ムーンサルトスクランブル

富士急ハイランドのローラーコースター (1983-2000)
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ムーンサルトスクランブル(英:MOONSAULT SCRAMBLE[1])は、かつて富士急ハイランドに存在した大型ローラーコースター1996年に同園にてキング・オブ・コースターFUJIYAMAが開業するまでは高さでギネス記録を保持していた。

ムーンサルトスクランブル
「のりものテラス」に展示された先頭車両(2024年)
状態 解体
開業 1983年7月24日[1]
閉鎖 2000年4月
建築費 12億[1]
種別 鉄製
製作 明昌特殊産業[1]
リフト ワイヤーリフト
最高部高度 75[1] m (246 ft)
最大落差 70[1] m (230 ft)
コース全長 996[1] m (3,268 ft)
最高速度 105[1] km/h (65 mph)
回転 2
最大加速度 6.5G
定員 28名(4人×7両)
ループ高さ 20.5m
ループ直径 26.5m
面積 90m×140m
ムーンサルトスクランブル - RCDB
ムーンサルトスクランブルの画像 - RCDB

特徴

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明昌特殊産業が開発した往復タイプのコースターで、1983年7月24日に営業開始[1]。レール幅は通常より広い1.3mとし、宇宙ロケットをイメージしたステーションから約70mの位置まで巻き上げて後ろ向き状態で落下し折り返し地点に設けられた垂直ループと横ひねりを2回ずつ設けたプレッツェル状直径26.5mの複合ループを通過してUターンし反対側の60m傾斜の50m地点まで到達した後前向きで再度ループを通過し、垂直ループと横ひねりを4回ずつ行ってステーションへと戻る構造とし[1]、名称は体操競技のムーンサルトに因んで付けられた。

走行時は最大6.5Gの過重力がかかり、完成当時は高さ・最高時速と合わせ3つの世界記録を擁していた[1]。ここまでの重力がかかるコースターは世界的にも珍しく、開業から15年が経過した1998年の時点で似た特徴を持つコースターは米国外では本機の他カナダGalaxylandの「Mindbender」とドイツ「Drierer Looping」があった[2]

2000年4月に営業を終了し、跡地の一部はドドンパ(後のド・ドドンパ、現在は営業終了)、高飛車が建設されている。

脚注

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  1. ^ a b c d e f g h i j k 明昌が建設、独特の構造持つ宙返り ムーンサルト発進 富士急ハイランドで - ゲームマシン219号(アミューズメント通信社 1983年9月1日)
  2. ^ Cook, Nick (1998). Roller coasters, or, I had so much fun, I almost puked. Millbrook Press. p. 34. ISBN 1-57505-071-4. https://books.google.com/books?id=6uDyERmZxb8C 19 June 2010閲覧。 

外部リンク

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