ユービーイーパワーセンター発電所
ユービーイーパワーセンター発電所は、山口県宇部市において宇部興産(後のUBE)子会社の株式会社ユービーイーパワーセンターが建設した火力発電所である[1]。
UBEグループの事業再編に伴い、2022年(令和4年)に同社の建設資材・エネルギー事業がUBE三菱セメントへ移管されてからは「UBE三菱セメント宇部発電所」として運用されている[2][3]。
概要
編集自社内に大型自家発電設備を有していた宇部興産(当時)の経営資源を生かし、中国電力への電力卸供給を行うIPP事業に参入する目的で、日商岩井(後の双日)との共同事業として計画された[4]。事業会社となる株式会社ユービーイーパワーセンターは1998年(平成10年)2月に設立され、宇部興産が70%、日商岩井が30%を出資していた[4]。
同年2月から1999年(平成11年)2月にかけて環境アセスメントを実施[4]。発電所設備は富士電機へ発注し、宇部興産宇部ケミカル工場敷地内にて2001年(平成13年)10月着工[4]、2003年(平成15年)10月より試運転を、2004年(平成16年)3月1日から営業運転を開始した[1]。21.6万kWの発電能力は、宇部市の使用電力量にほぼ等しい規模であった[4]。
日商岩井が保有していた株式会社ユービーイーパワーセンターの持分は2002年(平成14年)に宇部興産が買い取り、営業開始時点で宇部興産100%出資の完全子会社となっていた[5]。さらに宇部興産が保有する自家発電設備と一体運営を行うため、2005年(平成17年)1月1日に宇部興産本体へと吸収合併され法人としては消滅した[5]。
発電設備
編集出典
編集- ^ a b 『ユービーイーパワーセンター発電所が営業運転開始』(プレスリリース)宇部興産、2004年3月1日 。2023年11月7日閲覧。
- ^ 「薬事功労・献血運動推進協力で表彰」『山口新聞 電子版』みなと山口合同新聞社、2023年10月20日。2023年11月7日閲覧。
- ^ “事業所(国内・海外)”. UBE三菱セメント. 2023年11月7日閲覧。
- ^ a b c d e 『宇部興産と共同IPP事業のユービーイーパワーセンター発電所の工事開始』(プレスリリース)日商岩井、2001年10月15日 。2023年11月7日閲覧。
- ^ a b 『子会社の吸収合併について』(プレスリリース)宇部興産、2004年11月11日 。2023年11月7日閲覧。