リチャード・L・ダッチスワ
リチャード・L・"ディック" ダッチスワ(Richard L. "Dick" Duchossois、1921年10月7日 - 2022年1月28日 )は、アメリカ合衆国の実業家。イリノイ州エルムハーストに本社を置くダッチスワグループの創設者兼会長であり、アーリントンパーク競馬場の元オーナー、および鉄道車両製造や軍需産業で知られている。
Richard L. Duchossois | |
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生誕 |
1921年10月7日 イリノイ州シカゴ |
死没 |
2022年1月28日(100歳没) イリノイ州バーリントンヒルズ |
教育 | モルガンパークアカデミー, ワシントン・アンド・リー大学 |
職業 | ダッチスワグループ会長 |
取締役会 | ダッチスワグループ, TCMC, Inc., 全米サラブレッド競馬協会 |
配偶者 |
1) Beverly Thrall 2) Judi |
子供 | Craig J., Dayle, Bruce, Kim |
受賞 |
ブロンズスターメダル2回, パープルハート章, アメリカンジョッキークラブゴールドメダル, ソヴリン賞特別賞(1988), ダービー卿賞, エクリプス賞特別賞 (2003) アメリカ競馬殿堂 (2019) |
青年期と軍歴
編集ダッチスワはモーガンパーク軍事アカデミーを卒業した後、ワシントン・アンド・リー大学に通学。その後第二次世界大戦に突入すると兵役志願した。ダッチスワはヨーロッパにおいて5つの作戦に参加し、そのうちには第610駆逐戦車大隊の指揮官として参加したノルマンディー上陸作戦も含まれていた。ダッチスワはアイヒシュテット地域の軍事知事を務め、1946年に退役する前に少佐の階級を得ている[1]。また、モーゼル川での戦闘で負傷したことでパープルハート章を授与されている。
家族
編集ダッチスワは高校の恋人、ビバリー・スレールと結婚した[1]。
息子のクレイグ・J・ダッチスワは、ダッチスワグループの最高経営責任者であり、アメリカ海軍兵学校の訪問者委員会の議長を務めている。
経歴
編集ダッチスワは第二次世界大戦後にスラール・カー・マニュファクチャリング社に入社し、1952年にそのCEOに就任した[2]。 1980年、同社はチェンバレン・マニュファクチャリング社を買収し、ダッチスワが会長に就任した。ダッチスワは親会社の会長職を引き続き務めたが、CEOのポジションは息子に譲っている。
同社は1983年にダッチスワ・インダストリィ(DII)に社名を変更した。またこのときダッチスワはアーリントンパーク競馬場を購入した [2]。2000年、アーリントンパークはチャーチルダウンズ社と合併し、DIIはその取締役会に複数の議席を保持された[3]。
彼はまた、1983年から1991年までアイオワ州デモインのテレビ局KDSM-TVを所有していた。
2022年1月28日にイリノイ州バーリントンヒルズの自宅にて死去、100歳であった[4]。
受賞歴
編集ダッチソワは第二次世界大戦での兵役でパープルハート章のほか、と2度のブロンズスターメダルを受賞している[5]。
ダッチスワの得た賞には競馬に関するものも多く、1986年にはアメリカンジョッキークラブのゴールドメダル、1988年にはカナダのジョッキークラブからのソヴリン賞特別賞が贈られている。そのほかにもイギリスの競馬作家およびレポーター協会から贈られたダービー卿賞、アメリカ全国の競馬記者から贈られるジョー・パーマー賞などが含まれる。2003年にはエクリプス賞特別賞を受賞、その同年にアメリカ競馬名誉の殿堂博物館の選ぶ「ピラー・オブ・ザ・ターフ」の一員として選出された[6]。
後年、ダッチスワはワシントン・アンド・リー大学から名誉法学博士号を取得した。 また2015年にはワシントン賞を授与されている。このほか、2014年には妻のジュディとともに、慈善活動の功績でシカゴのロヨラ大学からソード・オブ・ロヨラ賞を受賞している。
関連項目
編集脚注
編集- ^ a b Claire Novak (2014年8月11日). “Man Behind the Million”. Blood Horse. 2021年3月10日閲覧。
- ^ a b Arlington owner Duchossois, at 90, fights cancer and for his track http://www.dailyherald.com/article/20111009/news/710099904/
- ^ 30 years after Arlington Park fire, Richard Duchossois is still at the track http://www.chicagobusiness.com/article/20150702/ISSUE09/150709960/30-years-after-arlington-park-fire-richard-duchossois-is-still-at-the-track
- ^ “Industry Icon Richard L. Duchossois Dies at 100”. Blood-Horse (2022年1月29日). 2022年1月30日閲覧。
- ^ “Dick Duchossois Returns to Normandy to Honor D-Day's 70th Anniversary”. DNAinfo Chicago. 2015年12月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年3月10日閲覧。
- ^ “Sixteen to join National Museum of Racing Hall of Fame”. The Post-Star (2019年4月22日). 2020年8月11日閲覧。
外部リンク
編集- Duchossois Industries
- Richard L. "Dick" Duchossois - アメリカ競馬名誉の殿堂博物館