ヤン・スンス
ヤン・スンス(Jan Soens、1547年か1548年生まれ、1611年から1614年没)はスヘルトーヘンボス生まれの画家である。20代半ばからイタリアで働いた。ハンス・スンス(Hans Soens)やジョヴァンニ・ソンス(Giovanni Sons)の名前でも知られる。
ヤン・スンス Jan Soens | |
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パルマのサンタ・マリア・デッラ・ステッカータ教会の装飾画 | |
生誕 |
1547年か1548年 スヘルトーヘンボス |
死没 |
1611年から1614年の間 パルマ |
略歴
編集現在のオランダ南部のスヘルトーヘンボスで生まれた。16世紀末にネーデルランドの画家の伝記を著したファン・マンデルによれば、アントウェルペンに移り、絵を学びヤコブ・ボーン(Jacob Boon)という画家のもとで働いた[1][2] 。風景画家のヒリス・モスタールトとフランス・モスタールトの兄弟の弟子でもあり、風景画を学んだとされる[1]。
1573年ころローマに移り、ジョルジョ・ヴァザーリのもとで働き、風景画家として評価されるようになった、1575年からはパルマに移り、パルマの貴族ファルネーゼ家のために働いた[3]。ファルネーゼ家が支配するパルマやピアチェンツァなどに作品を残した。
代表作にはパルマの教会Chiesa di San Francesco del Pratoのために描かれ、現在パルマ国立美術館に収蔵されている「キリストの復活(Resurrezione di Cristo)」(1590年)などがある。
作品
編集-
キリストの洗礼
カポディモンテ美術館蔵 -
Santa Cecilia e la visione di san Giovanni
-
「リナルドとアルミーダ」
ウォルターズ美術館蔵 -
トビトに別れを告げるトビア
脚注
編集- ^ a b Jan Soens in Karel van Mander's Schilder-boeck, 1604, courtesy of the Digital Library for Dutch Literature]
- ^ 「北方画家列伝」注解(日本語訳) カーレル・ファン・マンデル(著)尾崎 彰宏、幸福 輝、廣川 暁生、深谷 訓子(編訳)中央公論美術出版 ISBN 978-4-8055-0705-6
- ^ Jan Soens in the RKD
参考文献
編集- Mario Giuseppe Genesi, "Il dittico allegorico astronomico musicale di jan Soens alla Pinacoteca del Museo Civico di Palazzo Farnese di Piacenza : esegesi inter-scientifica; sta in "New York University RIDIM Bulletin", Vol. XVII, 1992, pp.22-30
- Béguin, Sylvie. "An Unpublished Drawing by Jan Soens at Windsor Castle." Master Drawings, vol. 28, no. 3. (Autumn, 1990), pp. 275–279.
- Museo di Capodimonte, Jan Sons, Jupiter and Antiope