力学系において、リエナールの定理 (Liénard's theorem) とはリミットサイクルの存在を示す定理。
次のような微分方程式を、リエナール方程式という。
d 2 x d t 2 + f ( x ) d x d t + g ( x ) = 0 {\displaystyle {d^{2}x \over dt^{2}}+f(x){dx \over dt}+g(x)=0}
リエナール方程式が次の5つの条件を満たすとき、 ( x , d x d t ) {\displaystyle \left(x,{dx \over dt}\right)} 平面状に唯一の安定なリミットサイクルを持つ。
リエナール方程式は、
と置くことで、等価な2次元の常微分方程式系に変換できる。
これをリエナール系と呼ぶ.