このモジュールはブール値、またはブール値風の文字列の入力を処理するための統一したインターフェースを提供します。Luaではtruefalseといったブール値がありますが、ウィキテキストにおけるテンプレートでは"yes"、"no"など文字列でしか処理できません。このモジュールはこれらの文字列を処理して、Luaで使用するためのブール値に変換します。また、nilfalseを区別できるよう、nilの入力はnilとして返します。このモジュールはブール値、数字、テーブル、関数の入力も受け付けており、ブール値とnilとして認識できなかった場合の返り値を指定することもできます。

書式

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yesno(value, default)

valueは処理される入力です。ブール値またはブール値風の文字列が入力された場合はtrueまたはfalseを返し、nilが入力された場合はnilを返し、それ以外の場合はdefaultを返します。

使用法

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まず、モジュールをロードします。なお、このモジュールはほかのLuaモジュールでしか使用できません。テンプレートから使う場合は代わりに{{yesno}}を使用してください。

local yesno = require('Module:Yesno')

一部の入力値は必ずtrueを返し、一部は必ずfalseを返します。nil値は必ずnilを返します。

-- 必ずtrueを返す
yesno('yes')
yesno('y')
yesno('true')
yesno('t')
yesno('1')
yesno(1)
yesno(true)

-- 必ずfalseを返す
yesno('no')
yesno('n')
yesno('false')
yesno('f')
yesno('0')
yesno(0)
yesno(false)

-- nil値は必ずnil値を返す
yesno(nil)

文字列はまず小文字に変換してから判別しています。

-- 必ずtrueを返す
yesno('Yes')
yesno('YES')
yesno('yEs')
yesno('Y')
yesno('tRuE')

-- 必ずfalseを返す
yesno('No')
yesno('NO')
yesno('nO')
yesno('N')
yesno('fALsE')

上記以外の入力の場合に返すdefault値を指定できます。指定しなかった場合はnilを返します。

-- nilを返す
yesno('foo')
yesno({})
yesno(5)
yesno(function() return 'This is a function.' end)

-- trueを返す
yesno('foo', true)
yesno({}, true)
yesno(5, true)
yesno(function() return 'This is a function.' end, true)

-- "bar"を返す
yesno('foo', 'bar')
yesno({}, 'bar')
yesno(5, 'bar')
yesno(function() return 'This is a function.' end, 'bar')

空文字列でも同じ扱いです。

yesno('')        -- nilを返す
yesno('', true)  -- trueを返す
yesno('', 'bar') -- "bar"を返す

ウィキテキストでは一般的には空文字列をfalseとして扱うが、Luaではtrueとして扱われます。本モジュールではLuaでの挙動を採用しているため、空文字列をfalseとして扱う必要がある場合は別に処理してください。