ライカーズ島
ライカーズ島(ライカーズとう、英語: Rikers Island)は、アメリカ合衆国ニューヨーク市に属す、イースト川にある島。
Rikers Island | |
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ライカーズ島航空写真、2006年3月 | |
地域 | アメリカ合衆国ニューヨーク市ブロンクス区 |
座標 | 北緯40度47分28秒 西経73度52分58秒 / 北緯40.79111度 西経73.88278度座標: 北緯40度47分28秒 西経73度52分58秒 / 北緯40.79111度 西経73.88278度 |
面積 | 1.68 km2 (420エーカー)[1] |
創立日 | 1932年 |
概要
編集北はアメリカ大陸本土のブロンクス、南はロングアイランドのクイーンズに挟まれている。ラガーディア空港に近く、クイーンズ区アストリア (en) とライカーズ・アイランド橋 (en) で結ばれている。ニューヨーク市の行政区としてはブロンクス区に含まれるが、クイーンズ区コミュニティ・ボード 1 (en) に所属しており、クイーンズのZIPコード11370が与えられている[2]。
名称は、かつての所有者であるオランダの入植者アブラハム・ライケン(Abraham Rycken)に由来する[3]。彼は1638年にロングアイランドへと入植してきた。1884年に彼の子孫がニューヨーク市に売却し、以来刑務所として使われている[4]。アメリカ独立戦争中は軍隊のトレーニング場として利用された。
ライカーズ刑務所
編集島内にはニューヨーク市のメインの刑務所となる[5]ライカーズ刑務所があり、未決勾留の被告や短期禁錮刑受刑者らを収容している[1]。ここは世界最大規模の矯正施設で[6]、厳しい環境の中に立地している。ここの刑務作業の一つに、近隣のハート島の巨大なポッターズ・フィールド(集団墓地)での埋葬作業がある[7]。最も収容人数が多かったときは2万人ほど収監されていて、2023年2月現在は6000人弱となっている。所内では2022年、17人が死亡している。一部のアメリカメディアは、同刑務所を拷問島と呼んでいる。
2017年、ビル・デブラシオ市長は、市内の犯罪率が低く、ライカーの人口が10,000人から5,000人に減った場合、10年後に刑務所が閉鎖されることを発表した。デブラシオ市長は、2017年6月22日発行のレポート「より小さく、より安全、より正確にーーライカーズ島閉鎖のためのロードマップ」で、計画の詳細を発表している。
2018年2月、期限を決めて施設の閉鎖を検討することを、州の監督委員会がニューヨーク州に提案し、2019年10月、ニューヨーク市議会が2026年までに施設を閉鎖することを決議した。
収監者
編集- ハーヴェイ・ワインスタイン - ハリウッドの元大物プロデューサーで複数女性へ性的暴行。禁固20年以上。
- アレン・ワイセルバーグ - 元トランプ・オーガナイゼーション最高財務責任者。
脚注
編集- ^ a b “保釈却下のIMF専務理事、悪名高いNYの拘置施設に移送へ”. ロイター日本語版 (2011年5月17日). 2015年2月12日閲覧。
- ^ “Tax Block & Tax Lot Base Map Files on CD-ROM”. en:New York City Department of City Planning. 2014年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2007年7月26日閲覧。 “マーブル・ヒルの状況と同様に、ライカーズ島はブロンクス区の一部であるが、実質の行政はクイーンズ・コミュニティ・ボード1に含まれている。”
- ^ “Daily Star May 1880 Greater Astoria Historical Society.”. 2007年7月27日閲覧。 “彼の娘GrietieがAbraham Ryckenと結婚した。ライカーズ島はこのクイーンズの名家の名前から付けられた。”
- ^ ライカーズ島 英辞郎 on the WEB
- ^ “Dr. Emily Senay, M.D., M.P.H.”. CBS News. 2007年7月27日閲覧。
- ^ “Rikers Island Food Waste Composting Facility”. NYC Recycles. 2014年8月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年8月17日閲覧。
- ^ “100万人が眠る立ち入り禁止の島、NY市の共同墓地”. AFP (2014年4月11日). 2020年4月15日閲覧。