メルセデス・ベンツ・Rクラス
メルセデス・ベンツ・Rクラス(Mercedes-Benz R-Class )は、ドイツの自動車メーカーであるダイムラーがメルセデス・ベンツブランドで展開していた、7人乗り自動車である。
メルセデス・ベンツ・Rクラス W251型 | |
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2011年モデル | |
2010年モデル | |
前期型 | |
概要 | |
販売期間 | 2006年 - 2017年 |
ボディ | |
乗車定員 | 7人 |
ボディタイプ | 5ドアワゴン |
駆動方式 | FR、4WD |
パワートレイン | |
エンジン |
272型 3.497 L V6 DOHC 276型 3.497 L V6 DOHC 113型 4.965 L V8 SOHC 273型 5.461 L V8 DOHC 156型 6.208 L V8 DOHC |
変速機 | 7速AT 7G-TRONIC |
車両寸法 | |
ホイールベース | 2,980 mm |
全長 | 4,930 mm |
全幅 | 1,920 mm |
全高 | 1,660 mm |
概要
編集2001年の北米国際オートショーで「Vision GST(Grand Sports Tourer )」として最初のコンセプトが発表され、最終的なプロダクションモデルは2005年のニューヨーク国際オートショーで発表された。日本では2005年の東京モーターショーに参考出品された。
メルセデス・ベンツではこのRクラスを、「乗用車に求められるすべての要素を極めて高い次元で融合させた、まったく新しいカテゴリーのラグジュアリーモデル」と位置づけ、ミニバンやステーションワゴンなどの要素が含まれている。アメリカ合衆国アラバマ州のタスカルーサ工場で生産され、Mクラス(W164)やGLクラス(X164)とプラットフォームを共有する。ただし、フルタイム4WD車の機構は、独自の4MATICを採用している。
2010年にはニューヨーク国際オートショーにてフェイスリフトを受けた2011年モデルが発表された[1]。
その後、プラットフォームを共有するMクラスは2011年(W166)に、GLクラスは2012年(X166)にそれぞれ新型が発表されたが、Rクラスはモデルチェンジを受けることなく2012年に生産国であるアメリカでの販売を終了し、2013年にはヨーロッパなどでも販売を終了してた以降は、中国でのみ販売が行われていたが、2017年に中国での生産と販売を終え、11年の歴史に幕を下ろした。[2]
2015年1月27日、メルセデス・ベンツUSインターナショナル (MBUSI) とAMゼネラルは生産委託契約を結んだことを発表した。タスカルーサ工場の生産能力に余裕を持たせるため、同年夏よりRクラスの生産はAMゼネラルのミシャワカ工場に移管される[2]。
日本での販売
編集2006年4月より「R350 4MATIC」「R500 4MATIC」の販売が始まった。
すべてのモデルが7速ATおよびフルタイム4WD(4MATIC)を採用しており、「R350 4MATIC」は右ハンドルのみ、「R500 4MATIC」は左ハンドルのみという構成である。
海外にはAMGモデルの「R63 AMG」(過去に日本市場でも導入されていた)やディーゼルエンジンを搭載する「R320 CDI」「R420 CDI」などがある。
初期の日本仕様では、国土交通省の定める保安基準に準拠してサイドアンダーミラーが付いており、「スタイルを損ねる」との声が多かった。その後、助手席側ドアミラーに内蔵するサイドビューカメラからの映像をカーナビゲーション用モニターに投影するという手法に改変され、同ミラーは廃止された。
2010年11月4日にマイナーチェンジを実施。前後のデザイン変更に加えてETCユニットが標準装備となった。R550 4MATICがラインナップから落とされ、R350 4MATICのみとなった。
2012年1月30日に一部改良。「BlueDIRECTテクノロジー」を駆使した276型エンジンと7速AT「7G-TRONIC PLUS」を搭載したことで、動力性能と燃費性能が向上され、「平成21年排出ガス基準75%低減レベル(☆☆☆☆)」と「平成22年度燃費基準+25%」を達成(平成27年度燃費基準も達成)したことで、環境対応車普及促進税制に適合。シート素材を従来のレザーツイン(ファブリックと人工皮革のコンビネーション)から「レザーARTICO(人工皮革)」へとグレードアップ。なお、今回の一部改良により、グレード名を「R350 4MATIC BlueEFFICIENCY」に改名した。
2014年4月、販売終了。
日本での過去のグレード | |||||||
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グレード | 製造期間 | 排気量 | エンジン | 最高出力・最大トルク | 変速機 | 駆動方式 | |
R63 AMG | 2007年1月-2007年10月 | 6,208 cc | 156型 V型8気筒DOHC | 514 ps/64.2 kgm | 7速AT | 4MATIC | |
R500 4MATIC | 2006年3月 - 2007年10月 | 4,965 cc | 113型 V型8気筒SOHC | 306 ps/46.9 kgm | |||
R550 4MATIC | 2007年11月 - 2010年10月 | 5,461 cc | 273型 V型8気筒DOHC | 387 ps/54.0 kgm | |||
R350 4MATIC | 2006年3月 - 2012年1月 | 3,497 cc | 272型 V型6気筒DOHC | 272 ps/35.7 kgm | |||
R350 4MATIC BlueEFFICIENCY | 2012年1月-2014年3月 | 3,497 cc | 276型 V型6気筒DOHC | 306 ps/37.7 kgm |
脚注
編集- ^ “New York 2010: Mercedes R-Class hits the refresh button for 2011”. Autoblog (2010年3月31日). 2015年1月27日閲覧。
- ^ a b “Mercedes moves R-Class production to AM General in Indiana”. Autoblog (2015年1月27日). 2015年1月27日閲覧。