モーズグズ
モーズグズ[1](モドグン、モッドグン[2]とも。古ノルド語: Móðguðr。綴りは他にModgudなど)は、北欧神話に登場する、ギャッラルブルーの橋の監視役の巨人女性である。
彼女は『スノッリのエッダ』第一部『ギュルヴィたぶらかし』第49章に登場する[3]。
生命を失いヘルへ向かう者が、モーズグズに自分の名と用向きを述べれば、モーズグズはギョッル川の片岸から向こう岸へ渡るのを許していた。 ヘルモーズがバルドルの身請けを企ててヘルへ向かう途中、モーズグズのいるところに通りかかった。モーズグスは彼が死者に見えないことに気付いて用向きを尋ね、さらにヘルへの行き方を教えた。
脚注
編集- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』にみられる表記。
- ^ 『北欧神話と伝説』(ヴィルヘルム・グレンベック著、山室静訳、新潮社、1971年、ISBN 978-4-10-502501-4)にみられる表記。
- ^ 『エッダ 古代北欧歌謡集』272頁。
参考文献
編集- V.G.ネッケル他編『エッダ 古代北欧歌謡集』谷口幸男訳、新潮社、1973年、ISBN 978-4-10-313701-6。