ライトオンキュー
ライトオンキュー(欧字名:Right on Cue、2015年4月22日 - )は、日本の競走馬。主な勝ち鞍は2019年の京阪杯。
ライトオンキュー | ||||||
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欧字表記 | Right on Cue[1] | |||||
品種 | サラブレッド[1] | |||||
性別 | 牡[1]→せん | |||||
毛色 | 鹿毛[1] | |||||
生誕 | 2015年4月22日(9歳)[1] | |||||
抹消日 | 2023年1月11日[2] | |||||
父 | Shamardal[1] | |||||
母 | グレイトタイミング[1] | |||||
母の父 | Raven's Pass[1] | |||||
生国 | 日本(北海道日高町)[1] | |||||
生産者 | ダーレー・ジャパン・ファーム(有)[1] | |||||
馬主 | ゴドルフィン[1] | |||||
調教師 | 昆貢(栗東)[1] | |||||
競走成績 | ||||||
生涯成績 | 24戦6勝[1] | |||||
獲得賞金 | 1億6578万9000円[1] | |||||
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馬名の意味は、「思った通りに」[2]。
戦績
編集2歳・3歳(2017年・2018年)
編集2017年11月5日、京都競馬場第6レースの2歳新馬戦(芝1400m)で、四位洋文を背にデビューし3着。再び四位とのコンビで挑んだ同会場の2歳未勝利戦(芝1600m)で初勝利を収めた。初の重賞・初のGI挑戦で出走した年末の朝日杯フューチュリティステークスは見せ場なく12着惨敗に終わった。3歳シーズンは4月から条件戦を3戦するが未勝利に終わり、シーズン後半は休養に充てた。
4歳(2019年)
編集長期休養からの復帰戦となったシーズン初戦の500万下条件・庄内川特別で約1年2か月ぶりの勝利を収めた。なお、このレースから古川吉洋が主戦騎手に定着した。次走の4歳以上1000万下で3勝目、3月31日の1600万下条件・船橋ステークスで4勝目を挙げ、オープンクラスに昇格。次走は久々の重賞挑戦となる6月16日の函館スプリントステークスを予定していたが、禁止薬物を含む飼料添加物を摂取した可能性が疑われ、競走除外となった[3]。仕切り直しを図った8月25日のキーンランドカップは11番人気と期待薄だったが、後方から直線で鋭い末脚を伸ばし、ダノンスマッシュから0.2秒差の4着に好走した。11月24日の京阪杯は中団追走から直線で外に持ち出すと、鋭い末脚で先行勢を一気に差し切り、念願の重賞初優勝を飾った[4]。
5歳(2020年)
編集海外初挑戦となるドバイワールドカップミーティングのアルクォズスプリントより始動する予定だった[5]が、新型コロナウイルス感染症の世界的な感染拡大により、大会自体が中止となってしまった。6月21日の函館スプリントステークスで約7か月ぶりにレースに復帰。単勝2番人気に支持されたが、直線で伸びきれず6着に敗れた。次走のUHB賞は直線を力強く伸びて、京阪杯以来となる通算6勝目を挙げた。8月30日のキーンランドカップは後方から上り最速の脚で迫ってきたエイティーンガールにゴール手前で交わされ、1と1/4馬身差の2着に惜敗した[6]。10月4日のスプリンターズステークスは9着に敗れた。
6歳 - 8歳(2021年 - 2023年)
編集6歳シーズンは1月31日のシルクロードステークスより始動。直線内から馬群を抜け出して一時先頭に立ったが、外目を上り最速の脚で伸びてきたシヴァージに差し切られ、1と1/4馬身差の2着に惜敗した[7]。3月28日の高松宮記念は単勝4番人気に支持されたが、レース中に鼻出血を発症したことも影響してブービーの17着惨敗に終わった[8]。そのまま長期休養に入り、11月28日の京阪杯で8か月ぶりにレースに復帰したが、7着に敗れた。
7歳シーズン以降も現役を続行。陣営はブリンカーを試すなど試行錯誤したが[9]、4戦して未勝利・うち3戦は13着以下の惨敗という結果に終わった。年が明けた2023年1月11日付で競走馬登録を抹消され引退した。
引退後
編集引退後は乗馬となり[10]、馬事公苑(当時は栃木県宇都宮市)での繋養を経て、2023年3月より札幌競馬場に移動し誘導馬としての訓練を受け、同年7月より活動している[11][12]。
競走成績
編集以下の内容は、JBISサーチ[1]およびnetkeiba.com[13]に基づく。
競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 [kg] |
1着馬(2着馬) | 馬体重 [kg] |
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2017.11. 5 | 阪神 | 2歳新馬 | 芝1400m(良) | 14 | 3 | 4 | 26.3 (7人) | 3着 | 1:22.7(34.6) | 0.5 | 四位洋文 | 55 | サウンドキアラ | 498 | |
11.18 | 東京 | 2歳未勝利 | 芝1600m(重) | 15 | 2 | 3 | 4.5 (2人) | 1着 | 1:36.7(35.4) | 0.0 | 四位洋文 | 55 | (ナイスドゥ) | 498 | |
12.17 | 中京 | 朝日杯FS | GI | 芝1600m(良) | 16 | 2 | 4 | 190.8(14人) | 12着 | 1:35.0(34.6) | 1.7 | 四位洋文 | 55 | ダノンプレミアム | 494 |
2018. 4.22 | 阪神 | 3歳500万下 | 芝1600m(良) | 11 | 5 | 5 | 3.3 (2人) | 5着 | 1:34.8(36.0) | 1.0 | 四位洋文 | 56 | アルジャーノン | 504 | |
5. 5 | 小倉 | 3歳500万下 | 芝1400m(良) | 8 | 7 | 7 | 2.5 (2人) | 4着 | 1:23.1(34.2) | 0.6 | 四位洋文 | 56 | ジュンドリーム | 494 | |
5.26 | 小倉 | 3歳500万下 | ダ1400m(良) | 16 | 6 | 12 | 5.1 (3人) | 14着 | 1:28.8(38.7) | 3.5 | 横山典弘 | 56 | ジャスパーウィン | 488 | |
2019. 1.19 | 阪神 | 庄内川特別 | 500万下 | 芝1400m(良) | 18 | 1 | 1 | 5.2 (2人) | 1着 | 1:20.3(34.1) | -0.1 | 古川吉洋 | 56 | (メイショウキョウジ) | 506 |
2.10 | 京都 | 4歳上1000万下 | 芝1400m(良) | 13 | 1 | 1 | 5.9 (4人) | 1着 | 1:22.3(34.8) | -0.2 | 古川吉洋 | 57 | (メイショウイサナ) | 504 | |
3. 9 | 阪神 | トリトンS | 1600万下 | 芝1400m(良) | 14 | 5 | 8 | 2.7 (1人) | 5着 | 1:20.7(34.0) | 0.3 | 古川吉洋 | 55 | グランドボヌール | 500 |
3.31 | 京都 | 船橋S | 1600万下 | 芝1200m(良) | 13 | 3 | 4 | 3.6 (1人) | 1着 | 1:08.7(34.2) | -0.2 | 古川吉洋 | 57 | (オデュッセウス) | 512 |
6.16 | 京都 | 函館スプリントS | GIII | 芝1200m(稍) | 7 | 4 | 4 | 除外 | 古川吉洋 | 56 | カイザーメランジェ | 計不 | |||
8. 4 | 阪神 | UHB賞 | OP | 芝1200m(良) | 16 | 5 | 10 | 7.1 (4人) | 2着 | 1:08.1(33.9) | 0.2 | 古川吉洋 | 54 | リナーテ | 516 |
8.25 | 京都 | キーンランドC | GIII | 芝1200m(稍) | 16 | 7 | 14 | 42.5(11人) | 4着 | 1:09.4(35.1) | 0.2 | 古川吉洋 | 56 | ダノンスマッシュ | 514 |
11.24 | 阪神 | 京阪杯 | GIII | 芝1200m(良) | 18 | 3 | 6 | 5.5 (2人) | 1着 | 1:08.8(33.7) | -0.3 | 古川吉洋 | 56 | (アイラブテーラー) | 508 |
2020. 6.21 | 阪神 | 函館スプリントS | GIII | 芝1200m(良) | 16 | 4 | 7 | 5.1 (2人) | 6着 | 1:08.1(34.3) | 0.6 | 古川吉洋 | 56 | ダイアトニック | 512 |
8.16 | 阪神 | UHB賞 | OP | 芝1200m(良) | 13 | 8 | 13 | 4.1 (2人) | 1着 | 1:08.8(34.4) | -0.3 | 古川吉洋 | 57 | (カッパツハッチ) | 518 |
8.30 | 京都 | キーンランドC | GIII | 芝1200m(重) | 16 | 6 | 12 | 3.5 (2人) | 2着 | 1:10.8(35.4) | 0.2 | 古川吉洋 | 57 | エイティーンガール | 512 |
10. 4 | 中山 | スプリンターズS | GI | 芝1200m(良) | 16 | 3 | 6 | 16.4 (6人) | 9着 | 1:09.1(35.4) | 0.8 | 古川吉洋 | 57 | グランアレグリア | 512 |
2021. 1.31 | 京都 | シルクロードS | GIII | 芝1200m(良) | 18 | 1 | 2 | 6.5 (3人) | 2着 | 1:08.5(34.1) | 0.2 | 古川吉洋 | 57.5 | シヴァージ | 506 |
3.28 | 京都 | 高松宮記念 | GI | 芝1200m(重) | 18 | 2 | 3 | 6.5 (4人) | 17着 | 1:10.9(36.3) | 1.7 | 横山典弘 | 57 | ダノンスマッシュ | 510 |
11.28 | 阪神 | 京阪杯 | GIII | 芝1200m(良) | 16 | 8 | 16 | 24.0(12人) | 7着 | 1:09.3(34.2) | 0.5 | 古川吉洋 | 58 | エイティーンガール | 512 |
2022. 3.27 | 阪神 | 高松宮記念 | GI | 芝1200m(重) | 18 | 2 | 4 | 80.5(14人) | 13着 | 1:08.9(35.2) | 0.6 | 古川吉洋 | 57 | ナランフレグ | 518 |
6.12 | 中京 | 函館スプリントS | GIII | 芝1200m(良) | 16 | 2 | 3 | 48.4 (9人) | 13着 | 1:08.1(34.7) | 0.9 | 古川吉洋 | 58 | ナムラクレア | 520 |
11.27 | 京都 | 京阪杯 | GIII | 芝1200m(良) | 16 | 1 | 1 | 67.6(14人) | 5着 | 1:08.0(33.7) | 0.8 | 古川吉洋 | 58 | トウシンマカオ | 512 |
12.24 | 京都 | 阪神C | GII | 芝1400m(良) | 18 | 5 | 9 | 107.5(13人) | 16着 | 1:22.5(37.2) | 2.3 | 古川吉洋 | 57 | ダイアトニック | 516 |
血統表
編集ライトオンキューの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ストームキャット系 |
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父 Shamardal 鹿毛 2002 |
父の父 Giant's Causeway栗毛 1997 |
Storm Cat | Storm Bird | |
Terlingua | ||||
Mariah's Storm | Rahy | |||
*イメンス | ||||
父の母 Helsinki鹿毛 1993 |
Machiavellian | Mr. Prospector | ||
Coup de Folie | ||||
Helen Street | Troy | |||
Waterway | ||||
母 *グレイトタイミング 栗毛 2010 |
Raven's Pass 栗毛 2005 |
Elusive Quality | Gone West | |
Touch of Greatness | ||||
Ascutney | Lord At War | |||
Right Word | ||||
母の母 Rumors Are Flying栗毛 1996 |
Kris S. | Roberto | ||
Sharp Queen | ||||
Missed the Wedding | Blushing Groom | |||
Miss Carmie | ||||
母系(F-No.) | グレイトタイミング(USA)系(FN:23-b) | [§ 2] | ||
5代内の近親交配 | Mr. Prospector 4×5、Roberto 5×4、Blushing Groom 5×4 | [§ 3] | ||
出典 |
- 従兄弟に米GIスピナウェイステークス勝ち馬のPerfect Alibiがいる。
脚注
編集- ^ a b c d e f g h i j k l m n o “ライトオンキュー”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年6月24日閲覧。
- ^ a b “競走馬情報 ライトオンキュー Right on Cue(JPN)”. 日本中央競馬会. 2023年6月24日閲覧。
- ^ “薬物騒動で6頭除外の函館SS 前日売り上げ大幅ダウン”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2019年6月15日). 2023年6月23日閲覧。
- ^ “【京阪杯】充実期を迎えたライトオンキューが豪快に差し切って重賞初制覇!”. 競馬ラボ (2019年11月24日). 2023年6月24日閲覧。
- ^ “ライトオンキュー、来年海外挑戦へ”. サンスポZBAT!競馬. 産業経済新聞社 (2019年12月13日). 2023年6月24日閲覧。
- ^ “【キーンランドC】エイティーンガール末脚爆発!重賞初V 重馬場も坂井の作戦ズバリ”. デイリースポーツ. 神戸新聞社 (2020年8月31日). 2023年6月24日閲覧。
- ^ “【シルクロードS】末脚一閃!シヴァージが差し切りで待望の重賞V!”. サンスポZBAT!競馬. 産業経済新聞社 (2021年1月31日). 2023年6月24日閲覧。
- ^ “【高松宮記念】ライトオンキューは鼻出血を発症”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ (2021年3月28日). 2023年6月24日閲覧。
- ^ “【高松宮記念】(4)ライトオンキュー 初ブリンカー効果期待、昆師「やれることはやった」”. スポニチアネックス. スポーツニッポン新聞社 (2022年3月27日). 2023年6月24日閲覧。
- ^ “ライトオンキューが登録抹消、乗馬に 2019年京阪杯勝ち馬”. サンスポZBAT!競馬. 産業経済新聞社 (2023年1月11日). 2023年6月24日閲覧。
- ^ “札幌競馬場 誘導馬紹介”. 札幌競馬場. 日本中央競馬会. 2023年7月24日閲覧。
- ^ 誘導馬1年生ライトオンキュー元気です【思い出の名馬】 - サンスポZBAT! 2023年8月3日
- ^ "ライトオンキューの競走成績". netkeiba.com. ネットドリーマーズ. 2023年6月24日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|ライトオンキュー”. JBISサーチ. 日本軽種馬協会. 2023年6月24日閲覧。
- ^ a b c “ライトオンキューの血統表”. netkeiba.com. 2023年6月24日閲覧。