ヤコビの四平方定理 (英: Jacobi's four square theorem) は、自然数を高々四個の平方数の和で表す方法の数を与える定理[1]。名称はドイツの数学者ヤコビに由来する。
自然数Nを高々四個の平方数の和で表す方法の数は
![{\displaystyle r_{4}(N)=8\sum _{4{\nmid }d{\mid }N}d}](https://wikimedia.org/api/rest_v1/media/math/render/svg/a02408acaaabaae69495a5e4126d3a8964c1f7a5)
で与えられる。但し、シグマ記号は4で整除されないNの約数(1とNを含む)について和を取ることを表す。
ならば
であるから、ヤコビの四平方定理はラグランジュの四平方定理を包含する。
ヤコビの四平方定理はヤコビが楕円関数論を使用して証明した。この定理はガウスが『整数論』の第182条で述べたものと同値である[2]。
例えば、
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であるが、実際に12を高々四個の平方数の和で表す方法は
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であり、符号と順序を区別すれば96個になる。