メノーラー
メノーラー、メノラー(מְנֹרָה mənôrāh, menuroh, menorah)は「燭台」と訳される。
7枝(厳密には中央の1本は枝ではないので6枝[1])のものをいい、ハヌカーに用いられる8枝(左右に4本ずつ枝が伸びて中央と合わせて9つ火皿がある)のものはハヌッキーヤーという。
聖書における起源
編集- 出エジプト記 25:31-36
歴史
編集早くからユダヤ教の象徴的存在となり、シナゴーグの床におけるモザイク(エリコのシナゴーグが有名)、柱頭、石棺、その他の器具に模様が描かれるようになった。
ローマに残るティトゥスの凱旋門には、エルサレムの破壊の際にエルサレム神殿からローマ兵がメノーラーなど多数の戦利品を運び出す画面が薄浮き彫りで描かれている。この浮き彫りのメノーラーは、エルサレムの受難の象徴となり、後にはイスラエルの国章にも採用されている。
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メノーラー
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イスラエル国の国章
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ティトゥスの凱旋門のレリーフより、略奪の場面
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様々なメノーラー
脚注
編集- ^ 『出エジプト記』第25章32節にはっきり「6本の枝」と記述あり。以後の記述で「火皿は7つ」ともあるので中央は枝扱いでないと分かる。