メークローン駅
メークローン駅(メークローンえき、タイ語:สถานีรถไฟแม่กลอง)は、タイ王国中部、サムットソンクラーム県ムアンサムットソンクラーム郡にある、タイ国有鉄道メークローン線の駅である。
メークローン駅 | |
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แม่กลอง Mae Klong | |
◄バーンクラバン (3.59 km) | |
所在地 |
タイ王国 サムットソンクラーム県 ムアンサムットソンクラーム郡 |
駅番号 | 5032 |
所属事業者 | タイ国有鉄道 |
所属路線 | メークローン線 |
キロ程 | 33.75 km(バーンレーム駅起点) |
電報略号 | แอ. |
駅構造 | 地上駅 |
ホーム | 1面1線 |
開業年月日 | 1907年7月12日 |
概要
編集メークローン駅は、タイ王国中部サムットソンクラーム県の県庁所在地であり、人口10万人が暮らすムアンサムットソンクラーム郡に位置する。当駅の駅名になっているメークローン川は当駅のすぐ西側にある。このメークローン川は映画『戦場にかける橋』で有名になったクウェー川の下流に当たる。又当駅から西方に路線を延長し、タイ国鉄南本線のパークトー駅と接続する計画があったが実現していない[1]。
歴史
編集1907年7月12日に民営メークローン鉄道としてバーンレーム駅 - メークローン駅が開業し、約1年後の1908年10月6日にターチーン鉄道を吸収合併した[2]。1942年-1945年の第二次世界大戦中私鉄のメークローン鉄道は、軍事管理化に入りその後1946年5月8日に国有化されタイ国鉄の駅となった[3]。
駅構造
編集片面ホーム1面1線の地上駅。ホームと着発線を覆う上屋が設けられている。
メークローン線西側区間(バーンレーム駅 - 当駅間)は、全線一閉塞で一列車のみが往復する運行形態となっており、2000年代以降、両終端駅構内を含め側線は全て撤去されている。
メークローン市場
編集メークローン市場は、メークローン駅直前の線路上に広がる市場。本来のメークローン市場は、線路沿いにある場内市場であるが、買い物客を多く集めるために商店が駅に近づき、線路上に市場が広がるようになって場外市場が形成された。
メークローン駅の発着本数が1日4往復程度と少ないことから、線路上は市場として利用されており、線路の脇には様々な屋台が立ち並ぶ。列車接近時には放送が流れ、それを合図にパラソルやオーニングを畳んで陳列していた商品を片付け、列車が通り過ぎるとまた営業が再開する。列車と衝突しないよう低くレール沿いに並べられた商品は取り除かれず、列車はその商品の上を徐行して通過する。列車通過時に全店舗が一斉にパラソルを畳む様子から、"Tarad Rom Hoop"(タラート・ロム・フープ、傘たたみ市場)と呼ばれている。その光景の珍しさから観光ツアーのコースに組み込まれることもあり、タイの観光地の一つとなっている。
駅周辺
編集- メークローン市場
- バスターミナル(200m)
脚注
編集参考文献
編集- 『王国の鉄路 タイ鉄道の歴史』(柿崎一郎著、京都大学学術出版会、2010年)