ルイス・デ・モラレス
ルイス・デ・モラレス(Luis de Morales, 1510年? - 1586年5月9日)は、スペインの宗教画家。エストレマドゥーラのバダホスの生まれで、スペイン黄金時代美術の画家である。
ルイス・デ・モラレス Luis de Morales | |
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生誕 |
1510年頃 スペイン、バダホス |
死没 |
1586年5月9日 スペイン、バダホス |
彼の作品のほとんどは宗教的題材を扱ったもので、イエス・キリストの幼児期や受難が大画面に描かれている。
画家の作風には、中世後期の絵画にフランドル絵画の写実技法、そして画家がバレンシア(スペインにおいて、イタリア・ルネサンス様式が流入した都市)で習得したボリュームや形状の認識を造り出すために色彩の透明な層を上塗りするスフマート技法が組み合わされている[1][2]。
画家は、「聖なるモラレス (スペイン語で、El Divino)」と呼ばれるが、その理由は、画家の技術と色鮮やかな写実性とともに、その絵から伝わる崇高な精神性からである。
代表作
編集脚注
編集- ^ プラド美術館ガイドブック、2009年刊行、48頁 ISBN 978-84-8480-189-4
- ^ 『カラー版 絵画表現のしくみ―技法と画材の小百科』森田 恒之監修 森田 恒之ほか執筆 美術出版社 2000.3 ISBN 4568300533