ラチエン通り
概要
編集国道1号(TOTO研究所の脇)から、国道134号の元パシフィックパーク茅ヶ崎(現・パシフィックガーデン)まで伸びる市道[1]。茅ヶ崎市の「みちの愛称事業」により、2001年2月に「ラチエン通り」が正式な愛称となった[2][3]。
通りの名は、ドイツの貿易商のルドルフ・ラチエンが、1932年(昭和7年)に建てた別荘沿いの道であったことに因む[3][4]。ラチエンがこの道筋に桜並木を作ったことから、当時は桜道とも呼ばれた[5][注 1]。
1663年(寛文3年)、茅ヶ崎村と小和田村(後の松林村大字小和田)の間に漁業水域争いが起き、翌年、菱沼の手白塚から烏帽子岩を見通した線を村境とし、それぞれの漁場の境ともしたことから、村の境界、つまり郷境とも呼ばれた[1][6]。
この通りを海岸に向かって行くと、烏帽子岩が正面に見える。周囲の砂防林のために錯覚で大きく見えるので撮影スポットとして有名である[6][7]。
この通りと交差する東海道本線の踏切は「異人館踏切」という名称であるが、これはイギリス人ボールデンの邸宅に因むもので、ラチエン邸とは関係ない[8]。
通りに因む楽曲
編集茅ヶ崎市出身の桑田佳祐が率いるサザンオールスターズの1979年発売のアルバム『10ナンバーズ・からっと』に収録された楽曲「ラチエン通りのシスター」は、ラチエン通りの近くに住む桑田の中学時代の初恋の相手のことを歌った曲とされる[3][1]。
脚注
編集注釈
編集出典
編集- ^ a b c “ラチエン通り商店会”. 茅ヶ崎市商店会連合会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “みちの愛称事業”. 茅ヶ崎市. 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b c “潮風スケッチ~サザンに誘われて 1 ラチエン通り”. 読売新聞. (n.a.). オリジナルの2004年9月1日時点におけるアーカイブ。
- ^ “(16)ラチエン通り商店会”. 茅ヶ崎市 (2018年4月10日). 2020年4月27日閲覧。
- ^ “茅ヶ崎の煌き ルドルフ・ラチエン”. 茅ヶ崎観光情報サイト「ちがさきナビ」. 茅ヶ崎市観光協会. 2020年4月27日閲覧。
- ^ a b c “ラチエン通りから海岸へ”. ちがさき丸ごとふるさと発見博物館. 茅ヶ崎市. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “えぼし岩”. 茅ヶ崎市. 2020年4月27日閲覧。
- ^ “第31回 道編 「ラチエン通り」”. 茅ヶ崎の轍(わだち). タウンニュース (2014年11月28日). 2020年4月27日閲覧。
外部リンク
編集座標: 北緯35度19分40秒 東経139度25分13.6秒 / 北緯35.32778度 東経139.420444度