ユージーン・ラバティ (Eugene Laverty, 1986年6月3日 - ) は、北アイルランドバリーメナ出身のオートバイレーサー。兄のマイケルジョンも同じくオートバイレーサーである。

ユージーン・ラバティ
2016年
国籍 北アイルランド
生年月日 (1986-06-03) 1986年6月3日(38歳)
北アイルランドバリーメナ
現在のチーム Bonovo Action BMW
ゼッケン 50
レースでの経歴
ロードレース世界選手権 MotoGPクラス
活動期間2015年2016年
マニファクチャラーホンダ, ドゥカティ
チャンピオン0
2016年 順位13位 (77 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
36 0 0 0 0 86
スーパーバイク世界選手権
活動期間2011年 - 2014年, 2017年 -
マニファクチャラーヤマハ、アプリリア、スズキ
チャンピオン0
2020年 順位15位 (55 pts)
出走回数 勝利数 表彰台 PP FL 総ポイント
208 13 35 4 5 1616.5

経歴

編集

ラバティは2004年、イギリス125cc選手権で2位を獲得した。2005年にはイギリススーパースポーツ選手権に参戦、ルーキーとして9位でシーズンを終えた。2006年にはレッドブルチームでダンロップタイヤを装着したホンダ・CBR600RRを駆り4勝を挙げたものの、カル・クラッチロートム・サイクスに次ぐ3位でシーズンを終えた[1]

250cc世界選手権

編集

2007年はロードレース世界選手権、250ccクラスにLCRホンダから参戦し[2]、最高位は14位、シーズンを25位で終えた。バルセロナでは好走を見せたものの、エンジントラブルによりノーポイントに終わった[3]

2008年シーズンはイギリスに戻りスーパースポーツかスーパーバイクに参戦するものと考えられたが、12月18日にブルーセンス・アプリリアと契約を交わし、プライベイター・チームで250ccクラスに継続参戦することとなる[4]。中国とポルトガルでポイントを挙げたものの、ル・マンではウェット路面のカーブでクラッシュした[5]

スーパースポーツ世界選手権

編集

アプリリアから翌年にスーパーバイク世界選手権へのデビューが計画されていたものの、クリス・ウォーカーがチームに加入、フル参戦することとなり計画は断念された[6]。しかしながら、負傷したファビアン・フォレの代役としてヤマハファクトリーチームに加入、スーパースポーツ世界選手権の2戦に参戦する。インディアナポリス・グランプリで負傷していたが、ドニントン・パークでは12位に入賞、続くバレルンガでは3位に入賞した。彼はこのレースの前に、2009年は250ccへの参戦をやめてスーパースポーツ世界選手権への参戦に焦点を合わせた[7]

ラバティはパーカルガー・ホンダチームと契約、2009年シーズンの参戦を決定した[8]。3月14日の第2戦、ロサイルでアンドリュー・ピットを打ち破り初勝利を遂げる。彼の勝利はパーカルガー・ホンダにとっても初勝利であった。その後3勝を挙げ、4度の2位と相まってカル・クラッチローに次ぐ2位でシーズンを終えた。

2010年シーズンは全13戦中8勝と最多勝を挙げたものの、シーズン成績はケナン・ソフォーグルに次ぐ2位であった。

スーパーバイク世界選手権

編集

2011年にはスーパーバイク世界選手権にYamaha World Superbike Teamから参戦した[9]。第4戦モンツァでは、レース1で自身初の優勝を獲得し、続くレース2も優勝してダブルウィンを達成した。スーパーバイク参戦初年度は表彰台を6度獲得し総合4位という成績だった。

2012年はヤマハがスーパーバイク世界選手権から撤退したため、アプリリアに移籍した[10]。チームメイトのマックス・ビアッジがチャンピオンを獲得したが、ラバティはポルティマオでの一度の優勝のみとなり総合6位でシーズンを終えた。2013年もアプリリアから参戦し、2012年限りで引退したビアッジに代わり、シルバン・ギュントーリがチームメイトとなった。この年、ラバティは9度の優勝を獲得。カワサキのトム・サイクスとチャンピオンを争ったが、サイクスがチャンピオンを獲得し、ラバティは総合2位であった。

2014年からはVOLTCOM CRESCENT SUZUKIからスーパーバイク世界選手権に参戦する[11]。ショーン・ミュア・レーシングを得て、RC Squadra Corseから参戦している。

通算成績

編集

シーズン別

編集
シーズン クラス 車両 レース 勝利数 入賞回数 ポールポジション ファステストラップ ポイント 順位
2004 125cc ホンダ 1 0 0 0 0 0 N/A
2007 250cc ホンダ 17 0 0 0 0 6 25位
2008 250cc アプリリア 7 0 0 0 0 7 20位
2008 WSS ヤマハ 2 0 1 0 0 20 21位
2009 WSS ホンダ 14 4 8 1 1 236 2位
2010 WSS ホンダ 12 7 9 5 4 227 2位
2011 SBK ヤマハ 26 2 0 0 4位
2012 SBK アプリリア 27 1 0 1 6位
2013 SBK アプリリア 27 9 2 4 2位
2014 SBK スズキ 24 1 2 0 0 161 10位
2015 MotoGP ホンダ 18 0 0 0 0 9 22位
2016 ドゥカティ 18 0 0 0 0 77 13位
2017 SBK アプリリア 26 0 0 0 0 157 10位
2018 21 0 2 1 0 158 8位
2019 ドゥカティ 24 0 0 0 0 81 15位
2020 BMW 22 0 0 1 0 55 15位
2021 39 0 0 0 0 40 19位
2022 18 0 0 0 0 18* 17位*

参加クラス別

編集
クラス シーズン 初レース 初入賞 初勝利 レース 勝利数 入賞回数 ポールポジション ファステストラップ ポイント チャンピオンシップ
125 cc 2004  2004 GBR 1 0 0 0 0 0 0
250 cc 2007-2008  2007 QAT 24 0 0 0 0 0 0
600 cc 2008-2009  2008 ITA  2008 ITA  2009 QAT 8 3 4 0 1 76 0
2004-現在 33 3 4 0 1

年度別

編集

キー)(太字ポールポジション)(斜体:ファステストラップ)

クラス 車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 最終順位 ポイント
2004 125cc ホンダ RSA
-
SPA
-
FRA
-
ITA
-
CAT
-
NED - BRA
-
GER
-
GBR
25
CZE
-
POR
-
JPN
-
QAT
-
MAL
-
AUS
-
VAL
-
  N/A 0
2007 250cc アプリリア QAT
 
18
SPA
 
14
TUR
 
17
CHN
 
17
FRA
 
15
ITA
 
20
CAT
 
19
GBR
 
Ret
NED
 
21
GER
 
Ret
CZE
 
Ret
SMR
 
15
POR
 
14
JPN
 
19
AUS
 
16
MAL
 
17
VAL
 
21
25位 6
2008 250cc QAT
 
Ret
SPA
 
Ret
POR
 
15
CHN
 
13
FRA
 
Ret
ITA
 
13
CAT
 
Ret
GBR
 
Ret
NED
 
16
GER
 
15
CZE
 
16
SMR
 
Ret
IND
 
DNS
JPN
 
-
AUS
 
-
MAL
 
-
VAL
 
-
21位 8
2015 MotoGP ホンダ QAT
18
AME
16
ARG
17
SPA
18
FRA
14
ITA
15
CAT
12
NED
Ret
GER
17
IND
19
CZE
Ret
GBR
17
RSM
19
ARA
14
JPN
17
AUS
19
MAL
19
VAL
Ret
22位 9
2016 MotoGP ドゥカティ QAT
12
ARG
4
AME
12
SPA
9
FRA
11
ITA
13
CAT
13
NED
7
GER
11
AUT
18
CZE
6
GBR
12
RSM
14
ARA
14
JPN
Ret
AUS
14
MAL
12
VAL
16
13位 77

スーパースポーツ世界選手権

編集

キー)(太字ポールポジション)(斜体:ファステストラップ)

車両 1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 順位 ポイント
2008 ヤマハ QAT
AUS
SPA
NED
ITA
GER
SMR
CZE
GBR
EUR
12
ITA
3
FRA
POR
21位 20
2009 ホンダ AUS
5
QAT
1
SPA
9
NED
1
ITA
5
RSA
1
USA
2
SMR
2
GBR
5
CZE
5
GER
2
ITA
2
FRA
13
POR
1
2位 236
2010 ホンダ AUS
1
POR
11
SPA
5
NED
1
ITA
1
RSA
1
USA
2
SMR
1
CZE
Ret
GBR
1
GER
1
ITA
3
FRA
1
2位 252

参照

編集

外部リンク

編集