ロスティスラフ・ボイコ
ロスティスラフ・ボイコ(キリル文字:Ростислав Григорьевич Бойко, ラテン文字:Rostislav Grigorievich Boiko、1931年8月1日 - 2002年)は、ロシアの作曲家。
レニングラード出身。モスクワの合唱教室に参加したのち、1957年までモスクワ音楽院で学び、アラム・ハチャトゥリアンに師事した。その後ソビエト連邦各地を旅行して回り、民謡の収集を行った。1977年にロシア人民芸術家の称号を受け、1982年に国家賞を受賞した。
作品は声楽曲が中心で200以上の歌曲と100以上の合唱曲を残している。作風は民俗音楽の影響を受け、保守的で社会主義リアリズムの路線に沿ったものである。そのためゲオルギー・スヴィリードフと並列して扱われることもある。愛国的なテーマを多く取り上げたため、ソ連では人気があったが、西側ではキッチュと評されることもあった。
作品
編集管弦楽曲
編集- 合唱交響曲「1917年」(1958)
- チェチェン・イングーシの主題による組曲(1958)
- 交響曲第1番(1976)
- フツル狂詩曲(1976)
- ヴォルガ狂詩曲(1976)
- ヴァイオリンとオーケストラのためのカルパチア狂詩曲(1976)
- ピアノとオーケストラのためのジプシー狂詩曲(1976)
- 交響曲第2番(1978)
- オリンピックのための祝典序曲(1980)
- 管弦楽組曲「ピョートルの鐘」(1980)
- 交響曲第3番(1986)
室内楽曲
編集- 叙情組曲〜クラリネットとピアノのための(1952)
- ヴァイオリンソナタ(1960)
- 2つの詩曲〜チェロとピアノのための(1965)
- ソナチネ~ピアノのための(1963)
- ピアノのための組曲「青いカルパチア」(1971)