ユニークショップつしま

ユニークショップつしまは北海道函館市にかつて存在した企業。

株式会社ユニークショップつしま
種類 株式会社
本社所在地 北海道函館市昭和3丁目18番8号
業種 小売業
代表者 代表取締役 對馬孝一
資本金 8000万円
従業員数 1200人(2000年11月現在)
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道南渡島・檜山地方)地域を中心にスーパーマーケットを展開していたものの、2003年(平成15年)に店舗を北海道流通企画(現・道南ラルズ)に譲渡した。

概要

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創業

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1935年(昭和10年)対馬政治が対馬商店を創業。1976年(昭和51年)に法人化した[1]

Uバリュー

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商品の共同仕入、会員企業内の情報交換、PB商品の開発などの強化を目的として誕生した全国組織、株式会社JVA(ジャパン・バリュー・アソシエイツ)に参加し、1994年7月20日、そのノウハウを積極的に取り入れたフードパワーセンターUバリュー苫小牧店を開店した[2]

北海道流通企画

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商品の仕入れや開発、物流の効率化、新店舗の開発・運営や新業態の開発などを目的として、1998年9月にラルズ(当時、現在の株式会社アークス)と共同出資で北海道流通企画を設立した。

1998年10月24日、つしま最大のアドマーニ美原をオープンした。初年度年商は25億円を見込み、 売場は生鮮のほか酒、ベーカリー、テナントにサッポロドラッグストアーが入店。関西などから北海道にはない魅力のある食品をラインナップ、品揃えの充実を図った。このほか、障害者や高齢者に配慮して広い通路、レジ、無料送迎バスなど福祉向けの対応を行った。また、栄養士のカロリー相談、料理教室、児童向けの見学コースを設け生活提案を訴求するとした[3]

苫小牧から撤退

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2002年、 苫小牧市内に展開していた4店のうち、2店舗をラルズ[注 1](当時、現在の株式会社アークス)に約10億円で売却した。黒字店舗もあったが遠隔で利益貢献が少なく撤退を決め、函館を中心とした道南に店舗網を集約し、経営基盤強化を目指すとした。また、当時ラルズは苫小牧には2000年開店のビッグハウス明徳店の1店舗で、全道ドミナント戦略を加速する同社にとって店舗網が手薄なエリアの一つであった。4店舗は3月いっぱい営業を続け、Uバリュー三光店と100均暮し館花園店は閉店、Uバリュー苫小牧店は4月12日にビッグハウス明野店、Uバリュー光洋店は4月26日にビッグハウス光洋店に転換された。これにより渡島、桧山管内の20店体制に縮小した[4][5]

スーパーマーケット事業からの撤退

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2003年(平成15年)11月14日、道南でも大手の参入が相次ぎ、年間売上高も2000年の約260億をピークに2003年2月期決算では、188億円に落ち込んだ。外資の参入など、競争の激化を見据え、お客さまや取引先、従業員に迷惑をかけずに済むのは今しかないと、アークスにスーパーマーケット事業を譲渡することを決めた。 同年12月に北海道流通企画へ譲渡され、店舗名は当面、ユニークショップつしまのままとし、従業員のほとんどは、再雇用された。つしまは店舗の賃貸・管理を主業務とする不動産会社として存続し、19店の半数近くに上る自家店をテナントとして貸し出すとした[6]。2004年(平成16年)2月、株式会社北海道流通企画の出資株式をアークスへ売却[7]。株式会社道南ラルズに商号変更し、アークスの完全子会社となった[8]

破産

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しかし、その後も店舗の設備投資による債務返済が負担となっていた。2005年6月3日、メインバンクの北海道銀行から第三者破産を申し立てられ、財産の保全処分を受けた。道銀から派遣された役員を解任するなど、道銀との関係が悪化していた[9]。負債総額は推定で約53億円。道南ラルズは2004年9月から、函館市内の数店舗でラルズマートへ名称を変更。ただ改修費の問題もあり、店名がユニークショップつしまのままの店舗も多かったが、つしまの各店舗はすでに道南ラルズに営業譲渡し、経営面で既に関係は無いため店舗経営に変わりはなく、今後は顧客に誤解のないよう、名称の変更を順次予定したいとした[10]。7月1日、函館地裁は破産手続き開始を決定した[9]

沿革

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  • 1935年(昭和10年) - 対馬商店を創業。
  • 1976年(昭和51年) - 法人化。
  • 1998年(平成10年)9月30日 - 株式会社ラルズ[注 1](現在の株式会社アークス)と合弁会社、株式会社北海道流通企画(現・道南ラルズ)を設立。
  • 2002年 - 苫小牧市内の2店舗を株式会社ラルズ[注 1]に売却。
  • 2003年(平成15年)12月 - スーパーマーケット事業を株式会社北海道流通企画へ譲渡。
  • 2004年(平成16年)2月、株式会社北海道流通企画の出資株式を株式会社アークスへ売却し、アークスの完全子会社となった。
  • 2005年
    • 6月3日 - 北海道銀行から第3者破産を申し立てられ、財産の保全処分を受ける。
    • 7月1日 - 函館地裁が破算手続き開始を決定。

店舗

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業態

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  • ユニークショップつしま
  • ア・ドマーニ
  • Uバリュー

ラルズへ継承された店舗

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  • Uバリュー苫小牧店
1994年7月20日開店[11]。継承後、2002年4月12日にビッグハウス明野店として開店[4]。2024年7月4日、改装のため一時閉店し、2024年7月18日スーパーアークスに転換[12][13]
  • Uバリュー光洋店
1996年9月15日開店[14]。継承後、2002年4月26日にビッグハウスとして開店[4]。2024年1月27日、改装のため一時閉店し、2月9日スーパーアークスに転換[15][16]

道南ラルズへ継承された店舗[17]

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ア・ドマーニ

  • 美原店 函館市美原3丁目13番15号
2004年12月、ビッグハウスに転換。
  • 白鳥店、函館市田家町16-11

ユニークショップつしま

  • 本通店、函館市本通4丁目16番4号
  • 赤川店 函館市美原2丁目39番1号。
継承後、2004年11月閉店。
  • 港町店 函館市港町1丁目23番1号
継承後、ラルズマートに転換。2006年9月閉店し、スーパーアークス港町店(2007年9月開店)にスクラップアンドビルド
  • 桔梗店 函館市桔梗3丁目29番3号
継承後、ラルズマート2016年9月閉店し、ホクレンショップ七飯店跡に、スーパーアークス七飯サウス店(七飯町、2016年9月22日開店)としてスクラップアンドビルド[18]
  • 日乃出店 函館市日乃出町17番8号
2004年9月、ラルズマートに転換[19]2022年8月22日閉店し、スーパーアークス千代台店(2022年9月9日開店)にスクラップアンドビルド。跡地は水産商品の製造センターとすることが計画されている
  • 戸倉店 函館市戸倉町155番1号 
スーパーアークス戸倉店(2008年7月19日開店)にスクラップアンドビルド[20]
継承後、ラルズマートに転換。2015年11月閉店し、スーパーアークス七飯店(2015年11月20日開店)にスクラップアンドビルド。跡地は現在、ツルハドラッグ七飯鳴川店[21]
2004年6月、ラルズマートに転換[19]

つしま100円暮し館

  • 上湯川店 函館市上湯川町47番13号
継承後、2005年11月閉店。
  • 松風店 函館市東雲町18-13
継承後、2005年12月閉店。

閉店した店舗

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函館地区

1984年9月13日開店[22]

苫小牧地区

  • Uバリュー三光店
跡地はサッポロドラッグストアー三光店となった[23]。その後2011年3月にTSUTAYA苫小牧三光店となったが、2021年1月11日移転のため閉店[24]。2021年3月31日にサンドラッグ苫小牧三光店が開店した[25]
  • 100均暮し館1号館 苫小牧市花園町3丁目13番15号[26]

脚注

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注釈

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  1. ^ a b c 2002年持株会社制に移行することに伴い、株式会社ラルズが株式会社アークスに商号を変更し純粋持株会社となり、同時にアークスから会社分割で小売事業などの営業権を新たに設立した株式会社ラルズ(現在の法人)に継承させた。アークスグループを形成した段階でのラルズは法人として2代目となる。
  2. ^ 当時。現在は亀田郡七飯町鳴川3丁目26番8号。
  3. ^ 当時。現在は北海道北斗市本町2丁目7番6号
  4. ^ 当時。現在は北海道北斗市久根別1丁目26番16号
  5. ^ 当時。現在はニ海郡八雲町豊河町34番25号。

出典

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  1. ^ 『はこだて財界 1994年1月号』函館財界問題研究所、1994年1月、23頁。 
  2. ^ 「北海道食品流通特集 各社の開発店紹介 ユニークショップつしま 初のDS業 態店」『日本食糧新聞』1994年12月12日。
  3. ^ 「ユニークショップつしま、激戦地に新業態「アドマーニ美原」開店」『日本食糧新聞』1998年11月9日。
  4. ^ a b c 【札幌】ラルズが苫小牧のUバリュー2店舗を購入”. 苫小牧民報. 2024年7月4日閲覧。
  5. ^ 「ラルズ、苫小牧の「ユニークショップつしま」2店を買収」『日本食糧新聞』2002年1月18日。
  6. ^ 「 「つしま」営業譲渡へ」2003/11/16/eHAKO函館地域ニュースアーカイブ :-)”. www.ehako.com. 2024年7月4日閲覧。
  7. ^ 企業情報”. 株式会社道南ラルズ. 2024年7月6日閲覧。
  8. ^ 平成16年2月期 有価証券報告書”. アークス. 2024年7月5日閲覧。
  9. ^ a b 「ユニークショップつしまの破算手続き開始決定」2005/7/2/eHAKO函館地域ニュースアーカイブ :-)”. www.ehako.com. 2024年7月5日閲覧。
  10. ^ 「ユニークショップつしまに第三者破産宣告/債権者から申し立て」2005/6/4/eHAKO函館地域ニュースアーカイブ :-)”. www.ehako.com. 2024年7月4日閲覧。
  11. ^ 『はこだて財界 1994年9月号』函館財界問題研究所、1994年9月、46-53頁。 
  12. ^ ラルズスーパーアークス光洋店のチラシ | LINEチラシ”. web.archive.org (2024年7月5日). 2024年7月5日閲覧。
  13. ^ ㈱ラルズ「スーパーアークス明野店」改装オープンのお知らせ”. アークス. 2024年7月17日閲覧。
  14. ^ 『苫小牧市史 追補編』苫小牧市、2001年3月、670頁。 
  15. ^ (株)ラルズ「スーパーアークス光洋店」(旧店舗名:ビッグハウス光洋店) 改装オープンのお知らせ”. 2024年2月10日閲覧。
  16. ^ 【スーパーアークス 光洋店 OPEN!】”. 株式会社ラルズ. 2024年2月10日閲覧。
  17. ^ 店舗一覧”. web.archive.org. ラルズ. 2024年7月6日閲覧。
  18. ^ 道南ラルズ「スーパーアークス七飯サウス」22日オープン”. リアルエコノミー. 2024年8月6日閲覧。
  19. ^ a b 企業情報”. 株式会社道南ラルズ. 2024年7月5日閲覧。
  20. ^ 道南ラルズ”. web.archive.org (2009年2月10日). 2024年7月5日閲覧。
  21. ^ ツルハドラッグ 七飯鳴川店 | ツルハグループ 店舗検索”. shop.tsuruha-g.com. 2024年7月8日閲覧。
  22. ^ 『はこだて財界』函館財界問題研究所、1984年11月、119-119頁。 
  23. ^ Uバリューの跡にサッポロドラッグストアー三光店”. 苫小牧民報. 2024年7月4日閲覧。
  24. ^ 「TSUTAYA」、苫小牧でフランチャイジー(加盟店)交代して移転継続”. リアルエコノミー. 2024年7月6日閲覧。
  25. ^ 石狩初出店の「サンドラッグ花川北店」、6日グランドオープン”. リアルエコノミー. 2024年7月6日閲覧。
  26. ^ 店舗紹介”. web.archive.org. ユニークショップつしま (2003年2月7日). 2024年7月8日閲覧。

外部リンク

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