ロシア連邦軍後方部(ロシアれんぽうぐんこうほうぶ、Тыл Вооруженных Сил Российской Федерации)は、ロシア連邦軍の兵器関連を除く軍需物資の調達、後方支援兵科の統括を行う後方支援機関である。ロシア語の「Тыл」とは、文字通り、後方(背面)を意味する。2010年以降はロシア連邦軍物資技術保障部隊(Материально-техническое обеспечение Вооружённых сил Российской Федерации (МТО ВС России) )に改編された。

赤軍時代から存在している機関であり、ソ連軍、ロシア連邦軍では、後方支援兵科は全軍種共通である。従って、海軍所属でも、後方支援兵科の軍人は、一般に陸軍式の制服と階級呼称を帯びる。

ソ連軍を模範とした共産圏の軍隊でも、同様の体制を取っているところが多い(例えば、中国人民解放軍総後勤部朝鮮人民軍後方総局等)。

歴史

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  • 1992年5月 - ソ連軍後方部隊を引き継いで創設された[1]
  • 2010年 - 物資技術保障部隊に改編された。

機構

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後方部は、後方本部、総局、中央局、局、並びに中央直轄の統制機関、部隊及び組織、軍種及び兵科、軍管区及び艦隊、各級部隊の後方組織から成る。

  • 後方本部
  • 軍事医務総局
  • 貿易総局
  • 中央軍事連絡局
  • 中央糧食局
  • 中央物品局
  • 中央ロケット燃料・潤滑油局
  • 中央自動車道路局
  • 農業局
  • ロシア連邦軍獣医・衛生局
  • ロシア連邦軍消防・地域防衛局

脚注

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  1. ^ Сегодня празднуется День Тыла Вооруженных cил Российской Федерации”. Департамент информации и массовых коммуникаций Минобороны РФ (2017年8月1日). 2018年2月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024-12-25language=ru閲覧。

外部リンク

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