ラーバ川
ラーバ川(ハンガリー語: Rába)は、オーストリア南東部とハンガリー西部の川。ドナウ川の支流である。ドイツ語名はラープ川(Raab)。
ラーバ川 / ラープ川 | |
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ハンガリーを流れるラーバ川 | |
水系 | ドナウ川 |
延長 | 298.2 km |
平均流量 | 18 m3/s |
流域面積 | 14,968 km2 |
水源 | オーストリア・アルプス山脈 |
水源の標高 | 1,150 m |
河口・合流先 | ハンガリー、ジェール |
流域 | オーストリア、ハンガリー |
オーストリアのブルック・アン・デア・ムーアの数キロメートル東にあるホイボーデンヘーネの丘に源を発し、オーストリアのシュタイアーマルク州およびブルゲンラント州、ハンガリーのヴァシュ県およびジェール・モション・ショプロン県を流れる。全長は298.2キロメートルで、このうちおよそ100キロメートルがオーストリア国内になる。ハンガリー北西部のジェールでドナウ川の支流にそそぐ。川沿いの主要都市として、オーストリアのグライスドルフやフェルトバッハ、ハンガリーのセントゴットハールドやケルメンドなどが挙げられる。新生代初期には現在と反対の方向に流れていたが、ドイツ一帯の地盤が隆起したことから川の流れが反転した。
ラーバ川の平野部に暮らすラーバ・スロベニア人はハンガリー・スロベニア人の一派で、ハンガリー・スロベニア人のうち最も西に分布している。そのラーバ平野はプレクムリェ地方にも含まれる[1]。中流部のオーストリア・ハンガリー国境からハンガリーのジェール・モション・ショプロン県までのラーバ川渓谷に氾濫原が広がり、その上に三日月湖、草地、河畔林、ヤナギ林、広葉樹林などが多い。土手はヨーロッパハチクイ、カワセミ、ショウドウツバメなどの営巣地で、水域にはEudontomyzon mariae、Zingel zingelなどの魚類や水生昆虫が生息している。2006年にラムサール条約登録地となった[2]。
脚注
編集- ^ “Slovenians in Hungary”. Ministry of Foreign Affairs, Government of Slovenia. 11 February 2011閲覧。
- ^ “Rába valley | Ramsar Sites Information Service”. rsis.ramsar.org (2017年3月8日). 2023年4月12日閲覧。