ユニオネックス
ユニオネックス株式会社は、かつて東京都および神奈川県下にスーパーマーケットを京浜急行電鉄(京急)沿線を中心に展開していた企業である。2013年4月1日をもって京急ストアに吸収合併された。
種類 | 株式会社 |
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市場情報 | 非上場 |
本社所在地 |
日本 〒108-0074 東京都港区高輪2-21-28 京急第3ビル6F |
本店所在地 |
〒239-0807 神奈川県横須賀市根岸町3-15-6 (スパーク北久里浜店)[注 1][要出典] |
設立 | 1996年2月15日 |
業種 | 小売業 |
事業内容 | ストア業等 |
代表者 | 代表取締役社長 竹内明 |
資本金 | 5,000万円 |
売上高 | 223億円 |
営業利益 | 3億2600万円[注 2] |
純資産 | 7億5200万円[注 2] |
総資産 | 85億4000万円[注 2] |
従業員数 | 1,388名 |
主要株主 | 京浜急行電鉄 |
外部リンク | http://www.unionex.co.jp/ |
特記事項:内容は断わらない限り合併直前のもの。 |
運営していたスーパーチェーン「もとまちユニオン」、「YOKOSAN」(ヨコサン)、「SPARK」(スパーク)などについても記述する。もとまちユニオンの現状については、現在の運営会社である京急ストアのページを参照。
沿革
編集この節ではユニオネックス社の沿革について記述するが、運営スーパーはユニオネックス設立以前から営業していたものが多い。それらについては後述する。
- 1996年(平成8年)2月15日 - コンピュータ情報処理会社として設立[2]。
- 2002年(平成14年)7月1日 - 横浜市の[3][4](旧)横須賀産業株式会社より食品スーパー事業を譲り受け、スーパー事業に特化したとされる[2]。
- 2004年(平成16年)- 経営難に陥っていた北九州市のスーパー「とみやま」(現・ニューヨーク・エボリューション)を買収[3]。
- 社名を「横須賀産業」から「ユニオネックス」に変更[4]。時期は不明だが、2004年にとみやまを買収した際は、横須賀産業であり、2008年に京急に買収された時はユニオネックスだった。
- 2008年(平成20年)10月1日 - それまで資本関係が無かった京浜急行電鉄が、全株式を谷尾凱夫会長から50億円で取得し京急グループ入り[4][5][11]。
- 2012年(平成24年)3月12日 - 本社をそれまでの神奈川県横浜市西区北幸2-9-30から移転[注 1]。これは2013年の京急ストアへの吸収合併まで続く。
- 2013年(平成25年)4月1日 - 京急ストアと合併し、京急ストアが存続会社となる[12]。
店舗・業態
編集2013年4月の合併直前の時点で以下の通り、3名称の店舗展開および1フランチャイズの運営を行なっていた[13]。
- 「もとまちユニオン」 - 1958年創業の高級スーパーマーケット。8店舗を展開。
- なお、「もとまちユニオン」名の店舗は、ニューヨーク・エボリューション社が運営するものが、2019年2月まで北九州市にも存在した[注 4]。
- 「YOKOSAN」 - 食品スーパーマーケット。14店舗を展開。
- 長年の運営会社名の「横須賀産業」の略称と一致し、また、三浦半島などにおいて使われる呼称「横三」(よこさん)とは横須賀と三浦を合わせて指す語でありこれとも一致する。三浦半島参照。
- 「SPARK」 - 酒類を強化した食品スーパーマーケット。2店舗を展開。
- アクト中食のフランチャイズ「業務用食品スーパー」。横浜市泉区岡津の1店舗のみ。
2013年の京急ストアへの吸収合併後も店舗ブランド名「もとまちUNION」は存続するが、「YOKOSAN」および「SPARK」は「京急ストア」へ転換された。ただし「ヨコサン天神店」および「もとまちユニオン湘南国際村店」は合併を機に2013年3月31日に閉店した[14][15]。
合併前のもとまちユニオンの各店舗の所在については公式サイト[13]を参照。ヨコサンの店舗は鶴見店、鶴見本町通店、磯子岡村店、磯子丸山店、天神店、追浜店、船越店、浦郷店、上町店、北久里浜店、武山店、ハイランド店、新久里浜店、三浦海岸店、三崎東店、以上である。[16]
ヨコサンは、追浜店を出店するショッピングセンターサンビーチ追浜の株主である[17][注 5]。
合併時より以前の動向
編集- 「もとまちユニオン」は1958年、元町商店街にて創業。新宿店、六本木店は2011年開店[1]。本店を2011年リニューアル[11]。現在の運営会社京急ストアの公式サイト内のページ"もとまちユニオンの歴史"も参照のこと。
- ヨコサンについては創業は不明であるが、店舗の開業年については以下が判明している。1967年1月に追浜店、北久里浜店が開業[18]。1968年2月に武山店が開業[19]。1978年に天神店(横須賀市追浜本町2丁目[13])が開業[14]。1992年4月にハイランド店が開業。[20]。
- 横須賀市衣笠にかつて存在した「ユニー衣笠店」の地階において、ニチイとの合弁で「ニチイヨコサン」が1981年(昭和56年)より存在したが、2004年よりは前に閉店した。ユニー衣笠店参照。
- 「ヨコサン横須賀上町店」は2009年6月に近辺に移転し「ヨコサン上町店」と改称した[21]。
脚注
編集注
編集- ^ a b 2006年時点で、本社は横浜市西区北幸だが、登記上は横須賀市根岸町であった[2]。
- ^ a b c 2008年6月期の数字[1]。ただし会計監査人の監査によるものではない。
- ^ 谷尾凱夫は福岡県の精肉小売業大手明治屋産業を創業した谷尾欽也の実弟であり、2000年頃まで明治屋の社長だったが、明治屋の諸事情により退社した[6][7]。その後は明治屋の元幹部らが中心の会社海星ムサシの取締役を2010年時点で勤める他、2013年時点で食品スーパー会社「ニューヨーク・エボリューション」(旧「とみやま」)の会長でもある[8][9]。
- ^ ニューヨーク・エボリューション(旧「とみやま」)は2004年、横須賀産業(後のユニオネックス)に買収された。
- ^ 引用資料(2008年)に従ったが、当時「ヨコサン」は会社名ではない。
出典
編集- ^ a b “会社概要”. 2012年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月24日閲覧。
- ^ a b c d “会社概要”. ユニオネックス株式会社. 2006年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月18日閲覧。
- ^ a b c “スーパーとみやま、横須賀産業に店舗譲渡の再建計画”. NIKKEI NET (2004年6月5日). 2005年4月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月18日閲覧。
- ^ a b c d “前途多難・老舗百貨店井筒屋の再建(36)~悪化する財務体質~株主の動向(2)”. ネットアイビーニュース (2010年3月24日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ a b ユニオネックス株式会社の株式取得に関するお知らせ (PDF) - 京浜急行電鉄・2009年9月17日
- ^ “明治屋産業VS海星ムサシ 生き残りをかけた激突はあるか?(1)”. ネットアイビーニュース (2010年3月11日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ “追報:(株)ニューマルシン(飯塚市)/民事再生計画案”. ジェイシーネット (2012年3月15日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ “明治屋産業VS海星ムサシ 生き残りをかけた激突はあるか?(4)”. ネットアイビーニュース (2010年3月16日). 2013年4月18日閲覧。
- ^ “会社概要”. ニューヨーク・エボリューション. 2013年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月22日閲覧。
- ^ “地域SMの売場革新とは - 横須賀産業「ヨコサン」、SMとしての集客戻す”. 日本食糧新聞. (1993年8月4日) 2013年4月18日閲覧。
- ^ a b KEIKYU HANDBOOK 京急グループ会社要覧 2012-2013、p 110。
- ^ 連結子会社の合併に関するお知らせ (PDF) - 京浜急行電鉄・2012年4月18日
- ^ a b c “店舗一覧”. 2012年2月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月18日閲覧。
- ^ a b “ヨコサン天神店閉店のお知らせ”. 2013年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月18日閲覧。
- ^ “もとまちユニオン湘南国際村店閉店のご案内” (2013年2月1日). 2013年5月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月18日閲覧。
- ^ KEIKYU HANDBOOK 京急グループ会社要覧 2012-2013、p53。
- ^ “西友追浜店 来年1月末の撤退で調整 地下のスーパーヨコサンは継続営業の方針”. タウンニュース (2008年8月29日). 2013年4月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2013年4月18日閲覧。
- ^ 2014年1月20日のチラシ. 京急ストア。2014年1月20日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年1月20日閲覧。これによれば、2014年1月で開業48年目。
- ^ 2014年2月7日のチラシ. 京急ストア。2014年2月7日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年2月7日閲覧。これによれば、2014年2月で開業47年目。
- ^ “2014/04/21 ◇4月21日(月)~4月24日(木) チラシ情報”. 京急ストア (2014年4月21日). 2014年4月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2014年4月21日閲覧。 これによれば、2014年4月で開業23年目。
- ^ “ヨコサン上町店が6月11日(木)、移転新規オープンいたします!”. ニュースリリース. 京急 (2009年6月9日). 2013年4月18日閲覧。
参考文献
編集- 日本食糧新聞記事:
- “地域SMの売場革新とは - 横須賀産業「ヨコサン」、SMとしての集客戻す”. 日本食糧新聞. (1993年8月4日) 2013年4月18日閲覧。
- “ジャイロ・ロジスティックセンターの共配システム始動 - まず32店で機能確認”. 日本食糧新聞. (1994年11月14日) 2013年4月18日閲覧。
- “KEIKYU HANDBOOK 京急グループ会社要覧 2012-2013” (pdf). 京急電鉄. 2014年1月22日閲覧。