リプトン・ティーアンドインフュージョン
リプトン・ティーアンドインフュージョン(英語: Lipton Teas and Infusions)は、オランダ・ロッテルダムに本社を置き、紅茶やハーブティーなどを製造販売する企業である。
以前の社名 | エカテラ (2021–2023) |
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種類 | 非公開会社 |
業種 | 食料品 |
前身 | ユニリーバの紅茶事業 |
設立 | 2021年 |
本社 | 、 |
事業地域 | 全世界 |
主要人物 | |
製品 | 紅茶、ハーブティーなど |
ブランド | |
所有者 | CVC キャピタル・パートナーズ |
従業員数 | 17,000 (2024) |
ウェブサイト |
www |
概要
編集ユニリーバが紅茶事業の大半を売却するのに伴い2021年にエカテラ(英語: Ekaterra)として分社化された[2]。「エカテラ」はサンスクリット語で「唯一無二」や「約束」を意味する「eka」と、ラテン語で「地球」や「大地」を意味する「terra」を組み合わせた造語である[3]。
2021年11月にユニリーバとCVC キャピタル・パートナーズとの間で45億ユーロでの売却が合意に達した[4][5]。 売却は2022年7月に行なわれ[6]、その後主力ブランドであるリプトンの名を冠した現在の社名に変更された[7]。 なお、インド、インドネシア、ネパールでの紅茶事業およびペプシコとの合弁であるペットボトル飲料の販売事業については売却の対象となっていない [5][8]。
歴史
編集ユニリーバは1938年にリプトンを買収して紅茶事業に参入。世界に先駆けてティーバッグを量産し、アメリカを中心に大ヒットさせた。その後、1984年にはブルックボンドを、2013年にはオランダのT2を、2017年にはスターバックスからTazoを買収するなど紅茶事業を拡大させていった[9][10][11]。
しかし、スターバックスなどのコーヒーチェーン店の台頭などにより消費者の嗜好が紅茶からコーヒーに移り、2017年6月から2018年5月までのイギリスでの紅茶の消費量が前年比9億杯減となるなどの影響があった結果、ユニリーバの2019年第四四半期(9月 -12月)の中核事業の売上高が10年ぶりの低水準の伸びに留まったことから、2020年に入り紅茶事業の売却を検討し始めた[12]。
紅茶事業の売却にあたってはカーライル・グループやアドベント・インターナショナルも買収に名乗りを挙げたが、最終的にCVCキャピタルに売却することで合意に至った[8]。
主なブランド
編集日本法人
編集種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒211-0012 神奈川県川崎市中原区中丸子13-2 フロンティア武蔵小杉N棟 |
設立 |
2021年3月 (ユニリーバ・ティーMSOジャパン株式会社) |
業種 | 卸売業 |
法人番号 | 2011001139320 |
代表者 | 代表取締役社長 高森智史 |
所有者 | リプトン・ティーアンドインフュージョン |
外部リンク | https://ekaterratea.com/jp/ja |
種類 | 株式会社 |
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本社所在地 |
日本 〒437-0222 静岡県周智郡森町飯田3989-1 |
本店所在地 |
〒211-0012 神奈川県川崎市中原区中丸子13-2 フロンティア武蔵小杉N棟 |
設立 |
2021年3月18日 (ユニリーバ・ティー・マニュファクチャリング・ジャパン株式会社) |
業種 | 食料品 |
法人番号 | 1011001139321 |
代表者 | 代表取締役社長 西原和志 |
資本金 | 1000万円 |
従業員数 | 61人 |
所有者 | リプトン・ティーアンドインフュージョン |
外部リンク | https://ekaterratea.com/jp/ja |
ユニリーバの紅茶事業の分社化に伴い、ユニリーバ・ジャパンは2021年3月にユニリーバ・ティーMSOジャパン株式会社を設立。同年8月にエカテラ・ジャパン・サービス株式会社に商号変更のうえ10月1日より業務を開始し、ユニリーバ・ジャパンの紅茶事業を分社化した[3][14]。 エカテラの社名変更に伴い、2024年1月1日付でリプトン・ティーアンドインフュージョン・ジャパン・サービス株式会社に商号変更した[7]。
発足当初はユニリーバ・ジャパンと同じく東京都目黒区上目黒の中目黒GTタワーに本社を置いていたが、2023年1月に現在地に移転した[3][14]。
日本で販売されているリプトンブランドの製品の大半は国内で製造されており、製造部門としてリプトン・ティーアンドインフュージョン・ジャパン株式会社(旧:ユニリーバ・ティー・マニュファクチャリング・ジャパン株式会社→エカテラ・ジャパン株式会社)があり、静岡県周智郡森町に工場がある[15][16][17]。
脚注
編集- ^ Woolfson, Daniel (4 July 2022). “Ekaterra appoints new CEO and chair”. The Grocer 10 July 2022閲覧。
- ^ Chaudhuri, Ben Dummett and Saabira. “Unilever to Sell Lipton Tea to CVC Capital for $5 Billion”. WSJ
- ^ a b c 『世界最大のティーブランドカンパニー「ekaterra」誕生 ユニリーバ傘下に「エカテラ・ジャパン」を発足』(プレスリリース)エカテラ・ジャパン・サービス株式会社、2021年9月24日 。2024年6月11日閲覧。
- ^ “Unilever to sell tea business to CVC Capital - CNBC TV18” (英語). CNBCTV18. (19 November 2021)
- ^ a b “ユニリーバ、「リプトン」など紅茶事業売却 5800億円で”. 日本経済新聞 (株式会社日本経済新聞社). (2021年11月19日) 2024年6月11日閲覧。
- ^ Berry, Kim (6 July 2022). “Unilever completes sale of tea business”. Food & Drink Business 10 July 2022閲覧。
- ^ a b 『社名変更に関するお知らせ』(プレスリリース)エカテラ・ジャパン・サービス株式会社、2023年12月26日 。2024年6月11日閲覧。
- ^ a b Devlin2021-11-19T12:42:00+00:00, Ed. “Unilever offloads global tea business to CVC in €4.5bn deal” (英語). The Grocer
- ^ “ekaterraの歴史”. 2024年6月11日閲覧。
- ^ ““紅茶離れ”が深刻化?英ユニリーバ「リプトン」売却の衝撃”. Asagei Biz (株式会社徳間書店). (2021年11月25日) 2024年6月11日閲覧。
- ^ “スタバが好調のお茶ブランド「Tazo」を手放す理由”. Forbes Japan (リンクタイズ株式会社). (2017年11月6日) 2024年6月11日閲覧。
- ^ “「リプトン」売却も、ユニリーバが紅茶人気衰退で検討”. Bloomberg (Bloomberg L.P.). (2020年1月31日) 2024年6月11日閲覧。
- ^ “Чай Lipton и Brooke Bond перестанут продавать в России” (ロシア語). rbc.ru (2022年8月1日). 2024年6月11日閲覧。
- ^ a b “リプトン・ティーアンドインフュージョン・ジャパン・サービス株式会社の情報”. 法人番号公表サイト. 2024年6月11日閲覧。
- ^ “英国生まれのリプトンなのに紅茶は日本で製造? エカテラ・ジャパンに聞いた”. 日刊ゲンダイDIGITAL (株式会社日刊現代). (2023年5月11日) 2024年6月11日閲覧。
- ^ “リプトン・ティーアンドインフュージョン・ジャパン株式会社の情報”. 法人番号公表サイト. 2024年6月11日閲覧。
- ^ “リプトン・ティーアンドインフュージョン・ジャパン株式会社”. 森町企業立地・雇用促進特設サイト. 森町役場 産業課. 2024年6月11日閲覧。