モン・パリ (1973年の映画)

1973年のフランスのロマンティック・コメディ映画

モン・パリ』(L'événement le plus important depuis que l'homme a marché sur la Lune)は1973年フランスイタリアロマンティック・コメディ映画。 監督はジャック・ドゥミ、出演はカトリーヌ・ドヌーヴマルチェロ・マストロヤンニなど。 パリの下町モンパルナスを舞台に、男が妊娠するという「人類が月面を歩いて以来の最も重大な出来事」(フランス語の原題の直訳)を描いたコメディで、当時プライベートでもパートナーであったドヌーヴとマストロヤンニの共演作としては『哀しみの終るとき』『ひきしお』に続く3作目である[1]

モン・パリ
L'événement le plus important depuis que l'homme a marché sur la Lune
監督 ジャック・ドゥミ
脚本 ジャック・ドゥミ
製作 レイモン・ダーン
出演者 カトリーヌ・ドヌーヴ
マルチェロ・マストロヤンニ
音楽 ミシェル・ルグラン
主題歌 ミレイユ・マチュー
「モン・パリ」
撮影 アンドレア・ウィンディングフランス語版
編集 アンヌ=マリー・コトレフランス語版
製作会社 リラ・フィルム
ロアス・プロ
配給 フランスの旗 Fox-Lira
日本の旗 東和
公開 フランスの旗 1973年9月20日
日本の旗 1973年12月15日
上映時間 96分
製作国 フランスの旗 フランス
イタリアの旗 イタリア
言語 フランス語
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ストーリー

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パリの下町モンパルナスで小さな自動車教習所を営むマルコは、前妻との息子ルカと、婚約者で美容院経営のイレーヌと平凡に暮らしていた。ある日、頭痛とめまいで医者にかかるマルコ。触診した女医は、男性のマルコの腹部に妊娠4ヶ月の兆候をみて、産婦人科の権威であるショーモン教授を紹介した。

ホルモン異常による人間の器官の変化を研究するショーモン教授によって、男性の受胎の第一号と認定されるマルコ。彼の名前は新聞に載り、知れ渡った。生まれてくる子供のためにもイレーヌに結婚を申し込むマルコ。

マタニティー服を扱う会社とモデル契約し、取材で引っ張りだこになるマルコ。町中で妊娠初期の不調を訴える男性が現れ始めた。大きな新居を探し、美容院や教習所も同じ場所に移そうと計画するマルコとイレーヌ。しかし、ショーモン教授がレントゲンを撮った結果、妊娠ではないことが判明した。

妊娠はホラ話と新聞に載り、騒ぎは収束した。結婚式の日に、ウエディングドレスのイレーヌは妊娠したことをマルコに告げた。

キャスト

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役名 俳優 日本語吹替
テレビ朝日
イレーヌ・ド・フォントノワ
(美容院のマダム)
カトリーヌ・ドヌーヴ 小川知子
マルコ・マゼッティ
(自動車学校の経営者)
マルチェロ・マストロヤンニ 広川太一郎
ジェラール・ショーモン教授
(産婦人科の権威)
レイモン・ジェロームフランス語版 内海賢二
リュシアン・スーマン
(マルコの同僚)
クロード・メルキ 青野武
ドゥラヴィーニュ
(マルコを診察した女性医師)
ミシュリーヌ・プレール 藤波京子
ラモーナ・マルティネス アリス・サプリッチフランス語版  公卿敬子
マリア・マゼッティ
(マルコの前妻)
マリサ・パヴァン
ミレイユ・マチュー
(人気歌手)
本人
ルミュー
(マタニティ服を扱うプレナティフ社の社長)
アンドレ・ファルコンフランス語版
ラマリー
(ルミューの代理人)
モーリス・ビローフランス語版
不明
その他
京田尚子
木村有里
難波克弘
横沢啓子
島美弥子
村越伊知郎
徳丸完
増岡弘
峰恵研
鈴木れい子
宮内幸平
上田敏也
仲木隆司
吉田理保子
島木綿子
矢野陽子
野島昭生
芝田清子
秋元千賀子
稲葉実
演出 山田悦司
翻訳 入江敦子
効果 大野義信
調整 山田太平
制作 ニュージャパンフィルム
解説 淀川長治
初回放送 1979年3月11日
日曜洋画劇場

出典

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  1. ^ モン・パリ(1973)”. KINENOTE. 2019年3月21日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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