メルローまたはメルロ(Merlot)は、フランスボルドーを原産地とする赤ワインぶどう品種である。

メルロー
ブドウ (Vitis)
原産地 フランスの旗 フランスボルドー
主な産地 フランスの旗 フランスボルドー
VIVC番号 7657
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特徴

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同じボルドーの代表的なぶどう品種であるカベルネ・ソーヴィニョンに比べると、色はやや朱色を帯びており、香りはカベルネ・ソーヴィニョンがヴァイオレットブルーベリーのような、フローラルな香りがするのに対し、メルローはプルーンのような、熟した黒い果物の香りがすると言われている。味は、カベルネ・ソーヴィニョンほど、酸味やタンニンは強くなく、芳醇でまろやかな味わいである。

産地

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ボルドー

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ボルドーでは、ジロンド川左岸地区の、メドックグラーヴなどがカベルネ・ソーヴィニョン主体なのに対し、ドルドーニュ川右岸のサンテミリオンポムロルなどではメルローが主体になっている。これは、メルローが比較的重い石灰質の土壌を好むためで、「左岸」地区でも、土が比較的重いところでは、メルローを多くブレンドするシャトーもある。

フランスのその他の地方

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ボルドー(ジロンド県)を取り囲むアキテーヌドルドーニュ県ロット=エ=ガロンヌ県では、メルローやカベルネ・ソーヴィニョンを使った、ボルドーと似たタイプのワインが作られている。

一方、南部のラングドック=ルシヨンで、1980年前後から、ヴァン・ド・ペイクラスのワインでメルローを使ったセパージュ・ワインが多く作られるようになり、なかには、ボルドーのシャトーものに負けない優れたものもある。

イタリア

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ヴェネト州などで、IGT規格のワインが多く作られている。

日本

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日本は高温多湿な気候条件のため、カベルネ・ソーヴィニョンやピノ・ノワールは作りにくいのに対し、メルローは日本の気候に合っており、山梨県長野県などでメルローによる優れたワインが作られている。長野県では塩尻市桔梗ヶ原地区などでシャトー・メルシャンといったワイナリーが存在する。

関連項目

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