リーヴ・ホーム
『リーヴ・ホーム』(Leave Home)は、アメリカ合衆国のパンク・ロック・バンド、ラモーンズが1977年に発表した2作目のスタジオ・アルバム。
『リーヴ・ホーム』 | ||||
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ラモーンズ の スタジオ・アルバム | ||||
リリース | ||||
録音 | ニューヨーク サンドラゴン[1] | |||
ジャンル | パンク・ロック | |||
レーベル | サイアー・レコード | |||
プロデュース | トニー・ボンジョヴィ、トミー・ラモーン | |||
専門評論家によるレビュー | ||||
チャート最高順位 | ||||
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ラモーンズ アルバム 年表 | ||||
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背景
編集「オー・オー・アイ・ラヴ・ハー・ソー」は、フレディ・キャノンの曲「パリセイズ・パーク」にインスパイアされた曲である[4]。「ピンヘッド」でフィーチャーされている「ガバ、ガバ、ヘイ!」というチャントは、1932年公開の映画『フリークス』のワン・シーンからの影響で生まれた[5]。
本作はトニー・ボンジョヴィ(ジョン・ボン・ジョヴィのはとこ)とトミー・ラモーンの共同プロデュースとなった。なお、トミーはデビュー前、ボンジョヴィの下で見習いエンジニアとして働いており、ジミ・ヘンドリックスのレコーディングに立ち会ったこともある[6]。
初回盤LPの5曲目には「カーボナ・ノット・グルー」が収録されていたが、同年に発売されたアメリカ盤再発LP (SR 6031)では、同曲が外されて当時のシングル・ヒット曲「シーナはパンク・ロッカー」に差し替えられた[7]。また、イギリス盤再発LP (9103-254)では、「カーボナ・ノット・グルー」の代わりに「ベイビーシッター」が収録された[8]。
反響・評価
編集母国アメリカでは、本作がBillboard 200で148位に達し、シングル・ヒットは出なかった[3]。ただし、同時期のシングル曲「シーナはパンク・ロッカー」はBillboard Hot 100で81位を記録している[3]。
イギリスでは1977年4月23日付の全英アルバムチャートで45位となり、バンド初の全英チャート入りを果たした[2]。また、全英シングルチャートでは「シーナはパンク・ロッカー」が22位に達し、続いて本作からシングル・カットされた「スワロウ・マイ・プライド」が36位を記録した[2]。
マーク・デミングはオールミュージックにおいて5点満点中4.5点を付け「『リーヴ・ホーム』における演奏は、『ラモーンズの激情』以上にタイトかつ焦点が絞り込まれており、トミー・ラモーンのミニマリスト的なドラミングは、デビュー作には見られなかったスウィング感を得ている」「彼らの特に優れた、特に満足できるアルバムの一つ」と評している[9]。また、ロバート・クリストガウは本作にAを付け「このジョークのパワー、機知、簡素さを愛する向きにとっては、もう一度聴いても楽しめることだろう」と評している[10]。
収録曲
編集特記なき楽曲はラモーンズ作。
- グラッド・トゥ・シー・ユー・ゴー - "Glad to See You Go" - 2:14
- ギミ・ギミ・ショック・トリートメント - "Gimme Gimme Shock Treatment" - 1:44
- アイ・リメンバー・ユー - "I Remember You" - 2:21
- オー・オー・アイ・ラヴ・ハー・ソー - "Oh Oh I Love Her So" - 2:09
- カーボナ・ノット・グルー - "Carbona Not Glue" - 1:55
- スージー・イズ・ア・ヘッドバンガー - "Suzy Is a Headbanger" - 2:14
- ピンヘッド - "Pinhead" - 2:45
- アイ・ウォナ・ビー・ア・グッド・ボーイ - "Now I Wanna Be a Good Boy" - 2:16
- スワロウ・マイ・プライド - "Swallow My Pride" - 2:10
- ホワッツ・ユア・ゲーム - "What's Your Game" - 2:41
- カリフォルニア・サン - "California Sun" (Henry Glover, Morris Levy) - 2:07
- コマンド - "Commando" - 1:53
- キル・ザット・ガール - "You're Gonna Kill That Girl" - 2:43
- ネヴァー・オープンド・ザット・ドアー - "You Should Never Have Opened That Door" - 1:59
2001年リマスターCDボーナス・トラック
編集16.以降の曲は、1976年8月12日にハリウッドのロキシーで行われた公演のライヴ録音である[11]。
- ベイビーシッター - "Babysitter" - 2:49
- ラウドマウス - "Loudmouth" - 2:08
- ビート・オン・ザ・ブラット - "Beat on the Brat" - 2:35
- ブリッツクリーグ・バップ - "Blitzkrieg Bop" - 2:13
- アイ・リメンバー・ユー - "I Remember You" - 2:17
- グラッド・トゥ・シー・ユー・ゴー - "Glad to See You Go" - 2:03
- チェイン・ソウ - "Chain Saw" - 1:51
- 53rd & 3rd - "53rd & 3rd" - 2:27
- アイ・ウォナ・ビー・ユア・ボーイフレンド - "I Wanna Be Your Boyfriend" - 2:22
- ハヴァナ・アフェアー - "Havana Affair" - 1:53
- リッスン・トゥ・マイ・ハート - "Listen to My Heart" - 1:47
- カリフォルニア・サン - "California Sun" - 1:58
- ジュディ・イズ・ア・パンク - "Judy Is a Punk" - 1:23
- ウォーク・アラウンド・ウィズ・ユー - "I Don't Wanna Walk Around with You" - 1:31
- トゥモロウ・ザ・ワールド - "Today Your Love, Tomorrow the World" - 2:52
- スニッフ・サム・グルー - "Now I Wanna Sniff Some Glue" - 1:28
- レッツ・ダンス - "Let's Dance" (Jim Lee) - 2:06
参加ミュージシャン
編集脚注・出典
編集- ^ CD英文ブックレット内クレジット
- ^ a b c RAMONES songs and albums | full Official Chart history
- ^ a b c “The Ramones - Awards”. AllMusic. 2016年4月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月23日閲覧。
- ^ “Oh Oh I Love Her So by Ramones”. Songfacts. 2017年12月23日閲覧。
- ^ “Ramones, 'Pinhead' - 17 Fear-Filled Songs Inspired by Scary Movies”. Rolling Stone. 2017年12月23日閲覧。
- ^ Martens, Todd (2014年7月12日). “Tommy Ramone dies at 65; last original member of namesake punk band”. Los Angeles Times. 2017年12月23日閲覧。
- ^ Ramones - Leave Home (Vinyl, LP, Album) at Discogs - アメリカ盤再発LPの情報。
- ^ Ramones - Leave Home (Vinyl, LP, Album) at Discogs - イギリス盤再発LPの情報
- ^ Deming, Mark. “Leave Home - Ramones”. AllMusic. 2017年12月23日閲覧。
- ^ Christgau, Robert. “CG: ramones”. 2017年12月23日閲覧。
- ^ Ramones - Leave Home (CD, Album) at Discogs - 2001年リマスターCDの情報。