ルシュカ関節(英:Luschka joint)は、頸椎にある関節である。鉤状椎体関節(英:uncovertebral joint)とも呼ばれる。第3~7頚椎では椎体の上縁側面に鈎状突起と呼ばれる突出部がみられる。この鈎状突起が上位椎体との間に形成する半関節である。1858年にドイツの解剖学者フーベルト・フォン・ルシュカ(独:Hubert von Luschka)により報告された[1]

ルシュカ関節は主に首は側屈(首をかしげる動き)を制限をしている。ルシュカ関節は椎間の回旋や側屈の安定性にも寄与している[2]

臨床的意義

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ルシュカ関節は臨床的に重要である。ルシュカ関節の加齢などによる身体変化(退行性変化)により神経根が圧迫され、神経痛の原因となる[3]

脚注

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出典

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  1. ^ 松村讓兒『イラスト解剖学第10版』中外医学社、2021年、p.817
  2. ^ 長本行隆「頚椎のバイオメカニクス」『The Japanese Journal of Rehabilitation Medicine』53巻10号、2016年、p.747
  3. ^ 最新医学大辞典編集委員会『最新医学大辞典第3版』医歯薬出版、2005年、p.1932

関連項目

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