レシフェ
レシフェ(Recife [ʁeˈsifi] ( 音声ファイル), ヘシーフィ、ヘスィーフィ、ヒスィーフィとも表記することがある。)は、ブラジル・ペルナンブーコ州の州都であり港湾都市。市域の人口は約165万人 (2020年)で、ブラジル北東部ではサルヴァドールの次に大きい都市である。
レシフェ Recife | |||||
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愛称 : Veneza Brasileira(ブラジルのヴェネツィア) | |||||
位置 | |||||
座標 : 南緯8度3分14秒 西経34度52分51秒 / 南緯8.05389度 西経34.88083度 | |||||
歴史 | |||||
建設 | 1537年3月12日 | ||||
行政 | |||||
国 | ブラジル | ||||
地域 | 北東部 | ||||
州 | ペルナンブーコ州 | ||||
市 | レシフェ | ||||
地理 | |||||
面積 | |||||
市域 | 217.494 km2 | ||||
標高 | 4 m | ||||
人口 | |||||
人口 | (2020年現在) | ||||
市域 | 1,653,461人 | ||||
都市圏 | 3,743,854人 | ||||
備考 | 統計[1] | ||||
その他 | |||||
等時帯 | UTC-3 (UTC-3) | ||||
公式ウェブサイト : Recife, Pernambuco |
歴史
編集ポルトガルの植民地の一部であり、2km北にある砂糖産業の中心地オリンダの外港であったが、オランダが1630年にこの地方を占領し、レシフェに拠点を置いたことが発展の契機となった[2]。オランダ統治下の1637年から1644年にかけて、当時の総督のもとで新市街や宮殿、新旧両市街を結ぶ橋などが建設され、それまでの港湾機能に加え統治機能や商業機能も備えた本格的な都市建設が行われた[3]。1654年にポルトガルがこの地方を奪回し、オランダ人に変わってポルトガル人がレシフェの住民となったものの、商業機能はそのまま維持され、オリンダをしのぐ都市となっていった[4]。
ポルトガル王室から奴隷貿易の受け入れ港としての特権を与えられていたため、サルヴァドールやリオ・デ・ジャネイロなどとともに奴隷貿易の拠点としても栄えた。
地理
編集ブラジル北東部の海岸に位置している。
気候
編集レシフェの気候 | |||||||||||||
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月 | 1月 | 2月 | 3月 | 4月 | 5月 | 6月 | 7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 年 |
最高気温記録 °C (°F) | 37 (99) |
38 (100) |
37 (99) |
35 (95) |
37 (99) |
37 (99) |
32 (90) |
33 (91) |
37 (99) |
37 (99) |
38 (100) |
38 (100) |
38 (100) |
平均最高気温 °C (°F) | 30.2 (86.4) |
30.2 (86.4) |
30 (86) |
29.7 (85.5) |
28.9 (84) |
28.8 (83.8) |
27.3 (81.1) |
27.5 (81.5) |
28.1 (82.6) |
29 (84) |
30.1 (86.2) |
30.2 (86.4) |
29.17 (84.49) |
日平均気温 °C (°F) | 26.6 (79.9) |
26.6 (79.9) |
26.5 (79.7) |
25.9 (78.6) |
25.2 (77.4) |
24.5 (76.1) |
24 (75) |
23.9 (75) |
24.6 (76.3) |
25.5 (77.9) |
25.9 (78.6) |
26.3 (79.3) |
25.46 (77.81) |
平均最低気温 °C (°F) | 22.4 (72.3) |
22.6 (72.7) |
22.7 (72.9) |
22.6 (72.7) |
21.9 (71.4) |
21.6 (70.9) |
21.1 (70) |
20.6 (69.1) |
20.7 (69.3) |
21.4 (70.5) |
21.9 (71.4) |
22.2 (72) |
21.81 (71.27) |
最低気温記録 °C (°F) | 20 (68) |
20 (68) |
21 (70) |
20 (68) |
21 (70) |
15 (59) |
18 (64) |
17 (63) |
18 (64) |
17 (63) |
17 (63) |
19 (66) |
15 (59) |
降水量 mm (inch) | 103.4 (4.071) |
144.2 (5.677) |
264.9 (10.429) |
326.4 (12.85) |
328.9 (12.949) |
389.6 (15.339) |
385.6 (15.181) |
213.5 (8.406) |
122.5 (4.823) |
66.1 (2.602) |
47.8 (1.882) |
65 (2.56) |
2,457.9 (96.769) |
平均降水日数 (≥0.1 mm) | 14 | 16 | 19 | 21 | 23 | 25 | 25 | 23 | 18 | 15 | 12 | 13 | 224 |
% 湿度 | 73 | 77 | 80 | 84 | 85 | 85 | 85 | 85 | 78 | 76 | 74 | 75 | 80 |
平均月間日照時間 | 244.9 | 211.9 | 204.6 | 186 | 186 | 168 | 170.5 | 108.5 | 216 | 248 | 267 | 254.2 | 2,465.6 |
出典1:World Meteorological Organization.,[6] Hong Kong Observatory (sun only 1961-1990) [7] | |||||||||||||
出典2:Weatherbase (record highs, lows and humidity) [8] |
人口動態
編集交通
編集治安
編集レシフェはブラジルの他の都市と比べて治安は良くない。住民100,000人につき69,4件の殺人が起こっており、これはリオデジャネイロやサンパウロと比べても高く、ブラジルの平均の2倍ほどである。
日本国大使館のレシフェ出張駐在官事務所によれば殺人事件の発生率はブラジルでも有数であるとし、警察と強盗団の銃撃戦は日常茶飯事といった有様で、住民が流れ弾に巻き込まれるケースも多々あると注意を促している[9]。
スポーツ
編集2014 FIFAワールドカップの開催都市の一つであった。
レシフェを本拠地とするサッカークラブ
編集姉妹都市
編集ギャラリー
編集-
空港
-
ピーナの町並み
-
レシフェ橋(Ponte do Recife)
-
ボア・ヴィアージェンの海岸
脚注
編集- ^ IBGE 2020
- ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p155-156 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
- ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p162-168 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
- ^ 「ブラジルの都市の歴史 コロニアル時代からコーヒーの時代まで」p178-179 中岡義介・川西尋子著 明石書店 2020年1月31日初版第1刷発行
- ^ “ブラジル豪雨、死者100人に”. AFP (2020年6月1日). 2022年6月1日閲覧。
- ^ Climate Information for Recife, World Weather Information Service, accessed 05 May 2012.
- ^ Climatological Information for Recife, Brazil, Hong Kong Observatory, accessed 05 May 2012.
- ^ “Weatherbase: Historical Weather for Recife” (July 2011). 2014年5月2日閲覧。
- ^ “安全の手引き”. 在ブラジル日本国大使館. 2014年5月2日閲覧。
外部リンク
編集- Recife Official Site (ポルトガル語)
- The Recife Guide (英語)