レバノン
川合眞紀   日本
Claire Voisin   フランス
Karen Hallberg   アルゼンチン
イングリッド・ドブシー   アメリカ合衆国
2020年 Abla Mehio Sibai   レバノン
Firdausi Qadri   バングラデシュ
Edith Heard   イギリス
Esperanza Martínez-Romero   メキシコ
Kristi Anseth   アメリカ合衆国
2021年 Jane Catherine Ngila   ケニア
野崎京子   日本
Alicia Dickenstein   アルゼンチン
シャフィ・ゴールドワッサー   アメリカ合衆国
Françoise Combes   フランス
2022年 Agnes Binagwaho   ルワンダ
胡海嵐   中国
María Ángela Nieto   スペイン
María Guadalupe Guzmán Tirado   キューバ
カリコー・カタリン   アメリカ合衆国
2023年 Suzana Nunes   ブラジル
Lidia Morawska   オーストラリア
Frances Kirwan   イギリス
Anamaría Font   ベネズエラ
アヴィヴ・レゲフ   アメリカ合衆国
2024年 Rose Leke   カメルーン
顔寧   中国
Geneviève Almouzni   フランス
Alicia Kowaltowski   ブラジル
Nada Jabado   カナダ

脚注

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  1. ^ Kevin Friedl, "For Women in Science", Seed Magazine, March 8, 2006
  2. ^ Five outstanding women scientists receive L'Oréal-UNESCO Awards for Women in Science 2007”. UNESCOPRESS (2007年3月2日). 2015年4月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月15日閲覧。
  3. ^ L'Oréal-UNESCO For Women in Science”. YouTube (2013年4月3日). 2013年5月13日閲覧。
  4. ^ UNESCO/L'ORÉAL Co-Sponsored Fellowships for Young Women in Life Sciences”. Portal.unesco.org. 2014年10月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年5月13日閲覧。
  5. ^ UNESCO-L’Oréal Fellowships, 2012”. Geneva, Switzerland: UNESCO (2012年). 16 November 2015閲覧。
  6. ^ UNESCO partnership with the Private Sector”. Geneva, Switzerland: UNESCO. 16 November 2015閲覧。
  7. ^ 2015 For Women in Science International Rising Talents”. Geneva, Switzerland: UNESCO (March 2015). 16 November 2015閲覧。

関連項目

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外部リンク

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