リン酸銅(II)(Copper(II) phosphate)は、化学式Cu3(PO4)・n(H2O)の無機化合物で、リン酸である。無水物は青色固体である。リン酸二アンモニウム酸化銅(II)の高温での反応で合成できる[3]

リン酸銅(II)
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識別情報
CAS登録番号 7798-23-4 チェック
PubChem 86469
ChemSpider 77984 チェック
UNII N8NP6FR80R チェック
特性
化学式 Cu3(PO4)2
モル質量 380.580722 g/mol (無水物)
434.63 g/mol (三水和物)
外観 明青緑色粉末(無水物)
青色またはオリーブ色結晶(三水和物)
への溶解度 不溶
溶解度平衡 Ksp 1.4×10−37[1]
溶解度 無水物:
アンモニアに可溶
三水和物:
水酸化アンモニウムに可溶
アセトンにわずかに可溶
エタノールに不溶
構造
結晶構造 orthorhombic (trihydrate)
危険性
許容曝露限界 TWA 1 mg/m3 (as Cu)[2]
関連する物質
その他の陽イオン リン酸鉄(II)
特記なき場合、データは常温 (25 °C)・常圧 (100 kPa) におけるものである。
2 (NH4)2HPO4 + 3 CuO → Cu3(PO4)2 + 3 H2O + 4 NH3

構造

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大部分の金属リン酸塩に特徴的な配位高分子を形成する。リン酸中心は四面体型である。無水物では、銅中心は五配位である。一水和物では、銅は、6-、5-、4-配位となる[4]

 
Structure of Cu3(PO4)2(H2O).

鉱物

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水和物Cu2(PO4)OHとして比較的普通に見られる緑色の鉱物で、天然にはリベセナイトとして産出する。擬孔雀石Cu5(PO4)2(OH)4は、天然に存在する最も一般的なリン酸銅で、銅鉱床の酸化地帯で典型的に見られる[5][6]

出典

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  1. ^ John Rumble (June 18, 2018) (English). CRC Handbook of Chemistry and Physics (99 ed.). CRC Press. pp. 5–188. ISBN 978-1138561632 
  2. ^ NIOSH Pocket Guide to Chemical Hazards 0150
  3. ^ Shoemaker, G. L.; Anderson, J. B.; Kostiner, E. (15 September 1977). “Copper(II) phosphate”. Acta Crystallographica Section B 33 (9): 2969–2972. doi:10.1107/S0567740877010012. 
  4. ^ Effenberger, H. (1985). “Cu3(PO4)2 · H2O: Synthese und Kristallstruktur”. Journal of Solid State Chemistry 57 (2): 240–247. Bibcode1985JSSCh..57..240E. doi:10.1016/S0022-4596(85)80014-1. 
  5. ^ [https://www.mindat.org/min-3299.html Pseudomalachite on Mindat
  6. ^ List of Minerals” (21 March 2011). 2022年8月14日閲覧。

外部リンク

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