リオレ・エ・オリビエ H-246
リオレ・エ・オリビエ H-246(Lioré et Olivier H-246)は、1930年代末にフランスで製造された4発大型飛行艇である。
開発
編集リオレ・エ・オリビエ H-246は1937年にリオレ・エ・オリビエ社(後の同年に国営の航空機製造会社のシュド・エスト社(SNCASE)に吸収された)で開発された。試作機のH-246.01は1937年9月30日に初飛行した。パラソル型配置の主翼に金属製胴体の機体は4名の乗員と26名の乗客を収容し、エールフランスは1938年1月に6機のH-246.1を発注した。
1940年のフランス占領の後、ヴィシー政府は自軍の空軍で使用するために幾つかの改造を施した。これらの機体は主に偵察任務に使用され、4丁の7.5 mm 機関銃を装備した。4機の民間のH-246は1942年にドイツ空軍に引き渡された。ドイツ軍の機体は21名の兵員又は14床の担架が運べるように改装され、フィンランドへの輸送を含む様々な任務に使用された。
戦後、2機のH-264.1が数年間エールフランスで運用された。
運用
編集- エールフランス 6機を受領
- ヴィシー空軍 エールフランスから引き継いだ機体を運用
- ドイツ空軍 ヴィシー政府から接収した4機を運用
要目
編集(H-246.1)
- 乗員:4 - 5名
- 乗客:26名 又は 兵員21名 又は 担架14床
- 全長:21.17 m (69.45 ft)
- 全幅:31.72 m (104 ft)
- 全高:7.15 m (23.45 ft)
- 翼面積:131 m2 (429 ft2)
- 空虚重量:9,800 kg (21,605 lb)
- 全備重量:15,000 kg (33,069 lb)
- エンジン:4 * イスパノスイザ 12Xirs
- 最大速度:330 km/h (205 mp/h)
- 巡航速度:287 km/h (178 mp/h)
- 巡航高度:7,000 m (22,965 ft)
- 航続距離:2,000 km (1,242 m)
- 上昇率:
- 武装