リンク・セオリー・ジャパン

日本でアパレルブランド「セオリー」を展開する企業

株式会社リンク・セオリー・ジャパンは、日本でアパレルブランド「セオリー」を展開する企業である。旧商号は「株式会社リンク・インターナショナル」。株式会社ファーストリテイリング完全子会社で、ファーストリテイリンググループに属する。

1997年アメリカで設立された「セオリー」ブランドの衣料品を、リンク・インターナショナル(初代)が1998年から輸入開始。2000年には、米・セオリー社とライセンス契約を締結した。

2003年9月、ファーストリテイリングと共同でセオリーブランドを買収。セオリー社を傘下に収めると共に、日本国内事業は新会社「株式会社リンク・インターナショナル(2代目、現リンク・セオリー・ジャパン)」に移管。リンク・インターナショナル(初代)は「株式会社リンク・ホールディングス」として持株会社化した。

親会社のリンク・ホールディングスは2005年2月1日に「株式会社リンク・セオリー・ホールディングス」に社名変更、同年6月9日に東証マザーズ上場したが、2009年7月にファーストリテイリングが完全子会社化し上場廃止となった。そして翌2010年2月18日、ファーストリテイリングがセオリー事業再編を発表。同年6月1日付で、リンク・インターナショナル(2代目)がリンク・セオリー・ホールディングスと店舗運営会社の株式会社リンク・セールスコーポレーションの2社を吸収合併、株式会社リンク・セオリー・ジャパンに社名変更した。

セオリーの買収スキーム

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  • 株式会社ファーストリテイリング(44.5%)、(初代)株式会社リンク・インターナショナル(44.5%)、アンドリュー・ローゼン(セオリー代表)(11%)の三者の共同出資で、L&F Holdingsを設立。L&F HoldingsがTheory LLCの株式をすべて取得。
  • リンク・インターナショナル(初代)が第三者割当増資を実施し、ファーストリテイリングがリンク・インターナショナル(初代)の株式47.1%を取得、事実上傘下に収める。同時に、株式会社ファーストリテイリングが保有しているL&F Holdingsの株式をすべてリンク・インターナショナル(初代)に譲渡。リンク・インターナショナル(初代)が保有するL&F Holdings株式は89%となる。
  • L&F Holdingsが、Theory Holdings Inc.に社名変更。
  • リンク・インターナショナル(初代)は「株式会社リンク・ホールディングス」に社名変更するとともに、新たに「株式会社リンク・インターナショナル(2代目)」を設立、持株会社になる。

ファーストリテイリングが共同買収という形をとったのは、仮にファーストリテイリングが単独で買収提案した場合、同社が主に展開するユニクロが持つ"低価格"というイメージが、セオリーのブランドイメージに悪影響を与えることを懸念したためであった。

その後も東証マザーズ上場など長らく独立性に配慮していたが、ファーストリテイリングは2009年7月にリンク・セオリー・ホールディングスを完全子会社化。翌2010年6月に事業再編を完了し、名実共にファーストリテイリングの一ブランドとなった。