ラパキスタット(Lapaquistat)はコレステロール低下作用を期待してかつて開発されていた化合物である。HMG-CoAレダクターゼを阻害するスタチンと異なり、ラパキスタットは下流のスクアレン合成酵素英語版を阻害するのでメバロン酸経路を乱さないことから、副作用が低減することを見込まれていた。しかし、スタチン(メバロン酸経路を阻害する)が他の関連分子にも影響(蛋白質のプレニル化過程を含む)を与える事が臨床的に有用であることが明らかとなって来た[1]

ラパキスタット
IUPAC命名法による物質名
データベースID
CAS番号
189059-71-0 ×
ATCコード none
PubChem CID: 9960389
ChemSpider 8135996 チェック
UNII PEZ79BV72X チェック
ChEMBL CHEMBL341976 チェック
化学的データ
化学式C31H39ClN2O8
分子量603.103 g/mol
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2008年3月、安全性・有効性の両面から既存の医薬品に勝る点がないとしてラパキスタットの開発は中止された[2]。開発コードTAK-475。

出典

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  1. ^ Greenwood J, Steinman L, Zamvil SS (May 2006). “Statin therapy and autoimmune disease: from protein prenylation to immunomodulation”. Nat. Rev. Immunol. 6 (5): 358–70. doi:10.1038/nri1839. PMID 16639429. 
  2. ^ Takeda Pharmaceutical Company Limited press release - Discontinuation of Development of TAK-475, A Compound for Treatment of Hypercholesterolemia
  • Davidson MH (January 2007). “Squalene synthase inhibition: a novel target for the management of dyslipidemia”. Curr Atheroscler Rep 9 (1): 78–80. doi:10.1007/BF02693932. PMID 17169251.