p が素数を走るとき、次の評価が成り立つ。
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O, o はランダウの記号である。これらの不等式を順に、第一定理から第三定理と呼ぶ。
また第二定理に現れる定数 b をMeissel–Mertens定数(英語版)という。
素数 p が n の階乗 を割り切る回数を とおくと
ルジャンドルの公式 より
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であるから
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が成り立つ。よって
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となるから
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となるが、チェビシェフ関数の初等的な評価より
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が成り立ち、階乗の増大度について、
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がすぐわかる(スターリングの公式はより強い近似を与えるが、上の近似はより容易に導かれる)から
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となる定数 が存在する。一方
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となる定数 が存在することは
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が収束することからわかる。
とおく。第一定理より である。よって積分
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は のとき収束する。したがって、アーベルの総和公式より
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となるので、第二定理は
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について成り立つ。
収束性は
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および
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から、第二定理よりすぐに導かれる。
定数部分が であることの証明は概略のみ述べる。
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とおく( g (s) についての等式はリーマンゼータ関数のオイラー積から得られる)。アーベルの総和公式を用いて
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が得られる。ここで とおくとオイラーの定数の積分表示から
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となる。これと第二定理を用いて
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が示せる。 より
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つまり
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である。再び第二定理を用いて
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が得られ、第三定理が示される。