ロシア人の祈り
ロシア人の祈り(Молитва русских)はロシア帝国の国歌である。1816年から1833年まで採用された。アレクサンドル1世が国歌を求めたことが、作られたきっかけである。
ロシア人の祈り | |
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和訳例:ロシア人の祈り | |
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採用時期 | 1816年 |
採用終了 | 1833年 |
言語 | ロシア語 |
現在のイギリス、リヒテンシュタインと同類の音調の国歌である。
1833年に廃止されたあとは、「神よツァーリを護り給え」が国歌として採用された。なお、現在のロシア連邦においてはどちらも使用されていない。
歴史
編集イギリスの「国王陛下万歳」の旋律をそのまま採用し、歌詞はヴァシーリー・ジュコーフスキーが制作した。ロシア帝国の皇帝(君主)を崇拝する国歌となっている。
歌詞
編集Боже, Царя храни! |
神よ皇帝を守り給え! |
関連項目
編集同類の音調ながら歌詞が異なる国歌
編集- 国王陛下万歳 - イギリス国歌である。
- 若きライン川上流に - リヒテンシュタインの国歌である。現在も使用されている。
- 国王の歌 - ノルウェーの王室歌である。
- My Country, 'Tis of Thee - アメリカ合衆国の旧国歌(2代目)である。現在は星条旗と呼ばれる国歌を使用している。
- 皇帝陛下万歳 - プロイセン王国と ドイツ帝国(普仏戦争に勝利したためプロイセンはドイツ帝国に移行)の国歌である。第一次世界大戦の敗戦・ドイツ革命の
結果、民主共和制への移行もあって滅亡と 同時に完全に廃止された。
- E Ola Ke Aliʻi Ke Akua - ハワイ王国の国歌である。現在は使用されていない。
- 神よザクセンを祝福し給え - ザクセン王国 の国歌である。しかしドイツ統一の際に滅亡し、現在は ドイツと ポーランドの領土となっている。どちらも共和制のため、使用はされない。