ルイス・コールマン
ハロルド・ルイス・コールマン(Harold Louis Coleman , 1986年4月4日 - )は、アメリカ合衆国ミシシッピ州レフロア郡グリーンウッド出身のプロ野球選手(投手)。右投右打。MLBのニューヨーク・メッツ傘下所属。
ニューヨーク・メッツ (マイナー) #31 | |
---|---|
ロイヤルズ時代(2011年5月24日) | |
基本情報 | |
国籍 | アメリカ合衆国 |
出身地 | ミシシッピ州レフロア郡グリーンウッド |
生年月日 | 1986年4月4日(38歳) |
身長 体重 |
6' 4" =約193 cm 205 lb =約93 kg |
選手情報 | |
投球・打席 | 右投右打 |
ポジション | 投手 |
プロ入り | 2009年 MLBドラフト5巡目 |
初出場 | 2011年4月21日 クリーブランド・インディアンス戦 |
年俸 | $750,000 (2016年)[1] |
経歴(括弧内はプロチーム在籍年度) | |
| |
この表について
|
経歴
編集プロ入り前
編集2005年のMLBドラフト28巡目(全体857位)でアトランタ・ブレーブスから指名されたが、ルイジアナ州立大学へ進学した。大学2年時にアンダースローからサイドスローへのフォーム変更が功を奏して成績が向上。
2008年のMLBドラフト14巡目(全体421位)でワシントン・ナショナルズから指名されたが、契約には至らなかった。2009年のカレッジ・ワールドシリーズでは胴上げ投手となった。
プロ入りとロイヤルズ時代
編集2009年のMLBドラフト5巡目(全体152位)でカンザスシティ・ロイヤルズから指名され[2]、7月9日に契約した。契約後、傘下のA級バーリントン・ビーズでプロデビュー。4試合に登板後、8月にA+級ウィルミントン・ブルーロックスへ昇格。A+級ウィルミントンでは10試合に登板して3勝1敗1セーブ、防御率1.26、22奪三振を記録した。
2010年はAA級ノースウエストアーカンソー・ナチュラルズで開幕を迎え、21試合(先発1試合)に登板。2勝1敗6セーブ、防御率2.09、55奪三振の成績で、7月にAAA級オマハ・ロイヤルズへ昇格。AAA級オマハでは21試合に登板して5勝2敗1セーブ、防御率2.23、48奪三振を記録した。
2011年はAAA級オマハ・ストームチェイサーズ[3]で開幕を迎え、6試合に登板後、4月21日にロイヤルズとメジャー契約を結び[4]、同日のクリーブランド・インディアンス戦でメジャーデビュー。2点ビハインドの7回表から登板し、2回を2安打無失点に抑えた[5]。その後はシーズン終了までリリーフに定着し、この年は48試合に登板して1勝4敗1セーブ、防御率2.87、64奪三振を記録した。
2012年2月22日にロイヤルズと1年契約に合意[6]。3月29日にAAA級オマハへ配属され、開幕を迎えた。4月15日にメジャーへ昇格[7]。リリーフとして7試合に登板していたが、5月5日にAAA級オマハへ降格[8]。5月17日に再昇格し[9]、敗戦処理として9試合に登板後、6月13日に再びAAA級オマハへ降格したが、18日に再昇格した[10]。しかし同日のヒューストン・アストロズ戦で、2回を5安打5失点と救援に失敗し、6月20日にAAA級オマハへ降格した[11]。なかなかメジャーに定着できなかったが、7月4日のメジャー昇格[12]後はリリーフに定着。この年は42試合に登板して防御率3.71、65奪三振を記録した。
2013年3月2日にロイヤルズと1年契約に合意[13]。3月28日にAAA級オマハへ配属され、開幕を迎えた。5月23日にメジャーへ昇格し、4試合を全て無失点に抑えていたが、6月4日にAAA級オマハへ降格。7月8日に再昇格した[14]。再昇格後も好投を続け、16試合で1失点、防御率0.47を記録していたが、8月28日にルーク・ホッチェバーが父親産休リストから復帰したため、AAA級オマハへ降格。9月3日に再昇格した。この年は27試合に登板して3勝0敗、防御率0.61、32奪三振を記録した。
2014年2月21日にロイヤルズと1年契約に合意した[15]。3月29日に指の怪我で15日間の故障者リスト入りしたため、開幕ロースターから外れた[16]。4月9日に故障者リストから復帰。復帰後は17試合に登板したが、防御率6.27と振るわず、6月2日にAAA級オマハへ降格[17]。6月17日に再昇格したが、同日のデトロイト・タイガース戦で失点し、6月22日にAAA級オマハへ降格した[18]。7月10日に再昇格したが、2試合で5安打4失点と結果を残せず、16日に降格。8月29日に再昇格した[19]が、プレーオフのロースター入りすることはできなかった。この年は31試合に登板して1勝0敗1セーブ、防御率5.56、24奪三振を記録した。
2015年4月2日に40人枠を外れる形で[20]AAA級オマハに降格し、開幕を迎えた。9月7日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[21]。この年は4試合の登板に留まり、メジャーデビュー以来では初となる10試合未満の登板に終わった。しかし、失点はせずに防御率0.00で1勝を挙げ、2013年から3年連続で無敗(勝率1.000)だった。
2016年1月29日にイアン・ケネディの加入に伴ってDFAとなった[22]。2月3日に自由契約となった[23]。
ドジャース時代
編集2016年2月19日にブランドン・マッカーシーの60日間の故障者リスト入りに伴い、ロサンゼルス・ドジャースと1年75万ドルで契約を結んだ[24][25]。8月3日に右肩の疲労で15日間の故障者リスト入りした[2]。9月2日に復帰し、11試合に登板したがポストシーズンはアクティブ・ロースターには入らなかった[2]。12月2日にノンテンダーFAとなった[26]。
レッズ傘下時代
編集2017年1月10日にシンシナティ・レッズとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[27]。シーズンでは開幕から傘下のAAA級ルイビル・バッツでプレーし、25試合に登板して2勝1敗2セーブ、防御率2.21、44奪三振の好成績を残していたが、6月13日に自由契約となった[2]。
ダイヤモンドバックス傘下時代
編集2017年6月23日にアリゾナ・ダイヤモンドバックスとマイナー契約を結び、傘下のAAA級リノ・エーシズへ配属された。8月3日に自由契約となった後、7日に再契約。9月1日に再び自由契約となった[2]。
タイガース時代
編集2018年2月23日にタイガースとマイナー契約を結び、同年のスプリングトレーニングに招待選手として参加することになった[28]。開幕は傘下のAAA級トレド・マッドヘンズで迎え、5月12日にメジャー契約を結んでアクティブ・ロースター入りした[29]。この年は51試合に登板して4勝1敗、防御率3.51、41奪三振を記録した。レギュラーシーズン終了後の10月24日にFAとなったが、12月5日にマイナー契約で再契約した[2]。
投球スタイル
編集変則的なサイドスロー投手で奪三振率が高く、右打者に強い。平均球速144km/hのフォーシームと、平均球速140km/hのツーシーム、さらに平均球速131km/hのスライダーの3球種を武器とし、基本球種をスライダーとする技巧派である。かつてはカーブ、チェンジアップなども投げていたが、2016年シーズン終了時点では投げていない[30]。
詳細情報
編集年度別投手成績
編集年 度 |
球 団 |
登 板 |
先 発 |
完 投 |
完 封 |
無 四 球 |
勝 利 |
敗 戦 |
セ 丨 ブ |
ホ 丨 ル ド |
勝 率 |
打 者 |
投 球 回 |
被 安 打 |
被 本 塁 打 |
与 四 球 |
敬 遠 |
与 死 球 |
奪 三 振 |
暴 投 |
ボ 丨 ク |
失 点 |
自 責 点 |
防 御 率 |
W H I P |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
2011 | KC | 48 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 4 | 1 | 11 | .250 | 244 | 59.2 | 44 | 9 | 26 | 6 | 3 | 64 | 4 | 0 | 20 | 19 | 2.87 | 1.17 |
2012 | 42 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | ---- | 217 | 51.0 | 41 | 10 | 26 | 3 | 1 | 65 | 1 | 0 | 23 | 21 | 3.71 | 1.31 | |
2013 | 27 | 0 | 0 | 0 | 0 | 3 | 0 | 0 | 4 | 1.000 | 110 | 29.2 | 19 | 1 | 6 | 1 | 1 | 32 | 1 | 0 | 2 | 2 | 0.61 | 0.84 | |
2014 | 31 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 1 | 1 | 1.000 | 154 | 34.0 | 39 | 6 | 18 | 1 | 1 | 24 | 3 | 0 | 21 | 21 | 5.56 | 1.67 | |
2015 | 4 | 0 | 0 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 1.000 | 11 | 3.0 | 1 | 0 | 2 | 0 | 0 | 1 | 0 | 0 | 0 | 0 | 0.00 | 1.00 | |
2016 | LAD | 61 | 0 | 0 | 0 | 0 | 2 | 1 | 0 | 10 | .667 | 211 | 48.0 | 45 | 5 | 24 | 2 | 3 | 45 | 3 | 0 | 27 | 25 | 4.69 | 1.44 |
2018 | DET | 51 | 0 | 0 | 0 | 0 | 4 | 1 | 0 | 6 | .800 | 217 | 51.1 | 43 | 5 | 24 | 2 | 6 | 41 | 0 | 0 | 21 | 20 | 3.51 | 1.31 |
MLB:7年 | 264 | 0 | 0 | 0 | 0 | 12 | 6 | 2 | 34 | .667 | 1164 | 276.2 | 232 | 36 | 126 | 15 | 15 | 272 | 12 | 0 | 114 | 108 | 3.51 | 1.29 |
- 2018年度シーズン終了時
背番号
編集- 46(2011年)
- 31(2012年 - 2014年)
- 49(2015年)
- 67(2016年)
- 19(2018年)
脚注
編集- ^ “Louis Coleman Contract Details, Salaries, & Earnings” (英語). Spotrac. 2017年1月13日閲覧。
- ^ a b c d e f MLB公式プロフィール参照。2019年2月10日閲覧。
- ^ 2011年より球団名変更
- ^ “Royals send Texeira to Triple-A Omaha” (英語). MLB.com (2011年4月22日). 2016年2月4日閲覧。
- ^ “RScores for Apr 21, 2011” (英語). ESPN (2011年4月21日). 2016年2月4日閲覧。
- ^ "Royals agree to terms with Coleman and Holland" (Press release) (英語). MLB.com (Kansas City Royals). 22 February 2012. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Dick Kaegel (2012年4月15日). “Royals add Coleman to 'pen, option Dyson”. MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Vinnie Duber (2012年5月6日). “Coleman optioned to Triple-A Omaha”. MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Dick Kaegel (2012年5月18日). “KC promotes Coleman, Teaford to boost 'pen” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Clark Goble (2012年7月19日). “Getz lands on disabled list with lateral strain” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Clark Goble (2012年6月21日). “Falu recalled from Omaha, Coleman optioned” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Dick Kaegel (2012年7月5日). “KC designates Maier, calls up Adcock, Coleman” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ "Royals agree to terms with five players on one-year contracts for 2013" (Press release) (英語). MLB.com. 2 March 2013. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Spencer Fordin (2013年7月9日). “Royals call up Coleman, send Smith to Triple-A” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ "Royals agree to terms with seven players on one-year contracts for 2014" (Press release) (英語). MLB.com. 21 February 2014. 2016年2月24日閲覧。
- ^ "Royals announce Opening Day 25-man roster" (Press release) (英語). MLB.com. 30 March 2014. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Dick Kaegel (2014年6月2日). “Royals promote Rodriguez, option Coleman” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Dick Kaegel (2014年6月23日). “Healthy Valencia recalled; Coleman optioned” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Dick Kaegel (2014年8月30日). “Royals designate veteran Chen for assignment” (英語). MLB.com. 2016年2月4日閲覧。
- ^ Michael Hurcomb (2015年4月3日). “Royals outright pitcher Louis Coleman to Triple-A Omaha” (英語). CBS Sports FANTASY (CBS Interactive) 2016年2月4日閲覧。
- ^ Elliott Smith (2015年9月7日). “Royals call up pitchers Chamberlain, Coleman” (英語). CBS Sports FANTASY (CBS Interactive) 2016年2月4日閲覧。
- ^ (英語)KMBC.com (Kansas City Hearst Stations Inc.). (2016年1月29日). http://www.kmbc.com/sports/royals/royals-sign-pitcher-ian-kennedy-to-5year-contract/37709236+2016年2月4日閲覧。
- ^ (英語). MLB.com. (2016年2月3日). http://www.mlb.com/news/article/163574100/louis-coleman-released-by-kansas-city-royals+2016年2月4日閲覧。
- ^ Ken Gurnick (2016年2月19日). “Dodgers sign Coleman, place McCarthy on 60-day DL” (英語). MLB.com. 2016年2月23日閲覧。
- ^ Eric Stephenlanguage=英語 (2016年2月19日). “Dodgers bullpen notes: Louis Coleman, Frankie Montas, Yaisel Sierra”. True Blue LA / SB Nations. Vox Media, Inc.. 2016年2月23日閲覧。
- ^ Daniel Kramer (2016年12月2日). “Dodgers tender six, non)-tender Coleman” (英語). MLB.com. 2017年1月13日閲覧。
- ^ Mark Sheldon (2017年1月10日). “Reds, Coleman agree to Minor League deal” (英語). MLB.com. 2017年1月13日閲覧。
- ^ Jeff Todd (2018年2月23日). “Tigers To Sign Louis Coleman” (英語). mlbtraderumors.com. 2018年5月14日閲覧。
- ^ Jason Beck (2018年5月12日). “Tigers call up side-winding reliever Coleman” (英語). MLB.com. 2018年5月14日閲覧。
- ^ “Louis Coleman Pitch Data” (英語). The Baseball Cube. 2017年1月19日閲覧。
関連項目
編集外部リンク
編集
- 選手の通算成績と情報 MLB、ESPN、Baseball-Reference、Fangraphs、The Baseball Cube、Baseball-Reference (Register)
- Louis Coleman stats MiLB.com
- Louis Coleman (@LouisColeman31) - X(旧Twitter)