リーヴ・マイ・キトゥン・アローン
「リーヴ・マイ・キトゥン・アローン」(Leave My Kitten Alone)は、リトル・ウィリー・ジョンの楽曲である。1959年6月にシングル盤として発売され、B面には「Let Nobody Love You」が収録された。作詞作曲は、ジョン、タイタス・ターナー、ジェームズ・マクドゥーガルの3人が手がけた。後にジョニー・プレストンやビートルズらによってカバーされた。
「リーヴ・マイ・キトゥン・アローン」 | ||||||||
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リトル・ウィリー・ジョン の シングル | ||||||||
B面 | Let Nobody Love You | |||||||
リリース | ||||||||
規格 | 7インチシングル | |||||||
録音 |
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ジャンル | R&B[1] | |||||||
時間 | ||||||||
レーベル | キング・レコード | |||||||
作詞・作曲 |
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チャート最高順位 | ||||||||
リトル・ウィリー・ジョン シングル 年表 | ||||||||
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オリジナル・バージョン
編集キング・レコードは、1959年6月にシングル盤『リーヴ・マイ・キトゥン・アローン』を発売し、B面には「Let Nobody Love You」を収録。このシングル盤は、『ビルボード』誌のR&Bチャートで最高位13位[2]、同誌のポップチャートで最高位60位を記録した[2]。
『ビルボード』誌は、本作のシングル盤について「ヒットチャートに返り咲く可能性のある2つの有力なエントリーを持っている」とし、本作について「ニューオリンズ系の強力なオーケストラをバックにした、気持ちのこもったベルトを披露している」と評している[4]。
クレジット(リトル・ウィリー・ジョン版)
編集※出典[5]
- リトル・ウィリー・ジョン - ボーカル
- アルフレッド・コブス - トロンボーン
- ベリーノ・ラマグリア - テナー・サクソフォーン
- スキッピー・ウィリアムズ - テナー・サクソフォーン
- アーネスト・"ピンキー"・ウィリアムズ - バリトン・サクソフォーン
- アーニー・ヘイズ - ピアノ
- ミッキー・ベイカー - ギター
- アーニー・ラッセル - ドラム
- 演奏者不明 - ベース、バッキング・ボーカル
ビートルズによるカバー
編集「リーヴ・マイ・キトゥン・アローン」 | ||||||||||
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ビートルズの楽曲 | ||||||||||
収録アルバム | 『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』 | |||||||||
英語名 | Leave My Kitten Alone | |||||||||
リリース | 1995年11月20日 | |||||||||
録音 |
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ジャンル | ロック | |||||||||
時間 | 2分56秒 | |||||||||
レーベル | アップル・レコード | |||||||||
作詞者 |
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作曲者 |
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プロデュース | ジョージ・マーティン | |||||||||
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ビートルズは、アルバム『ビートルズ・フォー・セール』のためのレコーディング・セッションを行っていた1964年8月14日に「リーヴ・マイ・キトゥン・アローン」のカバー・バージョンのレコーディングを行った[6]。レコーディングは、EMIレコーディング・スタジオのスタジオ2で行なわれた[7]。5テイク録音され、ジョン・レノンのダブルトラッキングされたリード・ボーカル、リンゴ・スターのタンバリン、ポール・マッカートニーのピアノがオーバー・ダビングされた[8]。しかし、同日の夜を境に本作は放棄されることとなり、18年にもわたって発売に向けたミキシングが行われることはなかった[8]。
レコーディングから18年後の1982年、ジョン・バレットが翌年にアビー・ロード・スタジオのパブリック・ツアーの一環として上映された『The Beatles at Abbey Road』用にリミックスを行った[9]。1984年にジェフ・エメリックによって未発表のテイクを集めたアルバム『セッションズ』用にリミックスが行なわれ、1994年にジョージ・マーティンによって『ザ・ビートルズ・アンソロジー』プロジェクト用にリミックスが行なわれた[9]。マーティンによるリミックス・バージョンが、翌年に発売された『ザ・ビートルズ・アンソロジー1』に収録された[10]。
ビートルズの歴史家であるマーク・ルイソンは、本作と同日にレコーディングが行われた「ミスター・ムーンライト」と比較し、「あとから考えると、『リーヴ・マイ・キトゥン・アローン』のほうがアルバムに収録するのにふさわしかったかもしれない」と述べている[6]。
クレジット(ビートルズ版)
編集※出典[7]
その他のアーティストによるカバー
編集- ジョニー・プレストン - 1961年初頭に発売。Billboard Hot 100で最高位60位を記録[11]。
- エルヴィス・コステロ - 1995年に発売されたアルバム『コジャック・ヴァラエティ』に収録[12]。
- タイタス・ターナー - 1998年に発売されたアルバム『Titans of R&B』に収録[13]。
脚注
編集出典
編集- ^ Humphiries, Patrick; Dogget, Peter (2010). The Beatles: The Music And The Myth. London: Omnibus Press. p. 61. ISBN 978-0-857-12361-9. "... Little Willie John's R&B standard, ‘Leave My Kitten Alone’..."
- ^ a b c Whitburn 2004, p. 228.
- ^ Whitburn 2003, p. 362.
- ^ “Reviews of This Week's Singles”. Billboard (Nielsen Business Media, Inc.): 69. (22 June 1959) .
- ^ Fancount, Les; McGrath, Bob (2006). The Blues Discography 1943-1970: The Classic Years. Eyeball Productions. p. 309. ISBN 978-0-968-64457-7
- ^ a b Lewisohn 1988, p. 48.
- ^ a b MacDonald 2007, p. 127.
- ^ a b Womack 2017, p. 273.
- ^ a b Womack 2016, p. 273.
- ^ Lewisohn 1995, p. 43.
- ^ “The Hot 100 Chart”. Billboard. 2021年9月22日閲覧。
- ^ Erlewine, Stephen Thomas. “Kojak Variety - Elvis Costello | Songs, Reviews, Credits”. AllMusic. All Media Network. 2021年9月22日閲覧。
- ^ Titans of R&B - Titus Turner | Songs, Reviews, Credits - オールミュージック. 2021年9月22日閲覧。
参考文献
編集- Lewisohn, Mark (1988). The Beatles Recording Sessions. New York City: Harmony Books. ISBN 0-5175-7066-1
- MacDonald, Ian (2007). Revolution in the Head: The Beatles' Records and the Sixties (3rd ed.). London: Pimlico (Rand). ISBN 978-1-5565-2733-3
- Lewisohn, Mark (1995). Anthology 1 (booklet). The Beatles. London: Apple Records. 34445。
- Montgomery, Ted (2014). The Beatles Through Headphones. McFarland, Incorporated, Publishers. ISBN 1-4766-1701-5
- Whitburn, Joel (2003). Top Pop Singles 1955-2002. Billboard. ISBN 0-89820-155-1
- Whitburn, Joel (2004). Top R&B/Hip-Hop Singles: 1942-2004. Record Research. ISBN 0-8982-0160-8
- Womack, Kenneth (2016). The Beatles Encyclopedia: Everything Fab Four. ABC-CLIO. ISBN 1-4408-4427-5
- Womack, Kenneth (2017). Maximum Volume: The Life of Beatles Producer George Martin, The Early Years, 1926-1966. Chicago Review Press. ISBN 1-6137-3192-2
外部リンク
編集- Leave My Kitten Alone - Geniusの歌詞ページ