リーガ・エスパニョーラ1989-1990
リーガ・エスパニョーラ1989-1990は、スペインの国内プロサッカーリーグ、リーガ・エスパニョーラの1部リーグのプリメーラ・ディビシオンの59回目のシーズンである。1989年9月2日から1990年5月6日に開催された。
セグンダ・ディビシオンから昇格し、本季のプリメーラ・ディビシオンに参戦するのは、セグンダ・ディビシオン1988-1989の成績上位によって自動昇格した「CDカステリョン」・「ラーヨ・バジェカーノ」と、プリメーラ・ディビシオン1988-1989の17位「RCDエスパニョール」との入れ替え戦に勝利した「RCDマヨルカ」と、18位「レアル・ベティス」との入れ替え戦に勝利した「CDテネリフェ」の合わせて4チーム。
キンタ・デル・ブイトレと称された「レアル・マドリード」がプリメーラ・ディビシオン5連覇となる通算25回目の優勝を達成した。
経過
編集レアル・マドリードの5連覇と共に、特筆すべき点は、この年には、計107ゴールとなり、チームとしての最高記録となった。また、その内の38ゴールは、86年にアトレティコ・マドリードから移籍したウーゴ・サンチェス選手によるものであった。彼は、同リーグの最多得点となり、ヨーロッパ・ゴールデンブーツを獲得した。このれらの記録は、後代の有名選手によって、破られるのは、約10年後である。
順位
編集スペインプロリーグ機構 (LFP)の成績資料に基づく[1]。
順位 | クラブ名 | 勝点 | 勝 | 分 | 負 | 得点 | 失点 | 差 | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | レアル・マドリード | 62 | 26 | 10 | 2 | 107 | 38 | +69 | UEFAチャンピオンズカップ 1990-91 一回戦出場権 |
2 | バレンシアCF | 53 | 20 | 13 | 5 | 67 | 42 | +25 | UEFAカップ1990-91 一回戦出場権 |
3 | FCバルセロナ | 51 | 23 | 5 | 10 | 83 | 39 | +44 | UEFAカップウィナーズカップ 1990-91 出場権[2] |
4 | アトレティコ・マドリード | 50 | 20 | 10 | 8 | 55 | 35 | +20 | UEFAカップ1990-91 一回戦出場権 |
5 | レアル・ソシエダ | 44 | 15 | 14 | 9 | 43 | 35 | +8 | |
6 | セビージャFC | 43 | 18 | 7 | 13 | 64 | 46 | +18 | |
7 | CDログロニェス | 41 | 18 | 5 | 15 | 47 | 51 | -4 | |
8 | CAオサスナ | 40 | 14 | 12 | 12 | 42 | 42 | 0 | |
9 | レアル・サラゴサ | 40 | 16 | 8 | 14 | 52 | 52 | 0 | |
10 | RCDマヨルカ | 39 | 11 | 17 | 10 | 36 | 34 | +2 | |
11 | レアル・オビエド | 39 | 12 | 15 | 11 | 41 | 46 | -5 | |
12 | アスレティック・ビルバオ | 37 | 11 | 15 | 12 | 37 | 39 | -2 | |
13 | スポルティング・デ・ヒホン | 34 | 12 | 10 | 16 | 37 | 34 | +3 | |
14 | CDカステリョン | 32 | 9 | 14 | 15 | 30 | 48 | -18 | |
15 | カディスCF | 30 | 12 | 6 | 20 | 28 | 63 | -35 | |
16 | レアル・バジャドリード | 30 | 8 | 14 | 16 | 31 | 41 | -10 | |
17 | CDマラガ | 28 | 9 | 10 | 19 | 23 | 50 | -27 | セグンダ・ディビシオン4位との入れ替え戦 |
18 | CDテネリフェ | 26 | 8 | 10 | 20 | 42 | 60 | -18 | セグンダ・ディビシオン3位との入れ替え戦 |
19 | セルタ・デ・ビーゴ | 22 | 5 | 12 | 21 | 24 | 51 | -27 | セグンダ・ディビシオンに自動降格 |
20 | ラーヨ・バジェカーノ | 19 | 6 | 7 | 25 | 32 | 75 | -43 |
入れ替え戦(降格プレーオフ)結果
編集第1戦: | |||
ホームチーム | アウェーチーム | ||
CDテネリフェ | 0-0 | デポルティーボ・ラ・コルーニャ | |
RCDエスパニョール | 1-0 | CDマラガ |
第2戦: | |||
ホームチーム | アウェーチーム | ||
デポルティーボ・ラ・コルーニャ | 0-1 | CDテネリフェ | |
CDマラガ | 1-0 | RCDエスパニョール |
トータルスコア: | |||
CDテネリフェ | 5-2 | デポルティーボ・ラ・コルーニャ | 1勝し、得点合計も上回ったCDテネリフェが勝利 |
RCDエスパニョール | 1-1 (PK戦:6-5) |
CDマラガ | お互い1勝1敗で得失点差も同じだった為、PK戦対決によりRCDエスパニョールが勝利 |
「RCDエスパニョール」が1990-1991シーズンの"プリメーラ・ディビシオン(スペイン1部リーグ)"に昇格し、「CDテネリフェ」がプリメーラ・ディビシオン残留を決めた。
「CDマラガ」 が1990-1991シーズンの"セグンダ・ディビシオン(スペイン2部リーグ)"に降格し、昇格に失敗した「デポルティーボ・ラ・コルーニャ」がセグンダ・ディビシオンに残留。
ピチーチ賞
編集最も多く得点を挙げた選手にはピチーチ賞が贈られる。
順位 | 選手 | 所属クラブ | 得点数 | 試合 |
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ウーゴ・サンチェス | レアル・マドリード | |||
アントン・ポルスター | セビージャFC | |||
バウタザール | アトレティコ・マドリード | |||
ジョン・オルドリッジ | レアル・ソシエダ | |||
フェルナンド・ゴメス | バレンシアCF | |||
ミゲル・パルデサ | レアル・サラゴサ | |||
フリオ・サリナス | FCバルセロナ | |||
ロナルド・クーマン | FCバルセロナ | |||
マルティン・バスケス | レアル・マドリード | |||
カルロス・ムニョス・コボ | レアル・オビエド | |||
ホセ・マリア・バケーロ | FCバルセロナ | |||
リュボスラフ・ペネフ | バレンシアCF |
サモラ賞
編集順位 | 選手 | クラブ | 失点 | 試合 | 失点率 |
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1 | フアン・カルロス・アブラネード | スポルティング・デ・ヒホン | 25 | 31 | 0.80 |
2 | アベル・レシーノ | アトレティコ・マドリード | 29 | 34 | 0.85 |
3 | バドゥ・ザキ | RCDマヨルカ | 32 | 36 | 0.88 |
4 | ホセ・ルイス・ゴンザレス | レアル・ソシエダ | 35 | 37 | 0.94 |
フランシスコ・ブーヨ | レアル・マドリード | 33 | 34 | 0.94 | |
6 | アンドニ・スビサレッタ | FCバルセロナ | 37 | 35 | 1.05 |
7 | ビセンテ・ビウルン | アスレティック・ビルバオ | 39 | 36 | 1.08 |
8 | マウロ・ラヴニッチ | レアル・バジャドリード | 40 | 36 | 1.11 |
リナト・ダサエフ | セビージャFC | 39 | 35 | 1.11 | |
10 | ホセ・マヌエル・オチョトレーナ | バレンシアCF | 42 | 37 | 1.13 |
脚注
編集- ^ スペインプロリーグ機構 (LFP)
- ^ FCバルセロナはコパ・デル・レイ1989-90に優勝した為、出場権を獲得。
- ^ マルカ紙によれば、フェルナンド・ゴメスは15のゴールをしたことになっているが、LFPは13のゴールしか認めていない。